新☆きらきら
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#101 [向日葵]
珊瑚母「あらそう?アンタ変な事しちゃ駄目よ!」

珊瑚「っ!するわけないだろ!行くぞ友姫。」

先に部屋に行く珊瑚君とおばさんをまごまごと交互に見ながらとりあえずおばさんに一礼して私は珊瑚君を追い掛けた。

・・・・・・・・・・

珊瑚「ココ。」

と言ってドアの前で立ち止まる。

珊瑚「ハイ入っていいよ。」

ドアを開けて私を先に入れる。

⏰:07/05/12 13:22 📱:SO903i 🆔:eR9ub5EA


#102 [向日葵]
友姫「お、お邪魔しま…す。」

入ると珊瑚君の匂いがした。
中はいたってシンプル。
キチンと片付けられていて、本棚にはやっぱり本がいっぱいあった。

バタン

ドアが閉まった音で一気に緊張した。

図書室とは違って部屋は狭く、すぐ近くには珊瑚君がいる。
秘密の場所でもそうだがやっぱり何かが違う。

珊瑚「まぁ座れば?」

⏰:07/05/12 13:29 📱:SO903i 🆔:eR9ub5EA


#103 [向日葵]
友姫「う、うん!」

座るものの1mくらい離れる。

珊瑚「もっとこっちよれば?」

寄る…寄る……
そして寄った距離わずか10cm。
何だかこの密室でくっつくのは恥ずかしい……。

珊瑚「なぁ友姫。なんでそんな遠い?」

友姫「こ、心地よい距離…っ?」

珊瑚君はため息をついて私の方へ寄って来る。
2人の距離はもうない。

⏰:07/05/12 15:31 📱:SO903i 🆔:eR9ub5EA


#104 [向日葵]
そして心臓が最速で動く。

『無理無理無理無理!!死ぬ死ぬ!寿命分心臓動いてるっ!!』

なんて思っていると珊瑚君が口を開いた。

珊瑚「次どんな本読みたい?」

友姫「え。あ、んーと怖い話読みたいかも。」

珊瑚「ホラーなぁ…。」

と言って立ち上がり、本棚へ向かった。
立ち止まりゴソゴソと本を探してくれている。

⏰:07/05/12 15:47 📱:SO903i 🆔:eR9ub5EA


#105 []
あげマス頑張ってね↑↑(^3^)/

⏰:07/05/12 21:38 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#106 [向日葵]
さん
いつもありがとうございます

************

友姫「え?!珊瑚君が貸してくれるの?!」

慌てて立ち上がって珊瑚君の横に行く。

友姫「また図書室に行けばいいよ!汚したら大変……」

話ながら珊瑚君の顔を見ると、珊瑚君は微笑んでいた。

友姫「……?どうしたの?」

珊瑚「そーやって自然にいろよ。何緊張してんの?」

⏰:07/05/13 00:51 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#107 [向日葵]
するとスッと左手を出して私の額をデコピンした。

衝撃で目を瞑る。

珊瑚「俺がなんかするとでも思った訳?」

そう言うと私の髪をのけて首をソッと撫でる。

友姫「ひぎゃっ!!」

思わず首許を押さえながら珊瑚君から遠ざかる。

珊瑚「ほらみろ。こんな事してもお前が怖がるだけだろ。」

珊瑚君はまた本棚に目を向ける。
そして私の注文した本を探してくれている。

⏰:07/05/13 01:08 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#108 [向日葵]
珊瑚「俺は嫌われるのだけはゴメンだぞ。」

「どこかあった気がする。」と言いながら探し続ける珊瑚君。
私は触れられた首を抑えながら、何故か息が上がっていた。

友姫「ハッ……ハァッ……」

うまく息ができない。
心臓が音がわからないぐらい脈打ってる。

びっくりした。
だって男の人だから。
珊瑚君が改めて男の人だと思ったから。

自分が如何に大切にされてるかわかった気がする。

⏰:07/05/13 01:22 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#109 [向日葵]
珊瑚君がその気になったら、自分を押し倒すことも自分を襲うことも出来る。

怖い。
珊瑚君が。
でも、珊瑚君は自分が怖がること知ってくれているから何もしないんだ……。

友姫「ゴ……ゴメンナサイ……。」

珊瑚「ん?」

友姫「私、心の準備とか、全然でっ。その……まだ、そーゆーのはっ……えと……。」

一生懸命言葉を繋ぐが頭が混乱してて回ってくれない。

⏰:07/05/13 01:26 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#110 [向日葵]
珊瑚「友姫?何言ってんの?まさか俺が色々我慢してるとか思ってんのか?」

