新☆きらきら
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#499 [向日葵]
**bP0 大事にするもの**



朝日が目に眩しい。

東雲 友姫の恋人。寛和 珊瑚はその朝日で目が覚める。

この話は珊瑚目線で進みます。

**********

カチャ

ドアを開け、顔を洗いに行く。
自室で一緒に寝ている真貴は未だクカーと寝ている。

暑くなってきたせいか布団をはねている。

⏰:07/06/10 02:53 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#500 [向日葵]
布団をかけ直すか迷ったがまぁいいだろうと洗面所に向かった。

顔を水で洗い、完全に夢うつつの世界から意識を切り離す。

軽く濡れた前髪を適当にかきあげてフゥと一息つく。そしてかけてあるタオルで顔を拭き、着替えにまた上へ上がる。

するとカチャッと物音が聞こえた。

目を向ければ恋人である友姫が目を覚ましたのか部屋から出てきている所だった。

眠そうに目を擦っている。

⏰:07/06/10 02:59 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#501 [向日葵]
その姿が可愛いくて珊瑚はフッと笑った。

そこ息の音に友姫は気付いた。

珊瑚「はよ。」

友姫「あ、おはよー。」

そしてまだ眠そうな友姫の元へ歩みよる。

珊瑚「髪の毛、跳ねてんぞ。」

珊瑚は笑いながら友姫の跳ねてる部分の髪の毛を優しく撫でる。

すると友姫の頬が少し赤くなる。
それを認めて珊瑚は優しく笑う。

⏰:07/06/10 03:04 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#502 [向日葵]
珊瑚「起きんの早いな。」

友姫「さ、珊瑚君だって……。」

髪が跳ねてるのが恥ずかしいのと、髪を撫でられているのに嬉しいのと緊張で、友姫は少しどもっていた。

それを知ってか珊瑚は少しからかいたくなって友姫を抱きしめる。

友姫「ゎぁっ……。」

小さい声でそう呟く友姫を珊瑚は大事そうに抱きしめる。

困る友姫がまたたまらなく珊瑚には愛しかった。

⏰:07/06/10 03:11 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#503 [向日葵]
一見クールな彼だが、彼の意識の割合はほぼが友姫で埋まっていると言っても過言では無い。

そして大人っぽい珊瑚は中身は子供で友姫を常に独り占めしたい欲にかられているのだ。

小柄な友姫が自分の腕にすっぽりと入るのがまた珊瑚の胸を締め付ける。

友姫「珊瑚君……どーしたの?」

珊瑚「んー……。何でも。」

それでも暫くは友姫を離そうとしない。

⏰:07/06/10 03:20 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#504 [向日葵]
友姫も離れない珊瑚に観念したのか、珊瑚の体温に身を寄せた。

・・・・・・・・・・・

図書室にて。

珊瑚は本が好き。
なのでよく本を探しに図書室に来ることがある。

パラパラと何冊か本を見るがいいのがないので今日は諦めることにした。

ガラガラ

暁「おーいたいた!珊瑚!昼飯行くぞ!」

珊瑚「おう。」

⏰:07/06/10 03:26 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#505 [向日葵]
*************

今日はここまでにします

感想やアドバイスなど良ければください

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2201/

⏰:07/06/10 03:28 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#506 [向日葵]
いつものメンバーで食べるのも既に日課だ。

