【Devils×Night】
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#35 [オッズ]
私は遠慮がちに尋ねる。
お母さんはうなずいた。
お母さんはほとんど泣きだしていた。
それにつられて優太も泣きだす。
手紙に書かれていたのは
『いただきます。2』
だった。
昨日と何ら変わらない汚い字に文章。
ただ数字の数が減っていた。
私はこの数字の意味がわかっていた。
:07/04/30 22:27
:N700i
:☆☆☆
#36 [オッズ]
昨日は3と書かれていた。
お父さんがいなくなり、四人家族だった私たちは三人家族になった。
つまり3になった。
今度は2……。
また同じことが起こるんだ。
殺される―――…。
ううん、
『いただきます』……。
食べられてしまうのだ。
:07/04/30 22:31
:N700i
:☆☆☆
#37 [オッズ]
私はお母さんを見つめた。
次に食べられてしまうのはお母さん……。
もしかしたら、優太かもしれないし私かもしれないけど。
一番可能性があるのはお母さんな気がする……。
涙で視界が曇る。
ニュースでやっていた公園で殺された人も、この手紙の主に食べられちゃったんだ。
このことに気付いたのはきっと私だけだ。
私が何とかしなきゃ……!
:07/05/01 17:17
:N700i
:☆☆☆
#38 [オッズ]
しかし、私に何ができるというのか?
私はただの高校一年生。
外見は……中学生。
勉強も運動も人並み以下。
外見にはそれなりに自信があったけど、ここでそれはちっとも役立たないだろう。
私は結局何もできないまま眠りについた。
誰もいなくならないように祈りながら――…。
:07/05/01 21:53
:N700i
:☆☆☆
#39 [オッズ]
私は鳥のさえずりで目を覚ました。
もう七時近かった。
あんなに不安だったのに以外と眠れるもんなんだな。
私は慎重にベッドから立ち上がった。
たぶん……私は助かったんだ。今日のところは。
部屋のドアを開けたら、誰かに襲い掛かられるってのはありかもしれないけど。
心臓が今までにないくらい速くなっている。
私は深呼吸し、ドアノブに手を掛けた。
:07/05/01 21:58
:N700i
:☆☆☆
#40 [オッズ]
いち
にの
さん―――っ!
私は心の中でそう数えてからドアを開けた。
廊下はシーンとしていて、人の気配どころか、生きているものの気配すら感じられなかった。
「助かったんだ……」
少なくとも、今日一日は生きていられる。
一瞬安心したのち、新たな恐怖がやってきた。
お母さんと優太は無事なのか……?
お父さんの安否を考えている暇はない。
:07/05/01 22:02
:N700i
:☆☆☆
#41 [オッズ]
私は、自分の部屋の隣にある優太の部屋に入った。
「……優太?」
優太はベッドの上で小さな寝息をたてて眠っていた。
優太は居た。
私はダッシュで階段を掛け下り、一階にある寝室へ向かった。
お母さん……!!
寝室へ行かなくてもわかっていた。
それでも―――…。
:07/05/01 22:05
:N700i
:☆☆☆
#42 [オッズ]
私は乱暴にドアを開け、お母さんがいるはずのベッドに突進した。
「…お母さん…」
お母さんは居た。
しかし、私の望んでいる姿ではなかった。
「うぅ……っ」
嗚咽が漏れる。
お母さんは
ベッドの上に指を一本だけ
残して
いなくなっていた……。
:07/05/01 22:10
:N700i
:☆☆☆
#43 [オッズ]
左手の薬指だ。
ベッドの上を転がっている指にはシルバーの指輪がはまっている。
これはお父さんがお母さんにプレゼントしたものだった。
指輪は半分以上が血で汚れてしまっている。
私はベッドシーツで血を綺麗に拭き取り、自分の部屋の引き出しにしまった。
そこにはお父さんの耳たぶも入れられている。
:07/05/01 22:15
:N700i
:☆☆☆
#44 [オッズ]
悔しくて悔しくて悔しかった。
お父さんとお母さんをこんな目にしたやつが憎い。
私の涙は枯れはてていた。
「優太」
私はしばらくしてから優太を起こしに行った。
優太には全てを話すつもりだ。
そして二人でお父さんたちの仇を討つ。
優太なら協力してくれるはず。
:07/05/01 22:18
:N700i
:☆☆☆
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