【Devils×Night】
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#1 [オッズ]

書きたいと思います
へたくそだと思いますが
よかったら
読んでください

⏰:07/04/28 20:06 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#2 [オッズ]
ギィ――――…

古めかしいドアが呻き声のような音をたてて開いた。

少年がカツカツと足音を響かせながら部屋に入っていく。

部屋の中は真っ暗で何も見えない。

「……やっぱりね」

少年はぼやくようにつぶやいた。

「そうおっしゃいますと……いくなっているのですね?」

少年の背後から背の高い男が姿をあらわした。

⏰:07/04/28 20:14 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#3 [オッズ]
少年は鼻で笑った。

「ふざけた事を言うな。
わかっていたくせに」

男はクスクスと笑っただけで何も答えなかった。

窓から月光りが入り、少年と男の姿が一瞬だけ浮かび上がった。

少年の鈍く輝く金色の瞳と、男の燃えるような赤い髪が美しくも不気味に、暗やみの中に映える。

「昨日の晩、侵入者がおりましたが……まさかあの方を盗まれてしまうとは……。侮らずに始末しておけばよかったですね――…」

⏰:07/04/28 21:10 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#4 [オッズ]
―――――――――…


「おっはよー♪」

私は元気よくリビングに飛び込んでいき、家族に笑顔を見せる。

「おはよう。
……千鶴(チヅル)ってばまたそんな格好して!」

お母さんは不満げな顔をして、私をじろじろと恨めしそうに眺める。

「うるさいなー」

お母さんは私が金髪に染めたことも、大きなリボンで髪を二つに縛るのも、気に食わないのだ。

「まったく子供じゃあるまいし……」

これはお母さんの口癖。

⏰:07/04/28 21:19 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#5 [オッズ]
私は高校生になったばかりなんだけど、中学生くらいにしか見えない。
下手したら、小学生にも見えてしまうかも。

だから、お母さんのこの言葉にはカチンときちゃう!

私とお母さんが啀み合っていると、お父さんと弟の優太(ユウタ)が笑いながら止める。

私は家族といる時間が一番幸せだった。

学校に馴染めない私の唯一落ち着ける場所。

「千鶴、とっとと学校に行きなさいよ!
遅刻しちゃうわよ」

お母さんが私の背中をポンと叩いた。

「ふぁ〜い」

⏰:07/04/28 21:26 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#6 [オッズ]
私は玄関に向かおうとして、ふとテレビの前で足を止めた。

気になるニュースをやっていたのだ。

『男の死体には無数の噛み傷があり、体の半分は食い千切られて……』

うわー…
何このニュース……
噛み傷って何?
動物に噛まれたとか?

『何に噛まれたかは不明ですが、非常に小さな口を持ったものの仕業ということです。
歯は鋭くなく、力に任せて無理矢理食い千切ったと思われています』

私はボーッと画面を見ていたが、アナウンサーが事件現場を言うと、寒気がはしった。

事件が起きたのは、私の家から歩いて二十分ほどにある公園だったのだ。

⏰:07/04/28 21:37 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#7 [◆ILavUZNHMc]
楽しそう(*´艸`*)

⏰:07/04/29 01:05 📱:W51P 🆔:O9AZkW2w


#8 [オッズ]

>>7さん

ありがとおございます
楽しくなるように
頑張りますっ(`・ω・´)

⏰:07/04/29 07:59 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#9 [オッズ]
すぐ近くじゃん!
どうしよう?
襲われたりしたらっ!

私は口だけ、以上に小さい怪物のようなものを想像していた。

「千鶴!急ぎなさい」

お母さんは私を急き立てるようにテレビの前からどかせたがよかったが、お母さんの方がテレビに釘付けになっていた。

しきりに『怖いわ〜』とつぶやいている。

「……いってきます」

私は嫌々ながら家を出た。

⏰:07/04/29 08:04 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#10 [オッズ]
普段はあの公園の近くを通って学校に行くのだが、あんなニュースを見てしまったあとでは通れるはずがない。

恐ろしい怪獣が潜んでいるかもしれないのに、わざわざそっちの方に行くなんてバカだよ。

実際は現場の公園は警察やら報道陣が詰め掛けていて、そこまで危なくなかったんだけどね。
むしろ近辺の方が危なかったらしい……。

私は朝日を浴びてキラキラと光る、長いツインテールの髪をなびかせながら颯爽と歩いた。

ゴミ捨て場の横を通ろうとしたときだった。

「おいしそう……」

⏰:07/04/29 08:13 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#11 [オッズ]
という声が聞こえてきた。

聞こえてきたというよりは、頭のなかに響いてきたといったほうが正しいかもしれない。

何……?
誰か何か言った?

