新☆きらきら
最新 最初 全 
#881 [向日葵]
珊瑚君の視線が横から向けられているのが分かる。
まるで「俺は絶対にそんな事を考えない。」とでも言う様に。
だから私は急いで付け加えた。
友姫「そんな事を考えていたら、今度は私が泣いて止めると思いますけど……。」
それからは視線が来なくなった。
珊瑚父「それでも……珊瑚達の幸せを思うなら……」
友姫「失礼ですけど。」
私は遮る様に言った。
:07/07/05 10:18
:SO903i
:UpYnC7f.
#882 [向日葵]
友姫「幸せをと願うならば……珊瑚君達を置いて行かれる時、その幸せを思わなかったのですか……?」
お父さんは目を見開いた。
珊瑚父「あれは確かに……私の勝手でした……。」
友姫「それならば尚更、珊瑚君は貴方に渡す事はなりません。幸せは、本人が決めることですから……。」
私は珊瑚君に目を向けた。同時に珊瑚君も私に目を向ける。
友姫「元の関係と言うのは難しいと思います。けど、近い関係なら修復は出来ると思うんです。」
:07/07/05 10:22
:SO903i
:UpYnC7f.
#883 [向日葵]
そこでまたお父さんに目を向ける。
友姫「珊瑚君だって、完全にお父さんを嫌ってはいないと思うんです。……だって、元々は大好きな大好きなお父さんですもの。」
私は言葉を優しくした。
お父さんの目は珊瑚君に向けられる。
友姫「会社関係無しなら……分かり合うのもいいと思われます。お父さんも、それを望んでいるんではないですか?」
珊瑚君は黙ってお父さんを睨む。
後は2人の問題だから、私は黙って2人を見つめた。
:07/07/05 10:26
:SO903i
:UpYnC7f.
#884 [向日葵]
硬く閉ざしていた珊瑚君の口がゆっくりと開かれていった。
珊瑚「帰ってくることは許さない。母さんが嫌がるから。それだけは駄目だ。」
珊瑚父「あぁ……。それはしない。今の家族があるから。」
珊瑚「なら俺と仲良くする必要もないだろ。」
珊瑚父「……。子供は作らない事に決めていた。子供は……お前達だけと思ったから。」
珊瑚「意味が分からん。俺は修復するなんてしない。」
:07/07/05 10:30
:SO903i
:UpYnC7f.
#885 [向日葵]
そしてまた口を閉ざしてしまった。
珊瑚父「……そうだな。虫が良すぎる…。もう、無理なんだな……。」
お父さんはガタッと席を立った。
珊瑚父「会ってくれて、ありがとう。もう絶対姿を見せないから。」
そう言って立ち去ろうとした。
珊瑚君の横を通り過ぎる時、珊瑚君がまた口を開いた。
珊瑚「全くの他人でなら、時々会ってもいい。」
お父さんの足がピタッと止まる。
珊瑚「俺とアンタは家族と言う形ではもうつながっていないんだから。」
:07/07/05 10:34
:SO903i
:UpYnC7f.
#886 [向日葵]
振り向いたお父さんの目が輝いていて、また、出口に顔を向ける。
珊瑚父「あぁ……っ。ありがとう……。」
そしてお父さんは、喫茶店を後にした。
私達はしばらく何も話さなかった。
珊瑚君はいつの間にか私の手を握り締めていた。
きっと、最後の言葉を口にする時に、勇気がいったんだと思う。
珊瑚「憎しみが大半を占めていたけど…。」
珊瑚君が静かに言った。
珊瑚「ホントは嬉しかった部分もあったんだ……。」
:07/07/05 10:38
:SO903i
:UpYnC7f.
#887 [向日葵]
:07/07/05 10:38
:SO903i
:UpYnC7f.
#888 [向日葵]
更新は明日の夕方にします

:07/07/05 22:41
:SO903i
:UpYnC7f.
#889 [向日葵]
更新情報は感想板に書いてるんで見てください


:07/07/06 19:57
:SO903i
:Q89zPevE
#890 [向日葵]
友姫「ウン。」
分かるよ。
珊瑚君は、お父さんが大好きだったんだもんね……。
すると珊瑚君は私の目をジッと見つめてから肩に頭を置いてきた。
サラサラの髪の毛が顔に当たる。
珊瑚「側にいてくれて…ありがとう……。」
その頭の上に頭を乗せて、私は何も言わず微笑んだ。
良かった……ホントに……
*************
喫茶店を後にした私達は律の連絡によって海へ行くことにした。
海って言っても電車で3駅先だ。
友姫「日焼け止め持ってないのに……。」
珊瑚「焼けてしまえ。お前は白すぎだ。」
:07/07/07 09:43
:SO903i
:tW6zOkw2
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194