私は静かに頷く。
珊瑚君はハァーとひと息ついて手に持っていた本を本棚に戻した。
そしてこちらに向かう。

下を向いていたので珊瑚君の足が視界に入る。

珊瑚君は私が下を向いたままの頭を自分の胸へ抱き寄せた。

珊瑚「俺は何も我慢してないから。友姫が俺を怖がる方が嫌だ。」

押し付けられた胸に心地よさを感じて、ぎこちなく珊瑚君のセーターを掴む。

⏰:07/05/13 01:36 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#111 [向日葵]
珊瑚「友姫だって急がなくていいから。俺はお前のペースに合わす。…………たまに脱線するがな。今日みたいに。」

冗談っぽく言う珊瑚君に私はフフッと笑う。
それと同時に珊瑚君は私を少し離す。
私は珊瑚君を見上げた。

珊瑚「基本俺はまだガキだから。独占欲だって強いし、嫉妬だってする。今日読んだのだってイトコとの時間を潰したかったんだ。」

私は目をパチクリさせる。知らなかった。珊瑚君の本音が何かが取れたようにポロポロ溢れてる。

⏰:07/05/13 01:41 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#112 [向日葵]
そんな私の髪の毛を一束持ち、口元へ運ぶ。

珊瑚「俺は……友姫の時間までも支配したくなってる……。」

――――ドクンッ

あまりにストレートな言葉に顔が塗り潰した様に赤くなる。

友姫「……っ。私……っ。」

珊瑚「まぁ、怖がらすことは絶対しないから。ホラ。本探すの手伝って。」

手を引っ張られ、本棚の前に戻る。

探してるけど頭の中に本能の声が反芻していた。

――私モ貴方ヲ私デ支配シタイ――

⏰:07/05/13 01:48 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#113 [向日葵]
あんな事を言われたら、自分を制御出来なくなる。
私だって、珊瑚君を独占したい気持ちでいっぱいだ……。

思わず声に耳を傾けたくなくて耳を塞いだ。

そんな時。

バンッ!

「兄ちゃん!!」

トタトタトタ!!

部屋に入って来たのはなんとも可愛らしい男の子だった。

珊瑚「汰樹!ドアはちゃんとノックしろ。」

⏰:07/05/13 01:54 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#114 [向日葵]
汰樹(たき)と言う男の子はゴメンナサイと笑いながら言うと珊瑚君に抱きつく。

そして私と目が合う。

汰樹「おねえさんだれぇ?あ!わかった!!兄ちゃんのおよめさんだ!!」

思わずコケる私。
彼女なら分かるけどそれを遥かに越えてお嫁さんって!!

珊瑚「友姫って言うんだ。兄ちゃんの大切な人だから仲良くな?」

目線を合わせてお兄ちゃんらしく話す珊瑚君を見て新たな一面を発見出来た。

汰樹君は元気よく「ウン」と言ってコケたまま座っている私に抱きついた。

⏰:07/05/13 01:59 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#115 [向日葵]
汰樹「ゆきちゃん!ぼく汰樹!また遊んでねっ!」

ニパッと笑って私から離れ、どこかへまたトタトタ行ってしまった。

しかし笑った時のあの可愛いさ……。
小さい頃の真貴と比べものにならないくらい可愛い。

あの子もいつか真貴みたいに成長するかと思ったら微笑ましかった。

珊瑚母「珊瑚ー!ちょっと来てー!!」

珊瑚「ちょっと待ってろ。何ー?」

バタン

⏰:07/05/13 02:03 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#116 [向日葵]
シーン。

静寂が私を包む。
なんだか気が少し抜けたと同時に少し睡魔が襲ってきた。

『駄目だ……目が……勝手………………に。』

**************

カチャ

珊瑚「友姫。母さんが…。友姫?」

友姫はベッドに寄りかかりながら寝息を立てている。どうやら寝てしまったらしい。

珊瑚『無防備すぎ……』

⏰:07/05/13 02:07 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#117 [向日葵]
抱き上げ自分のベッドに乗せてやる。
気持ちゃさそうに眠る友姫を見て前髪をサラッと触る。