私は口だけ以上に小さい怪物のようなものをを思い出し、ぶるぶると震えた。

振り返ったら、怪物がいたりしちゃって!
それで食べられて……。

私は恐怖でなかなか体が動かなかったが、なんとか振り返った。

しかし、背後に何かいる様子はない。

⏰:07/04/29 08:17 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#12 [オッズ]
よかった……。

私は安心しつつ、辺りをキョロキョロと見渡したがやはり何もいないようだ。

じゃあ、あの声はなんだったんだろう?

不思議なことに声がしたということは覚えているが、なんと言っていたかは思い出すことができなかった。

まぁ、いっか。

私は再び歩きだそうとして、ふとゴミ捨て場に目が止まった。

ゴミ袋の山の上に、綺麗な人形が座っていたのだ。

すごく古そうなフランス人形のようだ。

⏰:07/04/29 08:34 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#13 [オッズ]
その人形を見たとたん、私は今までにない寒気と恐怖を感じた。

そして、それと同時にその人形にどうしても触りたいという欲求が私に襲い掛かったてきた。

私は欲求に勝つことができずに、鳥肌のたった手をそろそろとフランス人形の方にのばしていく。

『触りたい』ということ以外、何も考えられない。

心なしか人形は笑っているように見えたが、気にならなかった。

フランス人形まで数十センチと迫ったときだった。

「キャッ?!」

⏰:07/04/30 12:45 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#14 [オッズ]
一匹の赤い猫が、私と人形の間を飛ぶように横切ったのだ。

私はハッとして人形から手を遠ざける。

私……
なんで人形に触ろうとしてたんだろう?
頭が痛い……。

私は人形を見ないようにして、視線を猫の方に向けた。

猫はジッと私の方を見つめ、警戒しているようだ。
猫は私が今まで見た猫の中で一番可憐で、一番猫らしくないと思った。
普通の猫より一回りくらい大きくて、真っ赤な毛並みがなんとも美しい。

⏰:07/04/30 14:06 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#15 [オッズ]
私はそっと猫に触れる。

逃げてしまうかと思ったら、おとなしくしていてくれた。

驚くくらい毛並みはつややかで、ずっと触っていたいくらいだ。

「猫さん、ありがとう」

私はなんとなくお礼を言って、立ち上がった。

『助けてもらった』そんな気がしてならなかった。

私が立ち上がると、赤い猫は踊るような足取りで去っていく。

「ばーいばい!」

⏰:07/04/30 15:54 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#16 [オッズ]
猫を見送ってから、私もその場から離れる。

けっして人形を見ないようにして。

何故そうしたかはわからないけど……そうするべきだと感じた。


―――――――――…


放課後、私はまた同じゴミ捨て場の前を通ったが、人形はいなくなっていた。

回収されちゃった?

⏰:07/04/30 15:58 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#17 [オッズ]
私は人形がいなくなっていたことに安心していた。


「ただいまーっ!」

私はいろんな店をてんてんと回ったあと帰宅した。

「あれ…?どうかした?」

リビングに入った私は重苦しい空気にビックリした。

お父さん、お母さん、優太はテーブルを囲むように座っていて、黙ったまま、何かを見つめている。

テーブルのうえには白い紙が置かれていた。

⏰:07/04/30 16:04 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#18 [ヒナ]
気になる(・∀・)頑張って♪

⏰:07/04/30 16:09 📱:W44K 🆔:aqGdBM4o


#19 [オッズ]
どうやらみんなはその紙を見つめているようだ。

「お帰りなさい、千鶴」

お母さんはようやくそう言った。

「何?その紙」

私はテーブルのうえの紙を指差しながら聞いた。

「あぁ……、ちょっと変なことが書かれていてね。
ポストに入っていたんだ」

お父さんがそう答えた。
お父さんの顔は真っ青で、よくないことだということが安易にわかった。

⏰:07/04/30 16:09 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#20 [オッズ]

ヒナさん

ありがとう
ございます(*´ー`)
嬉しいです

⏰:07/04/30 16:11 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#21 [オッズ]
「ふぅん」

