新☆きらきら
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#415 [向日葵]
真貴「ストーカーかよお前!わざわざ追い掛けて来て、挙げ句の果ては家に来るとか…。やめろよな!!」
桜子ちゃんの目が、一瞬凍る。そして私の手をギュッと握った。
桜子「…真貴様は……お約束を忘れてしまわれたのですか?」
真貴「約束?」
怒った真貴の目に疑問の眼差しが混じる。
桜子ちゃんは悲しそうに顔を歪ませて真貴を見つめた。
桜子「真貴様が言い出したんですよ!なのに…忘れてしまわれたんですか……?」
:07/06/01 13:12
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:hgYS4jmY
#416 [向日葵]
真貴「知らねぇよ。」
冷たい目で見返す真貴に桜子ちゃんは我慢出来ず、そのまま走り去ってしまった。
友姫「桜子ちゃん!」
私は桜子ちゃんを追いかける。
キィ…… バタン
珊瑚「……約束。ホントに覚えてないのか?」
真貴「した覚えすらねぇよ。」
珊瑚は溜め息をついた。
そして真貴の頭をクシャッと撫でる。
:07/06/01 13:15
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#417 [向日葵]
真貴「ちょ、何だよ!」
真貴は照れたように手をどけた。
そんな真貴を珊瑚は見つめる。
怒っては無いようだが、真剣な目をする。
珊瑚「少しは思い出す努力をしろ。」
そう言って階段を上がって行った。
真貴「……約束?」
・・・・・・・・・・・・・
桜子ちゃんを追って来たのはいいものの、おっとりしてそうなのに意外に足が早くて途中で見失ってしまった。
:07/06/01 13:18
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#418 [向日葵]
『桜子ちゃん……。』
息を乱しながら前後左右を確認し、ゆっくり歩く。
友姫「ハァ……ハァ……。……ぁ。」
目の前にある児童公園がある。何人か子供が遊んでいる中に、孤独にブランコに乗って揺れている桜子ちゃんを発見した。
私もゆっくり近づき、桜子ちゃんの隣のブランコに乗った。
小さい頃ピッタリで大きいと感じていたブランコが、今じゃすっかり小さいと思ってしまう。
桜子「……お姉……さま。」
友姫「真貴じゃなくてゴメンネ。」
桜子ちゃんはゆっくり首を横に振った。
:07/06/01 13:23
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#419 [向日葵]
桜子「真貴様でしたら、きっと泣いてしまいますわ。」
悲しみを抑えて桜子ちゃんはにこっと笑った。
私は迷ったけど“約束”の事について聞いて見ることにした。
友姫「ねぇ。約束って…何?」
…………………………
私達の間に沈黙がしばし流れる。
そして少ししてから、桜子ちゃんが口を開いた。
桜子「真貴様を…好きになって間もない時の話ですわ。」
:07/06/01 13:28
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#420 [向日葵]
――桜子回想
私は今みたいに真貴様を追い掛け続けていました。
真貴「なんで付いてくるんだよぉっ!」
桜子「真貴様をお慕いしているからですわ!」
真貴は溜め息をついて桜子に向き直った。
真貴「どーせ他に好きな奴また出来るって。」
桜子「いいえ!桜子は一生真貴様をお慕いしますわ?」
真貴は呆れた様に頭をポリポリとかいた。
そして何かひらめいた様に桜子に言った。
真貴「よし!ならどこにいても俺を追い掛けてこれたら考えてやる!外国でも、海の底にいてもだ!」
:07/06/01 13:34
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#421 [向日葵]
桜子「……っ!ハイッ!!」
2人「ゆーびきーりげーんまーん嘘つーいたーら……」
―――――
桜子「その約束を、私は忘れていません。例え真貴様が忘れてそれで嫌われたとしても。」
桜子ちゃんの話を聞きながら私は心がスンッと痛くなった。
きっと真貴は冗談でいずれ忘れてしまう簡単な約束をしたんだろう。
でも桜子ちゃんはそれをしっかり覚えている。
そこまでして真貴を想っているのだ。
:07/06/01 13:38
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#422 [向日葵]
どうでもいい約束をした真貴は当然覚える気もなかったのだろう。
私はした。
他愛もない約束。
貴方が守るだけじゃ疲れるから私にも守らせてと……。
貴方は笑って約束してくれた。それは胸の深い所に閉まいこんでいる。
約束と言うのは、それほどに大切で愛しいもの。
簡単に曲げたり、破ってはいけない。
私は初めてそう思った。
何より思わせてくれたのは珊瑚君だった……。
:07/06/01 13:42
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#423 [向日葵]
桜子「私さえ覚えていれば、きっと真貴様も思い出してくれますわ!だから大丈夫です!」
・・・・・・・・・・・・
桜子ちゃんと一通り話を済まして別れた。
児童公園の家に近い方の入口に足を進めると
珊瑚「よっ。」
児童公園と書かれた石板の陰に珊瑚君が立っていた。
珊瑚「どうして追い掛けたんだ?」
友姫「……。なんだかほっておけなくて。」
一瞬凍りついた彼女の目。きっと何かあるんだと思った。
:07/06/01 13:46
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#424 [向日葵]
友姫「珊瑚君は…。約束って何だと思う?」
いきなり話をふったにも関わらず、嫌な顔ひとつしないで珊瑚君は考えてくれた。
珊瑚「……。守り続けるもの。かな…。破ったりするのって簡単だけど、破られた相手の悲しい顔みたくない。だから守る。」
友姫「うん……。だよね……。」
真貴……
いくら何でもひどいよ……。
暗い顔をする私の頭を珊瑚君は優しく撫でてくれた。されるがままになりながら私達は家に足を運んだ。
:07/06/01 13:51
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