怖がらせたくなんかない。
でも友姫が受け入れてきた時は全てを俺の物にしたい。

珊瑚「欲張りで……ゴメン。」

そしてオデコに軽く唇を触れる。
友姫は少し身じろぎしたが、起きることはなかった。

―――……

薄く目を開けて、認識するいつもと違う天井。

⏰:07/05/13 08:39 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#118 [向日葵]
友姫「……こ…こ。」

珊瑚「起きたか?」

聞き慣れた声がする方に半分まだ寝てる頭で首を向ける。

しかしその姿を見た瞬間一気に目が覚めた。

友姫「わ!ゴメン!!」

珊瑚君は着替え中でもうそろそろ服に手を通そうとしているところで、上半身が裸だった。

珊瑚「いや別にどってことないけど…。」

と言い服を完全に着てしまった。

真貴も締まっていたけれど、珊瑚君の体は筋肉が無駄なくついてて、しなやかだった。

⏰:07/05/13 08:50 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#119 [向日葵]
ラフな格好になった珊瑚君はベッドに腰かけた。

友姫「今何時?」

珊瑚「えー…っと7時かな。」

いつ頃目を瞑ったのか全然覚えがない。
すると珊瑚君は頭をポンポンとしてた。

珊瑚「母さんが晩飯食べて行かないか?って。どうする?」

友姫「え!そこまでお世話になる訳には!!」

私は手と首をブンブン振った。

珊瑚「母さんが望んでるんだ。駄目か?」

⏰:07/05/13 09:06 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#120 [向日葵]
と上目使いで聞いてきた。

『か、可愛い…っ!!』

この場合普通女の子が男の子にこーゆー印象なんだろうけど、私達の場合なんだか逆の気がする。

友姫「じゃあ……お言葉に…甘えて。」

珊瑚「よし。じゃあ行くぞ。」

友姫「あ!一応もう一回家に連絡いれるからっ。」

携帯を取り出してリダイアル。
珊瑚君は私を待ってくれている。

⏰:07/05/13 09:13 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#121 [向日葵]
{もしもし}

電話に出たのは結女でも母さんでもない。
この低い声は

友姫「真貴?」

・・・・・・・・・・・・

その名を呼んだ瞬間、珊瑚目が鋭くなる。

アイツか?
アイツが出たのか?

珊瑚の嫉妬の炎が妖しく揺らめき出す。
目の前では友姫が楽しそうに喋っている。

自分じゃない他の奴にそんな表情見せないでくれ……。

⏰:07/05/13 09:23 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#122 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・

真貴{姉ちゃんいつ帰ってくんだよー。}

真貴が電話越しにダダをこねる。
そりゃそうだ。
帰ったら会えると言う理由で今日一緒に帰らなかったんだから。

友姫「ゴメンネ!でも私も友達とかと遊び…ひゃっ!」

グッ

珊瑚君が後ろに回って私を抱きしめる。
顔のすぐ横には珊瑚君の顔がある。
呼吸の音が耳元で聞こえる。
さらさらの髪の毛が頬に当たる。

⏰:07/05/13 09:30 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#123 [向日葵]
真貴{友姫姉?}

友姫「ご…ゴメン!そーゆーことだからっ!!じゃぁっ」

ピッ

『え?これってどうするべき……?』

左手を動かして、左肩に乗っている珊瑚君の頭を撫でる。

すると甘えるように頭をなすりつける。

友姫「ご飯…よばれていぃ?」

珊瑚「ウン……。」

それでも珊瑚君は離れようとしない。

⏰:07/05/13 09:35 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#124 [向日葵]
それでもいい。

甘える珊瑚君が愛しかった。私に触れたいと思ってくれる珊瑚君が愛しかった。

それと同時に、さっきまでの出来事と今すっぽりと私の体を包む珊瑚君の体。

それは男の子ではなく男の人だと言うことを再認識させ、珊瑚君と言う男の人を更に意識させるものだった。

⏰:07/05/13 09:40 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#125 [向日葵]
bR **束縛と言う名の嫉妬**



キーンコーンカーンコーン……

秋帆「あー終わったぁぁっ!友姫。今日は一緒…友姫?」

秋帆の声は私の耳には聞こえない。
理由は私が熟睡しているからだ。

佳苗「友姫ちゃんがここまで眠りこんでるの初めてみた…。」

律「何か昨日疲れることがあったんじゃない?」

ジッ

皆の視線は珊瑚に向けられた。

珊瑚「なんで俺なんだ。」

⏰:07/05/13 09:51 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#126 [向日葵]
律「アンタこの頃友姫引っ張り回しすぎじゃない?」