私は手紙をテーブルから引ったくるようにして取り、読んだ。

手紙には
『いただきます。3』
と、書かれていた。

何コレ?
意味がわかんないし。

字はとても汚くて、つい最近に字を覚えたといった様子。

「私は特になんとも思わないんだけど……」

お母さんはそう言ってお父さんの方を横目で見た。

⏰:07/04/30 16:16 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#22 [オッズ]
「私だって何の意味もない悪戯だと思ったさ。
ただ……すごく嫌な予感がするんだ」

お父さんはそう言って頭をポリポリとかいた。

お父さんの予感はよくあたる……。
そのことはみんなわかっている。
だから、お母さんと優太まで恐がっているのだ。

「僕……恐いな」

優太がつぶやいた。

優太はまだ小学生だ。
父親が不安がっていたら、恐がるのも当然。

⏰:07/04/30 16:21 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#23 [オッズ]
「お父さん、恐がらせないでくださいよ!」

お母さんが優太の頭を撫でながら言った。

「ハハ、悪い悪い」

お父さんはあからさまに元気よく答える。

私は手に持っていた手紙をテーブルに戻した。

「どういう意味だろうね。
いただきます……に数字の3……」

私は指を三本たてた。

「3って何かあったっけ?
うちは4人家族だし……」

⏰:07/04/30 16:26 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#24 [オッズ]
「この話はよしましょ。
悪戯に意味なんてあるわけないじゃない」

お母さんはピシャリとそう言った。

「……うん」
私は何かひらめきかけていたので、腑に落ちなかったが、考えるのはやめることにした。


…――そしてこの話はこのまま終わりになった。

私たち家族は誰も思いもしなかった。

この手紙がどんな意味を持っていたのか。

どんな恐ろしいことを招くことになるのかを――…。

⏰:07/04/30 16:31 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#25 [オッズ]
―――――――――…

次の日の朝、お父さんは姿を消していた。


私が朝起きて、リビングに下りていくとお母さんが優太を抱き締めながら目を赤くしていた。

「お母さん?!どうしたのよ?何かあった?」

私は事態が把握できずに何気なく聞いた。

「お父さんがいなくなってたのよ!」

お母さんはヒステリックに叫んだ。

⏰:07/04/30 19:16 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#26 [オッズ]
「朝起きたらお父さんのベッドが空になってて……でもお父さんの物は何もなくなってないのよ?!
靴だってあるのよ……」

お母さんはそう言って黙り込んでしまった。
今にも泣きだしそうだ。

優太もお母さんと同じような表情。

お母さん……。

私はかける言葉がみつからなかった。
お父さんにかぎって無断で家を空けることはない。

絶対になにかあったんだ。

昨日の手紙が頭を過る。

⏰:07/04/30 19:37 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#27 [オッズ]
私はとりあえず両親の寝室に行った。

ここでお父さんとお母さんは眠る。

私はお父さんのベッドを隅々まで調べたが特に異常は見当たらなかった。

……ん?
なんだ?
何か落ちてる……。

私が途方に暮れて寝室をさまよっていると、お父さんのベッドの近くの床に、何か落ちていることに気付いた。

私はそれを拾い上げた。

何だろうコレ……?

⏰:07/04/30 20:07 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#28 [オッズ]
しばらく私はそれが何であるかわからなかった。

私が拾ったそれは手の爪程の大きさしかなく、なんだかフニャフニャしていて肌ざわりがいい。
肌色をしているが、ところどころ赤黒く染まっている。

長い間、それを指で転がしていた。

その間、これがなんなのかを考える。

そして私の頭の中に、ある一つの答えが浮かんだ。

うそ……っ!
まさか……そんなはずないよね……。

⏰:07/04/30 20:14 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#29 [オッズ]
だけど、見れば見るほど、私の指を転がるそれは、
お父さんの耳たぶにしか見えなかった……。

「……耳たぶ……」

私は無意識のうちにそう口走っていた。

自分で言って自分で恐くなっていた。
ありえないと思う反面、絶対にそうだという確信もあった。

これは果たして本当にお父さんの耳たぶなのか?

数十分間、私は耳たぶらしきものを睨み続けた。

私はふとあることを思い出して、寝室を飛び出すと洗面所に駆け込んだ。

⏰:07/04/30 20:20 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#30 [オッズ]
そして、洗面台で耳たぶらしきものをきれいに洗う。

赤黒いものは簡単に落ちていった。

もしこれが耳たぶだったら、この赤黒いのは血なんだろうな……。

私は平常心を保とうと必死だった。

赤黒い模様を完璧に落とすと、黒い点のようなものが出てきた。

「……嘘……」

⏰:07/04/30 20:52 📱:N700i 🆔:☆☆☆


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