そして他愛のない話をしているとあっという間に昼休みが終わってしまうのだ。
それでも珊瑚はその時間が好きだった。

・・・・・・・・・・・・・

友姫との帰り道。
今日の出来事やら本についてやらを話ながら帰る。

友姫「そーいえば、明日小テストあるね!」

珊瑚「あぁ。数学のな。」

友姫「あぁーどうしよう…。今日は夜遅くまで起きとかなくちゃいけない……。」

⏰:07/06/11 00:27 📱:SO903i 🆔:nPWigD5k


#507 [向日葵]
友姫は数学が苦手なのだ。
珊瑚「バイト帰って来てからなら教えてやれるけど、その頃はもう寝てるか。」

すると友姫は目を輝かせて珊瑚を見る。

友姫「うぅん!起きとく!!」

その笑顔に思わず抱きしめそうになる珊瑚だが、ここは道端なのでグッと我慢して頭をワシャワシャと撫でるだけにした。

『なんか俺……更に弱くなってないか?』

もちろん弱くなってないかの前に“友姫に”と付いているのは言うまでもない。

⏰:07/06/11 00:33 📱:SO903i 🆔:nPWigD5k


#508 [向日葵]
家に帰ったら服を着替えて2人で夕飯の支度をする。

珊瑚は慣れている為、腕前はなかなかだ。
だが友姫はあまり経験が無い為、珊瑚に教えてもらいながらやる。

友姫「ねぇ珊瑚君。もうちょっとじゃがいも小さく切った方がいい?」

珊瑚「いや。それでいい。あ、ちょっとそこら辺濡れてるから布巾で拭いて。」
友姫「ウン。分かった。」

今晩はカレーだ。
珊瑚は友姫が切った野菜を炒める。

友姫「よーしオッケィ!」

⏰:07/06/11 00:38 📱:SO903i 🆔:nPWigD5k


#509 [向日葵]
ジャー

布巾を洗う友姫を横目で見ながら珊瑚は挽き肉に塩胡椒する。

友姫「んー!」

ギューッ

友姫は力一杯!っと言った風に布巾を絞るが、いささか力が足りなく、水が少ししか出ない。

珊瑚「はぁー…。前に教えただろ。」

一旦火を止めてから珊瑚は友姫の後ろへ回り、友姫の手に自分の手を重ねる。

この時、友姫は少し体をピクッと震わせたが珊瑚は気付かなかった。

⏰:07/06/11 00:43 📱:SO903i 🆔:nPWigD5k


#510 [向日葵]
珊瑚「いいか?手を逆手にしてから絞れ。こうな?」

と言って友姫の手を握りながら一緒に絞る。

珊瑚「わかったな?」

友姫「う、うん……。」

その時初めて友姫の顔が赤い事に気づく。

どうしてコイツはこんなに純粋なんだろう……。

俺なんか……
友姫をドロドロに甘やかしたくて、誰にも指一本、髪一筋触らせたくないとか

汚い感情が一杯あるのに……。

⏰:07/06/11 00:48 📱:SO903i 🆔:nPWigD5k


#511 [向日葵]
そんな事を思いながら珊瑚は棚にあるボゥルを友姫に渡す。

珊瑚「水入れて。そろそろ煮込むから。」

友姫「あ、ハイハイ!」

ワタワタと水道の蛇口を捻り、水を溜める友姫を珊瑚は見つめる。

友姫[ひゃぁっ!]

まだ友姫がこの家に住んでない時、友姫の首筋に触れた時の友姫の反応を思い出す。

分かってる。
怖がらせない。絶対に。
ただあの時、どれほど自分の理性を抑えるのに必死だったか……。

⏰:07/06/11 00:54 📱:SO903i 🆔:nPWigD5k


#512 [向日葵]
珊瑚[我慢なんてしてない。]

あの時言った事はもちろん嘘ではない。
友姫が笑って安心して自分の側にいてくれるならそれでいい。

だけどこの頃そうもいかなくなってきた。

それはあの友姫のあの言葉を聞いてからだ。

⏰:07/06/11 00:56 📱:SO903i 🆔:nPWigD5k


#513 [向日葵]
友姫[珊瑚君が閉じ込めてくれればいいのに。]