千歳「珍しいね。ナイト様余裕ないの?あんな子供相手に。」

珊瑚「口ひねり潰すぞ。」

と、担任が来たので皆は席につく。

席が隣の佳苗は珊瑚に問う。

佳苗「まだ立ち直ってない?」

珊瑚「意識はしてないがな……。無意識でやってしまうことがあるから自分が怖くなる……。」

佳苗「……まぁ、ほどほどにね…。気にしなくても友姫ちゃんはそんな子じゃないし!!」

⏰:07/05/13 09:57 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#127 [向日葵]
珊瑚「わかってる……」

珊瑚はそう言って片手で顔を覆う。

友姫はそんなことしない。わかってる。
わかってるけど……

怖いんだ。


・・・・・・・・・・・・・

[珊瑚。お母さんね…お父さんと別れるの……。]

小さい頃、まだ若い母の手が珊瑚の顔を包み、必死に涙を堪えて珊瑚に話かける。

誓いあった仲でさえある裏切り。
父はそんな生涯のパートナーを捨て家を出ていった。

⏰:07/05/13 10:04 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#128 [向日葵]
他に好きな人が。

母はそう言う。

何故そう安々と他の人を好きになれる?

母さん。どうして父さんは簡単に俺達を捨てて行ったんだろう……。

・・・・・・・・・・・・

帰りになっても友姫が目を覚ます気配がなかったので仕方なくみんなで起こす事になった。

暁「ゆっきちゃーん。起きてー。」

律「もう授業終わったよー。」

秋帆「ゆーきー。」

ここでようやく眠そうに目を開ける。

友姫「……ん。……はれ?どうしたのみんな…。」

⏰:07/05/13 10:11 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#129 [向日葵]
**************

休憩します

よければ感想など

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2201/

⏰:07/05/13 10:13 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#130 [向日葵]
律「アンタが寝こけてたから起きるの待ってたの。」

佳苗「でもなかなか起きないから皆で起こそうと思って!」

私は呑気に目を擦りながら欠伸をする。
そしてノロノロと帰る準備をする。

友姫「昨日遅くに寝ちゃって……。」

千歳「そうかぁナイト様が寝かしてくれなかったかぁ。」

この直後に千歳君の頭にトリプルタンコブが出来ることとなった。

⏰:07/05/13 13:16 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#131 [向日葵]
―――……

さて帰ろうって時に佳苗ちゃんが提案を出した。

佳苗「ねぇ友姫ちゃん!友姫ちゃん家に行っちゃダメ?」

友姫「へ?」

いきなり何を言い出すやら。私は目が点になってしまった。

暁「あ、俺も行きたーい!どんなのかぁ!」

友姫「いや普通だよ。別に来てもいいけど。」

と言う訳で今日は私のお宅拝見となった。

⏰:07/05/13 13:21 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#132 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・・・・

ガチャ

友姫「ハイどうぞー。」

一同「お邪魔しまーす♪」
人をこんなに招きいれたのは初めてだ。
でもワイワイと楽しい。

千歳「案外女の子な感じだねー。友姫ちゃんのことだからもっとシンプルだと思った。」

友姫「あー母さんが好きで。」

私の部屋はカーテンがピンク色。ちょっとした空間にはヌイグルミ。これでも抑えた方だ。
母さんに全部任せたらそこらをピンクやフリフリに変えてしまうのでそれだけは止めてくれと頼んだ。

⏰:07/05/13 13:26 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#133 [向日葵]
友姫「じゃあ私、なんか飲み物持ってくるね。」

佳苗「ありがとう!」

律「手伝おうか?」

友姫「大丈夫!」

私は居間に行ってキッチンの冷蔵庫を開ける。

中にはお茶とリンゴジュースしかなかった。
あとは牛乳とかだけどさすがに牛乳は……。

とりあえずお茶にしてコップにお茶を入れる。

友姫「あとはお盆ー。と。どこだっけ。あ、あった!!」

⏰:07/05/13 13:31 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#134 [向日葵]
コッブをお盆に乗せ終わると、丁度真貴と結女が帰ってきた。

結女「お姉ちゃんただいまぁー!誰か来てるの?」

友姫「お姉ちゃんのお友達だよ。」

真貴「え?!」

真貴は何か思い、階段を1段飛ばしで駆け上がる。

友姫「え?!真貴??。」

⏰:07/05/13 13:35 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#135 [向日葵]
バンッ!!!

