きみを送るA
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#301 [
]
「志乃くん」
ふいにコウが指をくるくると回しながら俺を呼んだ。
「旬の記憶…とは一体何ですか」
「あ〜…っと……」
コウの自殺未遂…
って言ってもいいんか?
わからん!!
俺にはコウの救い方がわからん!!どーすんだ俺!
:07/05/18 03:48
:SH901iS
:☆☆☆
#302 [
]
「志乃くん…」
俺を怪訝な顔つきで見つめるコウ。
やめろ…
そんな不審者を見るような目付きで見るな。
そんな目で俺を見るな!!
「……笑えない冗談はやめて下さい」
「ほんまやから!!」
:07/05/18 03:50
:SH901iS
:☆☆☆
#303 [
]
「…ただ…夢を見てただけじゃないんですか…」
「夢ちゃう!!」
多分…
「ではどんな記憶ですか」
「…………コウが…」
「僕が?」
「…自殺未遂をした日…」
:07/05/18 03:52
:SH901iS
:☆☆☆
#304 [
]
俺はチラリとコウを見た。
「……………」
コウは驚いた表情で俺を見ている。
「…手首…切ってた…」
「……………」
「原因は………旬か?」
俺の質問に
長い沈黙が流れた。
:07/05/18 03:56
:SH901iS
:☆☆☆
#305 [
]
「いや…いい。言いたくないならいいねんで、俺は」
「そうです。自殺する事が旬へのせめてもの償いだとあの頃は思っていました」
コウは悲しげな笑みを浮かべながら続けた。
「志乃くん、本当に記憶を見てきたみたいですね」
:07/05/18 03:59
:SH901iS
:☆☆☆
#306 [
]
「あ…う……おお!見てきた。全部見てきたで!」
コウはフッと笑いながら、そうですか、と言った。
「それでその記憶を見た意図は?」
意図…?
意図ってなんや?
「意図って…?」
「まさか意図もないのに記憶を見ただけですか」
「いや…意図の…」
「……まさか意図という単語の意味がわからないとでも」
:07/05/18 04:04
:SH901iS
:☆☆☆
#307 [
]
「……………」
「……………」
再び俺とコウの間には長い沈黙が流れる。
沈黙を破ったのはコウの大きなため息。
「志乃くんと話していると自分まで馬鹿になった気分になります」
すみません。
「意図とは簡単に言えば理由です。その記憶を見た理由は何ですか」
簡単に言えるなら最初から理由って言うてや!
:07/05/18 04:08
:SH901iS
:☆☆☆
#308 [
]
「お前に見えてるのは旬の幻影なんや!!」
「…………は?」
「お前が見て、罪悪感を感じてる相手はほんまの旬ちゃう!幻影やねんお前が作り出した!!」
「………………」
「それが理由!」
「志乃くんちょっと待って下さい…話がわかりませんけど……」
:07/05/18 04:11
:SH901iS
:☆☆☆
#309 [
]
「旬が俺に記憶を見せた理由は、お前を救ってほしいからやねん!」
「………僕を…」
「いつまでもうじうじ過去引きずって罪悪感にかられとるお前にほんまの旬も呆れとんねんて!」
「…呆れ……て…?」
いや、呆れてはなかったか
:07/05/18 04:23
:SH901iS
:☆☆☆
#310 [
]
「だから、お前に見えとる旬は幻影!偽者やねん!わかったか!?いい加減に幻影を捨てろ!」
ふうー…言った。
言ってやったぞ。
これでいいよな、旬!
「…志乃くん…」
:07/05/18 04:27
:SH901iS
:☆☆☆
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