その時から、俺の理性と言う錠前が外れ始めた。

完璧にではない。
少しずつ……じわじわとだ。

友姫「あの……珊瑚君?」

ぼーっとどこだか分からないトコを見つめていた珊瑚に、友姫はどうかしたかと水でいっぱいになったボゥルを持って顔を覗き込む。

珊瑚「あぁ……ゴメン。ありがとう。」

鍋の3分の1くらい水が入る。

⏰:07/06/11 01:04 📱:SO903i 🆔:nPWigD5k


#514 [向日葵]
水を1、2回足してから鍋に蓋をした。

友姫「じゃぁ灰汁取りは私がやるから、珊瑚君座ってていいよ〜。」

珊瑚「じゃあテレビでも見ておく。」

ピッ

テレビをつけた後、テレビ前のソファに座る。
フワフワしたソファの柔らかさにいつの間にか珊瑚は眠りに落ちていた。

―――……

⏰:07/06/11 01:09 📱:SO903i 🆔:nPWigD5k


#515 [向日葵]
**********

今日はここまでにします

感想などあればお願いします

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⏰:07/06/11 01:10 📱:SO903i 🆔:nPWigD5k


#516 [向日葵]
真っ暗闇の中、珊瑚は目を覚ました。
パッと自分の体を見ると

珊瑚「小さい……。」

そして自分の声の高さに驚き、喉に手を当てた。

『……なんか、変な話久しぶりだな。ここ。』

自分は前にここへ来たことがある。
そぅ…。死にかけた時だ。
するとぼぅっと自分の目の前に灯りがともる。

その中に映るのは……

珊瑚「父さん……。」

⏰:07/06/12 10:07 📱:SO903i 🆔:ZOcFIIxs


#517 [向日葵]
父「珊瑚……元気でな。」
これは……っ!
コイツが出ていく時の……っ!!

頭を撫でようと伸ばしてきた父の手を、幼くなってしまった珊瑚の手が振り払った。

珊瑚「やめろよっ!お前なんか…俺達を捨てたお前なんか大っっ嫌いだ!!!」

高い声に迫力が無いのは分かってる。
でも……俺はお前なんか……。

ふと顔を上げると、父が悲しそうな顔をして笑っていた。

⏰:07/06/12 10:12 📱:SO903i 🆔:ZOcFIIxs


#518 [向日葵]
なんだよ…っ

なんでお前がそんな顔をするんだよ……っ

悲しいのは俺達なんだぞ?!母さんもなんか言えよ!

珊瑚は母の方を見るが、母は居間のテーブルに座ってコチラには来ようとしない。

ガチャ

家のドアが開く。
父が出ていくのだ。

珊瑚「母さん!母さん!!」

いくら呼んでも動こうとしない母。
そうしてる間にもドアが閉じていく。

⏰:07/06/12 10:15 📱:SO903i 🆔:ZOcFIIxs


#519 [向日葵]
そしてついに……

パ…タン……

家にドアが閉まる音が響いた。
驚くほどの静寂が珊瑚を包む。

そして今気づく。
自分が涙を流していたことを……。

友姫[寂しくなかった?]

前に友姫に聞かれた事がある。自分は「さぁな。」と答えた。

そして今、床に落ちる自分な涙を見つめながら思う。

珊瑚「寂しかったのかもしれない……。」

⏰:07/06/12 10:19 📱:SO903i 🆔:ZOcFIIxs


#520 [向日葵]
涙が止まる気配は無い。
むしろこのまま大声で泣いてしまいそうだ。

「…………ん。」

誰が……呼んでる……?

――――……

友姫「珊瑚君。珊瑚君。」

目を覚ますとそこは元の現実の世界だった。
良い匂いが鼻をくすぐる。

珊瑚「……ゴメン。寝てた。……カレー出来…。?友姫?」

友姫が何故か心配そうにこちらを見ている。

⏰:07/06/12 10:23 📱:SO903i 🆔:ZOcFIIxs


#521 [向日葵]
そして珊瑚の頭を包みこんだ。

珊瑚「……友…姫…?」

友姫「怖い夢……見たの?」

珊瑚「……いや…。別に……。」

あんなに鮮明な夢が、今では朧気だ。
しかし、何故友姫は自分を抱きしめる?