全員がドアに視線を向けるが、真貴の視線を向けられるのはただ一人。

真貴「やっぱアンタいたのか。」

眼光を向けられた珊瑚は冷静に見返す。

珊瑚「なんだ。」

真貴「俺と友姫姉の時間邪魔すんじゃねぇよ!!」

悔しそうに顔を歪ませる真貴に対して、珊瑚は冷ややかに真貴を見る。

珊瑚「邪魔した覚えは無い。付き合ってんだから一緒にいるのは当然だろ。」

真貴「な、なんだと……っ!!」

⏰:07/05/13 14:52 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#136 [向日葵]
お茶をとりあえず置いてきて、私は自室へ駆け付けた。

友姫「真貴!やめなさい!!」

真貴「…友姫姉……。俺友姫姉と」

友姫「言ったでしょ?真貴も大事だけど皆大事だって。あんまりダダこねると嫌いになっちゃうよ!!」

そう言うと真貴は泣きそうな顔をしてうつ向いた。

真貴「……結局友姫姉は俺なんかどうでもいいんじゃん。」

それだけ言うと真貴は部屋へ戻って行った。

⏰:07/05/13 15:01 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#137 [向日葵]
結女「お姉ちゃん、みなさん。ゴメンナサイ。」

私の後をついてきた結女が真貴の代わりに謝って真貴の後を追った。

ひとしきり見せられた一同は唖然。

秋帆「友姫。…いいの?」

友姫「あれぐらい言わなきゃ言うこと聞かないから。あ。お茶忘れてた。取ってくるよ。」

私はまた階段を降りた。

・・・・・・・・・・・・・

カチャ

結女「真貴。」

真貴は枕に顔を埋めていた。

結女「はぁ…。お姉ちゃんだって大人なんだから、いい加減割りきりなよ。」

⏰:07/05/13 15:08 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#138 [向日葵]
真貴「うるせぇ…。お前に何が分かるんだよ……。」
バッと顔をあげて結女を睨む。少し目が潤んで見える。

真貴「告白しても分かってなかったんだぞ?!アピっても弟扱いなんだぞ?!この苦しさ、お前に分かるかよ!!」

思いきり枕を結女近くの壁に当てる。
目を瞑って衝撃を避ける。

結女「ウジウジする暇があるならもっと頑張る努力してみなさいよ!」

今度は近くに落ちた真貴の枕を真貴に当てる。

⏰:07/05/13 15:13 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#139 [向日葵]
結女の言う通りなので真貴はそれ以上言い返せなかった。

頭をガシガシと擦ってまた布団に顔を埋める。

真貴「あぁぁぁぁぁ!!!!」

もどかしい気持ちを雄叫びで過ごす。
そんな真貴を見て結女は思う。

結女『分からない?そんなこと無い。……私だって叶うハズない恋をしている……。』

⏰:07/05/13 15:17 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#140 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・

人数分乗せたお茶に2〜3個氷を入れる。

友姫「よし。持って行こう。」

珊瑚「友姫」

友姫「うわぁっ!」

気配なく現れた珊瑚君に驚きお茶をひっくり返しそうになった。

珊瑚「何でびっくりするかなぁ……。」

友姫「ぜっ、全然足音聞こえなくて……。」

珊瑚君はキッチンまで入って来て片手でお盆を持つ。まるでどこかのお店の人みたいだ。

⏰:07/05/13 15:22 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#141 [向日葵]
友姫「おー力持ち!」

感動して私は拍手する。
そして軽々と階段を上がる。

友姫「さっきはゴメンネ。真貴が……。」

珊瑚「別に気にしてない。」

友姫「ホントは人なつっこくていい子なんだ!ただこーやっぱり姉を取られた様でやきもち……」

トン……。

部屋手前で片手はお盆。片手は壁について私を部屋に入れないようにする。

友姫「さ、さ珊瑚…君?」

⏰:07/05/13 15:27 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#142 [向日葵]
珊瑚「あまりお前の口から他人の賛辞を聞くのは好きじゃない。」

顔が近い。
思わず下を向くも、私の顎を壁についてた手でくいっと上げる。

目が合う。吸い込まれそうなこの目に見られたらもう逃げられない。反らせない。

友姫「で、でもでもっあの」

珊瑚「それ以上言うなら」

近い顔を更に近付ける。
もう私は動けない。

珊瑚「塞ぐぞ。」

⏰:07/05/13 15:32 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#143 [向日葵]
カアァァァァ

塞ぐ……って……!!

