きみを送るA
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#591 []
「おう」

「神谷です」

知ってます

「…このはは?」

「ああ、元気でしたよ。怪我も軽いので明日には退院です」

「…良かった…」

「…志乃くん今日は変わりありましたか?」

⏰:07/06/07 02:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#592 []
コウが心配そうに聞いてきた。

「いや、特にない」

「そうですか、それは良かったです。実は先程僕スーパーへ行ったのですが…」

「…アコさんは…?」

「…………いませんでした。というよりも…」

コウは低い声で言った

「元々あのスーパーにアコという方はいないそうです」

⏰:07/06/07 02:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#593 []
え……?

じゃあ……

「俺が見たのは…?」

「……………」

幽霊……なのか?
いや、違う。
だって幸子にも会ったはずやから。

「…わけわからん…」

「記憶を消したんです」

「え?」

「スーパーの方達の記憶を消したんですよ」

⏰:07/06/07 02:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#594 []
記憶を…?

「…まぁ、運がよければアコさんはもうこの地にいません。志乃くんも今日は変わりないと言っていましたし、あまり心配する必要はなさそうですね」

「…そうか…?でもこのはの怪我は……」

「偶然です。僕達はアコさんの仕業と決めつけていましたが単に偶然だっただけかもしれません」

⏰:07/06/07 03:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#595 []
なんだか腑に落ちないが

コウは多分俺を混乱させるまいと気を遣って言ってくれているんだろう。

俺は何も言わなかった。

「二、三日はまだ様子を見ましょう。その間、変わりなければ志乃くんは大丈夫でしょう」

⏰:07/06/07 03:07 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#596 []
「ほんまか!?」

「ええ…でも油断はしないで下さいね」

「わかった!」

コウが大丈夫、と言うと
なんだか大丈夫な気がしてきた。おかしなもんや。

俺は気にしないようにした。あの不吉な夢を。

だが、そんな俺を
彼女は嘲笑っていたなんて

⏰:07/06/07 03:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#597 []
 
――――……‥‥

あれ?ここは…

ああ、また俺は夢を?

いつの間にか寝てしまっていたのか。


遠くに人影が見える。

俺はその人影に駆け寄る

あれは……

コウ―…?

⏰:07/06/07 03:15 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#598 []
 
《コウッ…》

俺の呼び掛けは
コウには聞こえないみたいだ。

《コウ…》

俺がコウの肩を掴もうとしたとき

コウの身体から
血が噴き出した。

《…あな…た…が…》

苦しそうな表情でコウが呟く。

⏰:07/06/07 03:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#599 []
ふらりとその場に倒れるコウ。

《おい!コウ!!コウ!》

俺はコウに駆け寄った。

《クックックッ…》

まただ―‥

またあの笑い声が…

⏰:07/06/07 03:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#600 []
 
これは
やっぱりただの夢じゃない

このはに怪我を負わせたのは
この声の主…

誰だ…?
この声
聞き覚えがある

俺は後ろを振り返った。

《…お前…は……》

⏰:07/06/07 03:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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