新☆きらきら
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#482 [向日葵]
桜子「どうかなさいましたか?」

どちらかと言うと光をもろに浴びている真貴の顔はなんだか戸惑っていた。

真貴「……約束。したのは……俺からか?」

桜子「…………え?」

真貴「さっき、なんとなく思い出したんだ。あれって俺が言い出したんだよな。」

真貴は申し訳なさそうに少し頭を下げた。
そんな真貴に桜子は優しく声をかける。

桜子「忘れていても…構いませんよ。」

真貴は顔を上げて、桜子を見た。

桜子「私が、真貴様の文まで覚えてますから……。」

⏰:07/06/10 00:51 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#483 [向日葵]
優しく目を細めて笑う桜子に真貴は何故か自分の鼓動が聞こえた気がした。

月明かりを背中に受けているせいか、逆光から見る桜子の顔が凄く綺麗だと思った。

真貴『そういえば……あんまり面と向かって話した事なかったっけ……。』

桜子「真貴様が、確かにされた約束です。どこにいても追いかけてこられたら考えてやると……。」

真貴はそれを言われて要約あ!っと思い出した。
その様子に、桜子は更に笑顔になり話を続けた。

桜子「だから……例え真貴様が忘れていても、私さえ覚えていれば真貴様を追いかけることが出来ますわ。……例え海の底でも。」

⏰:07/06/10 00:57 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#484 [向日葵]
真貴はゆっくり目を見開いた。
それは自分が言った言葉。

桜子「あともう少しですわ!行きましょう?」

と言いながら桜子は真貴の手を引っ張る。

その姿を見ながら自分がそこまで思われていることが、胸の奥で温かく広がる。
そして自分の桜子に向けた言葉の数々を思い出していた。

友姫姉は……俺がうっとぉしいかなぁ…………。

⏰:07/06/10 01:28 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#485 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・・・

友姫「あ、おかえりなさぁい!」

向こうから真貴達が帰ってくるのが見えて、私は2人にブンブン手を振った。

桜子「只今です。」

真貴「只今友姫姉!」

友姫「これで今日は終わり!私達はまだやることあるから真貴。桜子ちゃんを送って帰りなさい。」

真貴は指示する友姫をじっと見つめた。
友姫は「ん?」と真貴を見返す。

秋帆[弟君は友姫のこと……。]

⏰:07/06/10 01:33 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#486 [向日葵]
秋帆の言葉が唐突に蘇る。
『あ……。』

それをすっかり忘れていた。
でも私にとって真貴は……。

しかし真貴は私が気にしていることより別の事を考えてる様だった。

真貴「友姫姉。ちょっといい?」

指差した方は皆より少し離れた所。
何かあれば皆が気づくだろう。

真貴には前科がある。

⏰:07/06/10 01:36 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#487 [向日葵]
少し離れたトコに行った私達は壁にもたれながら話した。

友姫「どうかした?」

真貴「うん……。」

歯切れの悪い真貴の返事に眉を寄せながら真貴の言葉を待った。
どうやら言葉を選んでいるらしい。

真貴「…………。俺、友姫姉が…好きだよ。」

友姫「……。」

私は返事することが出来なかった。
改めて、真貴が私を好きと言うことを知らされて、少し目をそらしたくなった。

⏰:07/06/10 01:41 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#488 [向日葵]
でも、真貴はそれを告げたいのではないとすぐ分かったんでなんとか踏み止まった。

真貴「思われ続けることは…………迷惑?」

恐る恐る私に視線を向ける真貴。
私は何回も瞬きをして真貴の言葉を考えた。

真貴「友姫姉が好きな俺は……うっとおしぃ……?」

あぁ。そーゆーことか……。

友姫「迷惑だから辞めろって言われて辞める気持ちなんてないでしょ?……私はそれをよく知ってる。」

⏰:07/06/10 01:47 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#489 [向日葵]
瞼を瞑って映るのは……

いつものかわらない穏やかな笑顔を向けるあの人……。

友姫「迷惑だなんて思わない。その人の気持ち、丸々否定するなんて……出来ないよ。」

それが分かったのはついこの頃だから、偉そうな事は言えない。

けど……

友姫「真貴には悪いけど……私は多分、真貴を好きにはなれない。誓えるほどの人がいるから。でも諦めてとは言わない。簡単に意思を変えるなんて無理だと思うから……。」

⏰:07/06/10 01:52 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#490 [向日葵]
真貴はそれを言っても別に傷付いた顔はしなかった。

ただ男の子の顔をして、足許より少しさきの床を見つめた。

真貴「ウン……。ウン。」

真貴は思っていた。
桜子の思いが自分に似ている事を。
そして少し離れた桜子を見る。

すると視線を感じた桜子がこちらを向いてにっこり笑った。

⏰:07/06/10 01:56 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#491 [向日葵]
自分の周りは、優しい人ばかりだ……。

酷いことしても、許していつも通りに接してくれり人。

冷たくしていたのに、優しく笑顔を向けて想い続けてくれる人。

考えを……改めなければいけないと、学ばされる。

俺は想い続けられるのが迷惑だった。
自分は好きな人がいるから。

真貴「そうだよなぁ……」

簡単に忘れれる想いなんて……ないんだよなぁ。

⏰:07/06/10 02:00 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


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