新☆きらきら
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#545 [向日葵]
珊瑚はしばらく何も答えなかった。

また時計の音が流れていく。

そして何分か経った時、珊瑚が友姫の耳元で息を吸った。

珊瑚「やっぱり出来ない……。」

友姫「へ……?」

自分の中に本能が宿ったのは確かだ。
……でも、その本能が引いて行くのが分かった。

珊瑚「ゴメン……。約束破った……。」

前に言った。「友姫に合わせる」と。
なのに……自分は本能の声に耳を傾けてしまった……。

⏰:07/06/15 17:44 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#546 [向日葵]
その本能は抑えたのではなく、自ら引いて行ったのだ。

いやそれが理性と言うのかもしれない。

珊瑚「怖がらせた……。」

そんな友姫を見た瞬間、自分が怖くなった。
自分は容易く友姫壊せるんじゃないかと……。

⏰:07/06/15 18:01 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#547 [向日葵]
当然友姫に今珊瑚が思ってることなんて通じる訳がなく、「怖がらせた」の後黙ってる珊瑚が気になった。

友姫「珊瑚君。私なら大丈夫だよ……?」

それでも珊瑚は口を開かなければ友姫から離れようともしなかった。

特に重くはない。
珊瑚が体重を支えているのだろう。

ボディソープかシャンプーの香りや耳元で聞こえる珊瑚の呼吸。
むき出しになった肌。
友姫は全てにドキドキしていた。

⏰:07/06/15 18:49 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#548 [向日葵]
半乾きの珊瑚の髪の毛が顔に少しかかってこそばい。
なんとか腕を出してそれをどけると、友姫は珊瑚の頭を撫でた。

友姫「大丈夫だよ……。」

また繰り返し言い聞かす様にして友姫は呟いた。

珊瑚は目を瞑り撫でられる心地よさに身を寄せた。
そして友姫の体温をいっぺんに感じてからそこで初めて友姫から数センチ離れた。

友姫の顔の隣に肘を付いて見つめる。

友姫は照れながら微笑む。
友姫「大丈夫。準備は出来てなかったけど……珊瑚君だから……。」

⏰:07/06/15 18:55 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#549 [向日葵]
珊瑚は少し困った様に微笑む。
そして友姫を起こしてもう一度抱きしめる。

まるでガラス細工を扱うみたいに。
友姫も珊瑚の腕に身を任せる。

友姫「珊瑚君……。」

珊瑚「ん……?」

友姫「眠い……。」

珊瑚「じゃあ今日ここで寝るか?」

友姫「……ウン。」

⏰:07/06/15 18:59 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#550 [向日葵]
珊瑚は友姫に何か被る物を持ってこようとソファーを立つと後ろに引っ張られた。

友姫が服の裾を掴んでコチラを向いている。

友姫「行かないで。ここにいて?」

悲しそうに珊瑚を見つめる友姫に珊瑚は目を少し見開いて驚いた。

友姫は自分が言った台詞に今頃になって恥ずかしくなったのか、徐々に顔が熱っていく。

珊瑚は身を屈めて友姫のおでこに優しくキスをした。

珊瑚「すぐ戻ってくる。」

⏰:07/06/17 10:13 📱:SO903i 🆔:nQR9TtQs


#551 [向日葵]
そして穏やかに微笑み、自室からタオルケットを持って来た。

一旦ソファーの背もたれにそれを置くと座っている友姫をお姫様だっこした。

友姫「ぅえぇっ!珊瑚君?!」

友姫のうろたえを無視してゆっくり座り、友姫を自分の足の間に座らす。

そして置いていたタオルケットを取って2人一緒に巻き付ける。
タオルケットの中では珊瑚が友姫を抱きしている。

友姫も落ち着いたのか珊瑚の胸に頭をもたげる。

⏰:07/06/17 10:19 📱:SO903i 🆔:nQR9TtQs


#552 [向日葵]
友姫「心臓の音……聞こえる……。」

やすらかな声を出して急に友姫は目をトロンとさせる。
どうやら限界らしい。

珊瑚「おやすみ。」

そう言って友姫の頭にキスをする。
すると友姫は甘えるように体をすりつけ珊瑚に寄り添った。

友姫「おやすみ……。」

⏰:07/06/17 10:23 📱:SO903i 🆔:nQR9TtQs


#553 [向日葵]
**bP1 夏休み**



いよいよ夏休みに入った。
と言っても3年生なので宿題もなくのんびり……なんてことは無い。

悪魔で私は珊瑚君宅に居候さして貰っている身。
ゆっくり寝ていたりゴロゴロしている場合じゃない。
夏休みと言うことで珊瑚君はコンビニのバイトの時間を長くしたので夜9時から朝方5時まで家にはいなかった。

私はお帰りなさいを言いたくて4時半に起きた。

⏰:07/06/17 10:32 📱:SO903i 🆔:nQR9TtQs


#554 [向日葵]
まだほんのり薄暗い空も嫌いじゃない。

隣では結女が規則正しく可愛い顔で寝ている。

なので私はとりあえず顔を洗う為にそろーっと部屋を出た。
やはり流石に早起きは慣れないもので、目を潰ればまたすぐにでも寝てしまいそうだった。

「眠気眼。」

どこからともなく声がしたので私は頭を必死に動かせて声がする方へ向いた。

珊瑚「ただいま。」

壁に寄りかかりながら微笑み私を見つめる珊瑚君がいた。

⏰:07/06/17 10:37 📱:SO903i 🆔:nQR9TtQs


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