きみを送るA
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#76 []
「……何の話」

りえはコウをギロリと睨みつけ、コウから離れたところに腰かけた。

「そんなに急かさないで待ってて下さい」

コウは未だに荒らし対決をしている。

「コウ…それ絶対長引くよな…ってかいつ終わるん」

「荒らしが諦めたら終わります」

いつやねーん!!

⏰:07/04/29 03:40 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#77 []
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ……

「……………」

「……………」

「……………」

カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ……

ええい!!!

「もーやめーーい!!」

「あ」

「なんじゃ!!」

コウは俺の顔を振り返りニヤリと笑った。

「この勝負、またも僕の勝利です」

どっちが勝とうがどーでもえー!

⏰:07/04/29 13:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#78 []
「さて、では依頼人の件を解決しましょうか」

依頼人!?解決!?

「なにそれ」

「GODROOMの来客の方ですよ」

依頼人やったんかい!!

つーか、りえに話あるんちゃうんけ!?

「コウ、あたしに話あるんじゃねーの?ないなら出てくし」

⏰:07/04/29 13:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#79 []
りえはふわふわと窓に近づいた。

「まぁ、座ってて下さい」

コウはパソコンを眺めながら言った。

「話すんなら早くしろよ」

イライラした口調でりえが言う。

「……………」

コウはたばこを手に取り、くるくると指で回した。

⏰:07/04/29 13:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#80 []
「志乃くん、最近世間では呪いと称する事件がはやっているのをご存知ですか」

「は?」

呪いと称する事件?
なにそれ

「知らん」

「そうですか、この依頼人の方もその被害者の一人だと僕は思っています」

⏰:07/04/29 13:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#81 []
「意味わからんねんけど」

コウはたばこに火をつけ、一口吸って煙をはいた。

「そうですね…簡単に説明すると、最近人間の身体に乗り移る霊が多発しています。ただ移るだけならいいです…が、借り物の身体である事件を起こしているんです」

「ある事件て?」

「殺人…未遂を」

⏰:07/04/29 13:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#82 []
「殺人未遂〜?」

「はい。つまり身体の持ち主に罪を犯させる、といった事です。殺人まではしません。なぜなら…」

「なぜなら?」

「襲われた被害者は皆右足がなくなっているんです。おかしいと思いませんか」

「おかしいけど…」

⏰:07/04/29 13:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#83 []
「狙いは殺人よりも右足です。右足のない人間を増やしたいという考えでしょう。この事件の霊は。」

「なにしに?」

「おそらく…自分も亡くなった時に右足がなくなったんでしょう。同じ人間を増やしたいという幼稚な考えですね…」

⏰:07/04/29 13:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#84 []
コウはカチカチと
あるサイトを開いた。

「こちらに被害者の写真が載っています。右足がなくなっているでしょう」

「ほ…ほんまや…」

写真は高校生くらいの男だった。右足がひざ上10センチくらいの所からなくなっている。

「…ひでぇ……」

⏰:07/04/29 13:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#85 []
「霊は…自分では生きている人間を傷つける事はできない…そこで乗り移りを実行し、借り物の身体で人間を傷つける…」

コウはパソコンに目を向けたまま。表情はわからないが怒っているような口調だ

「今回はうまい事考えましたね、りえさん」

⏰:07/04/29 14:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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