その答えは次でわかった。

友姫「じゃあ何で…泣いてるの?」

泣いてる?
そういえば目が水気を帯てパシャパシャするような気がする。

⏰:07/06/12 10:27 📱:SO903i 🆔:ZOcFIIxs


#522 [向日葵]
友姫の体温と香りが珊瑚を落ち着かせる。

泣いてるのに気付いたらまた泣きそうになってしまった。

友姫「……泣かないで。」

まるで友姫も悲しい様な声だった。
珊瑚は小さい声で「あぁ」と答えてしばらくそのまま動こうとはしなかった。

今は安心感が欲しい。

そしてまたしばらくして一緒にカレーを食べた後、珊瑚はバイトへと向かった。

⏰:07/06/12 10:31 📱:SO903i 🆔:ZOcFIIxs


#523 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・・・

ピロリロ ピロリロ

バイト先のコンビニのベルが鳴る。

ふと見ると

暁「ぃよ!珊瑚!!」

千歳「うっわぁ!ナイト様が働いてる!!」

暁と千歳が立っていた。

珊瑚「お前ら今何時だと思ってんだよ……。」

時計の針はもうすぐ9時半を指す。

千歳「お前はお母さんか。」

暁「珊瑚!ダベろうぜぇっ!」

珊瑚「俺が今何やってるか目にはいらないかお前は。」

⏰:07/06/12 10:36 📱:SO903i 🆔:ZOcFIIxs


#524 [向日葵]
それでもブーブー言って帰らない2人に、店長に断ってから店の外に出た。

店長は優しいので咎めもせずすぐオッケーを出してくれた。

暁「ってかお前友姫ちゃんと住んでてよく手出ないなぁっ!」

車止めに座りながら暁が唐突に言ってきた。
千歳はその隣の車止めに座り、珊瑚はコンビニの壁に寄りかかって立っている。

珊瑚「友姫が怖がる……。」

千歳「友姫ちゃん純粋だからねぇ…。」

⏰:07/06/12 10:40 📱:SO903i 🆔:ZOcFIIxs


#525 [向日葵]
****************

キリます

よければ感想お願いします
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⏰:07/06/12 10:41 📱:SO903i 🆔:ZOcFIIxs


#526 [向日葵]
暁「だから我慢してるんだ?」

そこで珊瑚は苦い物を食べた様な表情をした。

暁「いずれそーゆー日が来るんだからさぁ。もう済ませばいいのに。」

珊瑚「俺は友姫の気持ちを尊重する。暁は判断が早いんだよ。」

そこで暁はムッとしたのか珊瑚を軽く睨んだ。

暁「早いとかじゃねぇよ。どれだけ相手の事想ってるか教えてあげるんだよ!欲望とかそんなんじゃない!」

珊瑚は驚いた。
暁がまさかここまで考えてるとは……。
普段はのへーっとしてるくせに……。

⏰:07/06/13 00:28 📱:SO903i 🆔:OcQPtONc


#527 [向日葵]
それでも暁。

お前は恐怖に脅えた友姫や、ただ少し触れただけで赤くなる友姫を見て、自分の気持ちを押しつける様な真似出来るか?

俺は出来ない。

千歳「まぁ欲望のまま動いたら俺みたいに丸4日口きいてもらえなかったりするからね〜。」

遠い目をしながら呟く千歳に2人は哀れみの目を送る。

珊瑚「とりあえず…。手を出すなんて事はまだしようとも思わない。」

千歳「ナイト様は硬派だねー。」

暁「いや内に秘めてる物は結構すごいよ?」

⏰:07/06/13 00:39 📱:SO903i 🆔:OcQPtONc


#528 [向日葵]
そこで珊瑚は「もういいから帰れ」と言って暁達を帰した。

ピロリロ ピロリロ

店長「お話はすんだかな?」

店長はにっこり笑ってレジに立っていた。
意味有りげにかけていた眼鏡の奥の目がニッコリと微笑む。

珊瑚「すいません。やかましい奴らで。」

店長「いやいや。友達がいるんだから大切にしなくてはね。もちろん好きな人も。」

そこで珊瑚はギクッとする。

まさか……聞いていた?

