新☆きらきら
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#645 [向日葵]
その姿に少しみとれる。
大牙「悪い。雨足マシになったらすぐ帰るから。」
結女「お、おかまいなく!大丈夫ですから。」
大牙さんは「そうか」と答えて窓の外を見る。
沈黙が流れていった。
結女「……。好きな人がいました…。」
私はのろのろと話始めた。なんだか大牙さんに知って欲しくて……。
結女「でもその人は結婚してしまったんです。心の中では納得していました。好きな人が幸せになるならそれでいいと。……でも。」
:07/06/22 13:29
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#646 [向日葵]
それは心の中の上辺の部分。
本当の最奥にある想いは
結女「“裏切られた”。……そう思ったんです。」
大牙さんはこちらをずっと見つめる。
不思議と心は痛まない。
まるで思い出話でもしてるような気分だ。
結女「たまたま今日その人と奥さんに会いました。そしたらまたその想いとか、色んな感情が入り混じって、気付いたら大牙さんの前で泣いちゃいました!」
少し恥ずかしくなって照れ笑いをした。
それでも大牙さんはまだあたしを見つめたままだった。
:07/06/22 13:33
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#647 [向日葵]
大牙「俺は…。」
大牙さんが少し目線をずらして口を開いた。
大牙「俺は。俺なら。好きな奴を最後まで守りぬくけど。」
言い終わると大牙さんはあたしをまた見つめる。
あたしの心臓が2倍速に動く。
そしてあたしが座っているベッドに近づいて、両脇に手を置いてあたしと目線を合わせる。
その距離十数センチ。
大牙さんの顔が近づく。
あたし…いいの?このままキスして……。ちゃんと大牙さんを好き……?
:07/06/22 13:39
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#648 [向日葵]
結女「や……っ!」
大牙さんを押し返してしまった。
大牙「……ゴメン。雨足マシになったから帰る。服、また返しに来るから。」
そう告げて部屋から大牙さんは出て行った。
あたしは見送りもせずに3倍速になった心臓と闘いながら布団に埋もれた。
部屋に残ったのは、雨音と後悔だった。
出ていってから気付いた。いつの間にか、大牙さんが心の中にいる。
あの香水の香りや優しさ、体温までがあたしを虜にしている。
:07/06/22 13:44
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#649 [向日葵]
出会いと恋は突然やって来る。
なんか漫画で書いてあった。
まさにあたしは今その状態。
でもさっき大牙さんを拒否してしまった。
次会った時、向こうも拒絶したら……?
それからしばらく、駅に行こうなんて思わなかった。
――――――……
前の雨が嘘の様に今日は晴れだ。
蝉がうるさい。
お姉ちゃん達は買い物。
真貴はまたどっかに行った。
:07/06/22 13:49
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#650 [向日葵]
家にはあたし一人。
居間のソファーでダラダラしてた。
テレビ番組は面白くない。甲子園もガンバレーと思うだけ。
………………大牙さん…。
結女「会いに行こう。」
直ぐ様階段を駆け上って服を着替える。
会いたい。いますぐ。
大牙さん。
大牙さん。
あたし……っ貴方が……!
:07/06/22 13:53
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#651 [向日葵]
階段を降りて勢いよくドアを開けた。
結女「!!大牙……さん……?」
白昼夢でも見てる?
今まさに大牙さんが家のチャイムを鳴らそうとしている所だった。
あたしは何回も目をゴシゴシ擦った。
でも大牙さんは消えない。
夢じゃない。
大牙「出掛けるのか。じゃあ用事早く済ませなきゃな。服。返しに来た。」
:07/06/22 13:56
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#652 [向日葵]
あたしは受け取って大牙さんを見つめる。
するとあたしより大牙さんが先に口を開いた。
大牙「俺アンタが好きだ。」
『――――っ!!!』
大牙「俺がアンタを見たのは助けたのが初めてじゃない。ずっとあのホームで並んでる時見てた。なんとか近づきたくてあの時助けた。」
言葉が上手く出ない。
嬉しすぎて震える。
大牙「用事はこれで終りだ。じゃあ。」
結女「あっ!ま、まって!!」
:07/06/22 14:01
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#653 [向日葵]
勢いよく玄関から飛び出て大牙さんを止める為、抱きついてしまった。
『あ……香水の香り……。』
大牙「何……?」
大牙さんはあたしに向き直り答えを求める。
結女「あた、あたしも…っ貴方が好きです!昨日っ拒んだのはそのっ心の準…………備」
言い終わる前に、大牙さんはあたしの顔を両手で包んで見つめる。
その目は見てきた中で一番優しくて、とろけそうだった。
:07/06/22 14:05
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#654 [向日葵]
大牙「準備はいいか?」
一瞬何かわからなかくてぽかんとしてたが、しばらくしてわかり、顔の体温が上がっていく。
あたしは目を瞑って待った。すると大牙さんの唇が優しく重なった。
太陽が暑い。
今年の夏は人一倍暑い。
そして…………忘れられない。
ずっと…ずっと…………。
:07/06/22 14:08
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