目をギュッと瞑る。
―――が

ポン

頭の横を軽く叩く。
「え?」と思って片目からゆっくり開けると、さっきまで近くにあった顔は少し遠くに離れ、妖しきも真っ直ぐな目はいつもの穏やかさを取り戻していた。

珊瑚「フッ…。なんてな。友姫を怖がらせない約束だからな……。」

友姫「ぁ……。」

冗談だったんだ……。でも言ったことは本心かなと思う。

⏰:07/05/13 15:37 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#144 [向日葵]
でも、私を一番に考えてくれる珊瑚君の優しさが好きだ。

私は珊瑚君の胸より少し横にくっつく。

友姫「ありがと…。」

珊瑚君は空いた手でギュッと抱く。
この大きな腕が私を安心させてくれる。

少ししてから離れて、珊瑚君がドアを開けてくれたので私は先に入った。



この時、珊瑚は視線を感じる。
それは少し向こうにある部屋からでドアの近くには真貴が立っていた。

⏰:07/05/13 15:43 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#145 [向日葵]
その表情はショックと怒りが入り混じった顔でどうする事も出来なくて立ち尽くしていると言う感じだった。

珊瑚はそれを無関心な目で少し見た後、部屋に入った。

結女「ちょっと真貴?ドア早く閉めてよ。」

誰もいない一点を見つめながら真貴は力一杯に拳を作った。その手は力の入れすぎで震えていた。

―――……

次の日の放課後。
珊瑚君がゴミ捨て当番に当たってしまったので、教室で待っている間黒板に落書きをしていた。

⏰:07/05/13 15:52 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#146 [向日葵]
適当に描いているとガラガラと誰かが入って来た。

『!!』

慌てて黒板の絵を消す。
私の絵は超絶へたくそなのだ。

友姫「あれ?真貴……。」

ガラガラピシャン

なんだかいつもの真貴じゃないような気がして少し怖くなった。

真貴「友姫姉。昨日はゴメンナサイ。」

友姫「…え?」

『なんだ。いつもの真貴だ。』

⏰:07/05/13 15:56 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#147 [向日葵]
友姫「いいのよ。分かってくれれば。」

真貴「でも……っ。俺は、友姫姉が好きなんだ……っ!!」

辛そうに顔を歪ませる真貴を見てやっぱり様子がおかしいと感じる。

友姫「?……私も好きよ?」

真貴「そうじゃない!!」

真貴は首を振る。
そして徐々に私との距離を縮める。

真貴「友姫姉が思ってる好きと俺の好きは違う。友姫姉も、アイツが好きならこの気持ち分かるでしょ……?」

⏰:07/05/13 16:01 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#148 [向日葵]
真貴はもう目の前にいる。

知ってしまった真貴の気持ち。
そんな……だって真貴は……。

友姫「だって…。真貴は私の弟」

バンッ!!

真貴「弟なんかじゃない!!れっきとした一人の男だよ!!」

友姫「真貴……どうして……。」

⏰:07/05/13 16:03 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#149 [向日葵]
私は哀しくなった。

だって今までそうやって仲良く楽しく過ごしてきたのに……

なんでそんな……。

友姫「帰る…。退いて……。」

しかし真貴はそれを許してくれなかった。
両手を掴んで黒板に押しつける。

友姫「――っ!!真貴!!」

真貴「男として見てくれないなら見てくれる様にするよ。」

冷たい真貴の目に静かな焔が宿る。

友姫「いや…。真貴嫌だ……っ。」

真貴「黙って…。」

⏰:07/05/13 16:47 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#150 [向日葵]
真貴は乱暴に私に唇を押しつけてきた。

『いや……っ!!』

手を動かそうとしても、力に敵わず動けない。

一旦口が離れたと思うと、また押しつける。

『やめて……っ!!』

ガリッ!

真貴「…つっ」

友姫「…ぃや……。なんで?こんな無理矢理……。」

真貴は唇の血を手で拭い、再び私に近づいてきた。

友姫「また…噛むわよ……っ!!」

⏰:07/05/13 16:51 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


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