⏰:07/06/15 13:45 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#529 [向日葵]
店長は「ん?」と首を傾けて珊瑚を見る。
珊瑚は「いえ。」と短く答えて、奥から箒を持ってくると丁寧に店内を掃除し始めた。

今の所客はいない。

そして時計を見ると10時だった。
一度パッと見てからまた掃除にかかる。

その時、少し。ほんの少しだけ口に笑みが浮かぶ。

今頃何をしてるんだろう……。

思い出した相手は言うまでもない。

⏰:07/06/15 13:51 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#530 [向日葵]
睡眠から覚めた自分の頭を、細い腕で抱き締めてくれた感触が今でもちゃんと残っている。


・・・・・・・・・・・・・・

珊瑚がバイトを終えたのは12時を遥かに過ぎていた。
街灯で少し見えずらい星を見上げながら珊瑚はそういえばと思い出す。

友姫と数学を勉強するんだった。友姫はまだ起きているだろうか?
友姫は我慢出来ても12時には自然と目が閉まるらしい。

それなのに……。
携帯のサブディスプレイからもう一度時刻を確認する。

⏰:07/06/15 13:56 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#531 [向日葵]
出来ることなら急いだ方が良いのかもしれない。

少し足早になる珊瑚は段々早さを増し、結局は駆け足で家まで向かっていった。
5分もしない内に家が見える。
走りながら鍵を探し、家のドアを開ける。

ガチャン!
バッ!!

勢いよく扉を開けると居間からの光が暗い玄関を差していた。

あがる息を抑えながらゆっくりと扉を閉める。
その音に居間から人影が顔を出す。

⏰:07/06/15 14:00 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#532 [向日葵]
友姫「おかえりなさい。珊瑚君。……どうしたの?息荒いけど……。」

出てきた友姫は玄関の明かりをパチンとつけ、珊瑚にしっかりと姿を見せた。

髪の毛は暑いのか2つ結びにしてTシャツと下は少しブカブカしているジャージ姿。これが友姫の寝間着だ。

珊瑚「はぁ……。いや…。ちょっと風呂に行く。」

まだ整えきれてないまま珊瑚は風呂場に直行した。
汗臭いまま勉強をやる気にはなれない。
ましてや友姫の隣で……。

⏰:07/06/15 14:05 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#533 [向日葵]
とりあえず汗を流した珊瑚はバスタオルを頭に被り、籠の中の洗濯してあった物の中からタンクトップとジャージに着替えた。

まだ頭が濡れているので拭きながら居間に向かう。

テーブルを見ると友姫が勉強の用意をしていた。

友姫「あ、おかえ…。」

2度目のおかえりを言おうとした友姫だが、何故か固まってしまった。

珊瑚「?友姫?」

少し近付くと見る見る顔が赤く染まっていく。

友姫「なっ、何でもない何でもない!!座ろう!!」

手をブンブン振りながら珊瑚から素早く目を離し、椅子に座った。

⏰:07/06/15 14:12 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#534 [向日葵]
珊瑚は訳がわからなかったが、自分の勉強道具が無いので一回自分の部屋に戻り、勉強を開始した。




コッチ コッチ コッチ

静かな部屋に時計の秒針の音が鳴り響く。

珊瑚にしたら数学はまぁまぁ得意なので小テスト範囲の復習はもうすぐ終わる。

しかし友姫は隣で小さく唸っていた。
わからないらしい。

珊瑚「どこが解らないんだ?」

友姫の方へ身を乗り出すと、再び友姫が真っ赤になった。

⏰:07/06/15 14:17 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#535 [向日葵]
友姫「だ、大丈夫!もうすぐ解けそうだからっ!!」

