新☆きらきら
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#392 [向日葵]
**bW 幼い約束**



期末テストも終わり、夏休みが間近に迫っていた。

秋帆「あっつ―――い!!!!」

佳苗「今日の平均気温34℃だってねぇ…。」

暑さで怒る秋帆と違って佳苗ちゃんはヘロヘロになっていた。

暁「お茶凍らしてもすぐ溶けちゃうしなぁ。」

千歳「プール3年は入らないし。」

窓を開けているものの風はあんまり通らず、教室は蒸し風呂状態。
皆なんとかして涼を取ろうと下敷きや持参の団扇で扇いだりしていた。

⏰:07/05/29 10:09 📱:SO903i 🆔:cdCsnkLw


#393 [向日葵]
するとクラスの誰かが叫びだした。

「なぁ!肝だめしやらないか?!」

クラス「「肝だめし??」」

みんな最初は驚いてたものの、いぃねぇ!と目を光らせ始めた。

仕掛け役、怖い話をする役、そして肝だめしをする人を決めてやろうと言うのだ。

千歳「それなら断然肝だめしするのに意義があるだろー。」

佳苗「仕掛けも面白そうだなぁっ!友姫ちゃんは何に……。」

⏰:07/05/29 10:14 📱:SO903i 🆔:cdCsnkLw


#394 [向日葵]
振り向いて皆が私を見ると、私は変な汗を垂らしながら顔を青くしていた。

珊瑚「友姫?」

律「あーそうだった。友姫こーゆー系駄目だっけか。」

私は無言で首を縦にブンブンと振った。

小さい頃、父さんと見た映画がすごく怖くて、それ以来番組で対したことない断末魔の叫びみたいなのを聞くだけでも嫌になった。

秋帆「じゃあ怖い話係か仕掛け係かに回ったら?私達も一緒にするから。」

私はまたも首をブンブンと振った。
はっきり言って夜に学校に入るだけでも気が遠くなりそうなのだ。

⏰:07/05/29 10:21 📱:SO903i 🆔:cdCsnkLw


#395 [向日葵]
フゥと一息ついてると、足音が聞こえてきた。
それも走る音。

ドタドタドタドタドタドタドタドタ……バンッ!!!!

真貴「友姫姉!助けて!!」

友姫「真貴?」

何か必死の形相で教室に来た真貴は、私の近くにしゃがんで身を隠した。

すると次にまた誰かが来た。

カラカラカラ……

「…あ、あの……ここに東雲真貴さんはいらっしゃいますか?」

⏰:07/05/29 10:24 📱:SO903i 🆔:cdCsnkLw


#396 [向日葵]
綺麗に揃えた前髪と整えた長い黒髪が綺麗なおしとやかな女の子が入って来た。もしかしたらお嬢様かもしれない。

友姫「真貴ならここに…。」

真貴「友姫姉!!!!」

「真貴様!!」

女の子は真貴に寄ってくる。一方の真貴は青い顔をして後退りするが、もう時すでに遅し。

「桜子、沢山探しましたのよ?さぁ、約束です。私と結婚してくださいましな……。」

一同「結婚っっ?!?!」

真貴は頭を抱えた。

⏰:07/05/29 10:29 📱:SO903i 🆔:cdCsnkLw


#397 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・・・

この子は甲斐田 桜子ちゃん。真貴と同い年で、とりあえずお嬢様ではないらしい。

小さい頃、真貴達が住んでいた町で小中と一緒の学校だったらしい。クラスも何度か一緒だったって。

高校になってからここの高校(前の町より離れてる)に通っていたので、彼女は探していたらしい。

桜子「またお会い出来て嬉しいですわ。」

真貴「あーそーかよ……。」

⏰:07/05/29 10:35 📱:SO903i 🆔:cdCsnkLw


#398 [向日葵]
真貴はウンザリして桜子ちゃんに冷たい態度をとった。

友姫「何で真貴が好きになったの?」

桜子「お姉さま!よくお聞き下さいました!そう……あれは私が小学校6年生の時でしたわ……。」

―――桜子回想

その日、土砂降りの雨が降っていたんです。
突然の雨でしたんで、私は傘を持参していませんでした……。

桜子『まぁ…どうしましょう……。少し待っていましょうか……。』

⏰:07/05/29 18:24 📱:SO903i 🆔:cdCsnkLw


#399 [向日葵]
するとそこへやってきたんです…。
運命の王子様が……っ!



それん聞いた途端秋帆と千歳が吹き出したが、桜子は回想に夢中になっており、気にならなかった。


そしてその王子様、真貴様は私に傘を貸してくださいました……。

真貴[傘、無いんだろ。貸してやる。ハイッ。]

私の手に折りたたみを乗せて、颯爽と走りゆくお姿は今でもこの桜子の目に焼き付いております……。

⏰:07/05/29 18:29 📱:SO903i 🆔:cdCsnkLw


#400 [向日葵]
――――桜子回想終了

私は呆気にとられ、珊瑚君と佳苗ちゃんと律は哀れみの目線を真貴にやり、秋帆と白月君と千歳君は肩を震わせ大爆笑していた。

そこへ付け足す様に真貴が口を開く。

真貴「言っとくけど、貸してやったのは結女がいたから一緒にいれてもらえる事が出来たからで、走ったのはその結女が校門にいたからだ。」

「断じてお前が好きだからした訳じゃない。」そう言ってそっぽを向いた。

秋帆達は未だにそのベタな物語に笑いが止まらずにいた。

⏰:07/05/29 18:36 📱:SO903i 🆔:cdCsnkLw


#401 [向日葵]
桜子「分かっていますわ!真貴様のお優しい心が体を動かしたのだと!」

真貴「全然分かってない……。」

時計を見ると次の授業が始まりそうな時間だった。

友姫「とりあえず、2人共教室へ戻って。」

桜子「あら。これは失礼しました。さぁ…真貴様。参りましょう。」

真貴は腕を組まれたが、嫌がって直ぐに引きはがした。

そこでやっと3人の笑いが止まった。
でもまだヒーヒーと言っている。

⏰:07/05/29 19:28 📱:SO903i 🆔:cdCsnkLw


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