新☆きらきら
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#625 [向日葵]
黄色が広がる器を節穴の様に見つめ、あたしはお姉ちゃん達の笑い声を遠くで聞いていた。
・・・・・・・・・・・・・・
真っ白な世界。
手をいくら伸ばしても欲しい物には手が届かない。
走ってもその距離は縮まらない。
叫んでも声にならない。
そしてその人は振り向いてあたしにこう告げた。
林「さようなら。」
結女「先生っ!!!!」
叫んだ瞬間目が覚めた。
どうやら夢みたい。不規則に息が上がる。
:07/06/21 10:36
:SO903i
:IsdtrQz6
#626 [向日葵]
目尻から一筋涙が溢れる。
結女「ハァ…ハァ……。ハァァァ……。」
息を大きく吸い込んで吐く。
早く…忘れないと……。
前に……進まないと……。
カチャ
ドアが開いたので急いでそのまま流していた涙を拭く。
友姫「あ、結女。起きてた?」
結女「今起きたの。」
友姫「今日登校日なんでしょ?早く起きなさいよ?」
:07/06/21 10:40
:SO903i
:IsdtrQz6
#627 [向日葵]
更に意識が覚醒する。
結女「忘れてたぁぁぁぁっ!!!!」
バタバタと階段を降りて洗面所に向かい、朝ごはんもとらず家を出た。
ギリギリ間に合う為の電車にはなんとか乗れて、手摺に捕まりながらゼーハー言う息を整える。
『大体なんで答え宿題と一緒に渡してくれないのよっ!あり得ない!!』
ふと思い当たって電車を見渡す。
本を読んでたり、携帯をいじってたり。皆様々だった。
:07/06/21 10:45
:SO903i
:IsdtrQz6
#628 [向日葵]
目的の物を見つけれなくてあたしはがっかりした。
そしてがっかりした自分にびっくりした。
『いないのは当たり前じゃない!きっと今頃学校なんだから!』
大牙さんは、どこにもいなかった……。
・・・・・・・・・・・・
波奈「結女!スタバ寄ってかない?」
時計を見るとまだ11時。
結女「うん。いいよ。」
答えを貰うだけなので早めに終わった。
久々に会ったクラスの皆は肌が焼けていたり、いつの間にか彼氏、または彼女が出来てたりした。
:07/06/21 10:49
:SO903i
:IsdtrQz6
#629 [向日葵]
:07/06/21 10:49
:SO903i
:IsdtrQz6
#630 [向日葵]
夏休みはどの季節より一番浮足だつ。
波奈「そーいえば前どうしたの?いきなり帰ったりして。」
スタバに行く道で波奈が聞いてきた。
結女「んー。なんかむしゃくしゃしてっ。ゴメンネ一人ほったかしにして。」
波奈「ホントよ!アイツの相手すんの大変だったんだからね!」
結女「ゴメンて!!スタバ奢るからぁっ!」
スタバについて私は普通のコーヒー、波奈は抹茶ラテを頼んだ。
:07/06/21 15:13
:SO903i
:IsdtrQz6
#631 [向日葵]
結女「あ、そういえば昨日帰り痴漢に会ったんだぁ。」
波奈「え?!マジで大丈夫だったの?!」
結女「うん……。」
大牙さんを思うと心があったかくなった。
結女「大牙さんってお兄さんに助けてもらったの。」
波奈はしばらく私の顔をじっと見てから抹茶ラテを飲んでハァッと短く息をついた。
波奈「その人が好きになったってこと?」
:07/06/21 15:17
:SO903i
:IsdtrQz6
#632 [向日葵]
結女「はぁっ?!なんでっ!」
波奈「いい機会じゃない?林先生忘れる。」
その名を聞いて、私の鼓動は不規則に跳ねた。
林先生の事を知ってるのは波奈と友姫姉ちゃんと真貴しかいない。
結女「止めてよ…。忘れる口実に大牙さんを無理矢理好きになんてなりたくない……。」
波奈はまた溜め息をついて、頭を撫でながら「ゴメンゴメン」と呟いた。
好きになるなら、自然に好きになりたい。
口実で……なんて、とても失礼だ。
:07/06/21 15:21
:SO903i
:IsdtrQz6
#633 [向日葵]
:07/06/21 22:07
:SO903i
:IsdtrQz6
#634 [向日葵]
しばらくして、ポツポツと雨が降りだした。
窓に当たる雨をぼーっと見ながらコーヒーを飲む。
波奈も何も言ってこない。きっと気を使ってくれてるんだと思う。
それで良かった。
結女「帰ろっか!」
波奈「ウンそうだね。」
飲みきっていないコーヒーを持って外に出た。
ウィーン
『誰か入ってきた。よけなきゃ』
「結女?」
:07/06/22 12:40
:SO903i
:M9kb1RuU
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