きみを送るA
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#291 []
俺もドアを擦り抜けれるんかな?

俺はドアへ向かって歩いた

「うわっ」

なんだこれ…
身体がドアを抜けるけど
なんとも気味が悪い感触だ

俺はドアを擦り抜け、
目の前の光景を見て呆然とした。

「コウ………?」

⏰:07/05/17 01:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#292 []
目の前には
ナイフを手首に当てるコウの姿。

「コウ!!やめろ!!」

「志乃さん!手は出せないと言ったはずだよ!」

「でも…」

俺は押さえつける旬を振り払おうとした

「大丈夫!兄は死なない!さっき言ったでしょ?兄が自殺未遂をしたって!」

⏰:07/05/17 02:01 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#293 []
「…それが…今日なんか」

「そうだよ」

「……わざわざ…それを見せるために……?」

「僕の記憶だ。僕が一番辛かった時の記憶なんだよ」

旬を見ると
旬は目に涙をためていた。

⏰:07/05/17 02:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#294 []
「僕は許せない」

旬は唇を噛み締めた。

「いくら僕の幻影だからって…兄をここまで追い詰めるなんて……」

「…旬………」

「志乃さん、約束だからね。兄を救ってね」

「当たり前や」

⏰:07/05/17 02:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#295 []
旬が俺に向かい
ありがとう、と言うや否やコウはボソッと呟いた。

「旬…僕が死ねば…許してくれますか?」

そう言って
ナイフで手首をザクッと切った。

「うっ………」

俺は口を押さえた。
ここまでひどいとは
思っていなかった。

コウの手首からは
血がドクドクと流れ出し
床は物凄い勢いで血の海となった。

⏰:07/05/17 02:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#296 []
「これ…ほんまに大丈夫なんか!?」

俺は旬を見た。

「大丈夫…大丈夫だけど…何回見ても嫌な光景…」

旬はコウから目をそらした

「…旬…ごめんなさい…」

コウは一言言い、
ドサッと倒れた。

「コウ!!コウ!!コ………うわぁぁぁああ!!!」

⏰:07/05/17 02:11 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#297 []
 
――――…‥

「………コウ…」

「志乃くん!」

「………………」

「志乃くん!?」

「…コウ……?」

俺が目覚めた時
目の前には心配した顔のコウの姿があった。

⏰:07/05/17 02:12 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#298 []
「よかったです…志乃くんなかなか目が覚めなくて」

コウはガタガタと震えている。

そんな心配してたんや…

「…旬の記憶を見てた…」

俺の言葉に、コウは目を丸くした。

「…旬……の……?」

⏰:07/05/17 02:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#299 []
「そう。旬の記憶」

「………………」

コウは眉間にしわを寄せた

「あ…あ〜あいつの性格お前ソックリやな」

「……僕と旬が…?」

全然似てませんよ、とコウは続けた。

「全く同じやったで」

⏰:07/05/17 02:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#300 []
「……そうですか…」

コウは俯き黙り込んだ。

えーっと…
救えって言ってたけど

どうしたらいいんや…?

「……………」

「……………」

旬…旬は……

俺は周りをキョロキョロ見渡した。が、旬が見当たらない。

⏰:07/05/18 03:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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