きみを送るA
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#407 []
沈黙のあと、コウはビールを見つめた。

「志乃くん、夏のビールには何でしょう」

「は」

「夏のビールには」

「……………」

「枝豆ですよね」

多分

「そーやと思う」

「では買ってきて下さい」

⏰:07/05/27 03:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#408 []
「俺が!?」

「当たり前です。先に言ったのは志乃くんです」

「…そーやけど……」

「でも、はいりません。買ってきて下さい」

「……………」

「志乃くん僕は…えだま…め……が………」

またこのパターンかい!

コウは腹を押さえ倒れた。

⏰:07/05/27 03:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#409 []
ええい!!

「わかりました!!買ってきたらえーんやろ!!」

「ありがとうございます」

コウは起き上がり飄々としながらビールを飲んだ。

「何見てるんですか早く買ってきなさい」

命令すんな!!

「…いってきます」

「早くして下さいね」

⏰:07/05/27 03:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#410 []
俺は枝豆を買いにスーパーへ向かった。

「枝豆〜枝豆〜……あ、すんません。枝豆ってどこにありますか」

「枝豆ですか?」

うわっお〜!!
声をかけた店員は驚くほどべっぴんさんだ。

「え…枝豆っす!!」

⏰:07/05/28 01:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#411 []
「こちらですよ」

ニッコリとべっぴんの姉ちゃんが俺を案内してくれた

目的地…枝豆のもとへ。

「こちらにありますよ」

「ありがとうございます」

俺はあまりのきれいさに
目がハートになった。

⏰:07/05/28 01:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#412 []
「あの…?なにか…?」

はっ!!

「すんません!!何もないっす」

思わず見とれてしまった

姉ちゃんはクスクスと笑い俺に枝豆を渡してきた。

「あたしのオススメはこの枝豆なんですよ」

⏰:07/05/28 01:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#413 []
姉ちゃんが渡してきたのは数ある枝豆の中でも
最も高い枝豆。
まさにキングオブ枝豆。

「……高い…っすね」

「そうですか?でも枝豆の中でもこれが一番なんですよ。あたしこの枝豆大好きなんです」

そんなかわいらしい笑顔で言われたら…

⏰:07/05/28 01:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#414 []
「じゃ〜これもろとくわ」

「ありがとうございます」

買うしかないではないか!

「また来て下さいね」

「は〜い!」

俺はニヤニヤしながら
キングオブ枝豆を片手に帰路についた。

「おかえりなさい」

⏰:07/05/28 01:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#415 []
部屋に入るなり
コウは二本目のビールを片手にくつろいでいるところだった。

「枝豆」

俺はコウにキングオブ枝豆を差し出した。

「……茹でて下さいよ」

コウが枝豆を睨みつけて言った。

「お前が茹でろ!居候のくせに!!」

⏰:07/05/28 01:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#416 []
「志乃くんが茹でて下さい。僕は志乃くんの茹でた枝豆が食べたいです」

「お前が茹でろや!!ただで居座ってんなや!しばくぞ!!」

……あれ?
俺なんでこんなキレてんねやろ……。

「……すみません…」

コウは驚いた表情で
俺の手からキングオブ枝豆を取って部屋を出て行った

⏰:07/05/28 01:40 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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