そう言って少し珊瑚から離れる。

何故そんな態度をとられるかわからない珊瑚は拗ねと怒りが入り混じった。

珊瑚「そうか。」

そっけない感じで友姫から離れると、友姫が悲しい目でこちらを見ているのが分かった。

だけど決して友姫の方は見ない。
しばらく珊瑚を見つめていた友姫は再びシャーペンをコツコツと鳴らし始めた。

⏰:07/06/15 14:21 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#536 [向日葵]
時刻が1時半になろうとしていた時、勉強が終わった。

友姫がフーッと静かに息を吐く音が聞こえる。

一方珊瑚はあんな態度をされたのと、自分が早く終わって退屈なのでソファーに軽く腰かけて目を瞑っていた。

すると椅子と床の擦れる音と友姫がこちらに向かい、そして隣に座った気配がした。

友姫「あの……珊瑚君……?」

おずおずと呼ばれて珊瑚はゆっくり目を開けると目だけを動かして友姫を見た。

⏰:07/06/15 14:26 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#537 [向日葵]
ソファーの上で正座している友姫は恐々と珊瑚に問いかける。

友姫「怒ってる?」

珊瑚「別に。」

友姫「ご免なさい。」

珊瑚「何が?」

全て短く即答で答える珊瑚に友姫は両手を合わしてうつ向いてしまった。

先に降参したのは珊瑚だ。そんな悲しそうにされてしまったら仕方ない。

珊瑚「俺、なんか悪い事でもしたか?」

体を前に起こし、顔を友姫の方へ向けて聞く。

⏰:07/06/15 14:30 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#538 [向日葵]
友姫「違うのっ!私が……その……意識しすぎて…………。」

珊瑚は疑問を顔に浮かべる。
何を意識してるのかさっぱり分からなかった。

友姫はそんな珊瑚に気づいたのか、また顔を赤くしながらたどたどしく説明する。

友姫「珊瑚君が…そんな格好してる…から、目のやり場に困っ……て……。」

珊瑚は「あぁ。」と思った。普通に着るものだが、珊瑚のほどよくついてる筋肉や、色気のある胸板が少し見えるこの格好は友姫には少し刺激が強いらしい。

⏰:07/06/15 14:34 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#539 [向日葵]
珊瑚「ちゃんと見ればいい。」

友姫「や、あの……。」

珊瑚「見ろよ。」

うつ向いていた友姫はあらがえないかの様な珊瑚の声にゆっくり顔をあげる。

最初は照れていた友姫だが、いつの間にか隅々まで観察している様だった。

そして自然に手を徐々にあげ、珊瑚の心臓の音を手で感じた。

友姫「わぁ……。」

ため息と共に小さく友姫の感嘆が漏れる。

⏰:07/06/15 14:38 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#540 [向日葵]
****************

キリます

よければ感想お願いします

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⏰:07/06/15 14:39 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#541 [向日葵]
珊瑚「それはどんな驚き?」

友姫「え?あ!ご免なさい勝手に!!」

引っ込めようとした友姫の手を掴み、珊瑚は引き寄せた。

友姫「珊……瑚君……。」

珊瑚「嫌?」

友姫はゆっくり首を降る。

友姫「珊瑚君の肌が真近くだから緊張する……。」

そう言った後、珊瑚は友姫を更に抱き締める。

そして少し離すと、ゆっくり近づき友姫の唇に触れた。

⏰:07/06/15 17:26 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#542 [向日葵]
友姫は少し震えて、徐々に目を閉じていった。

珊瑚は片手は友姫の腰に。もう片方は友姫の頬にやった。

珊瑚『なんか……俺変だ……。』

今、友姫と離れたくない。ずっと密着していたい様な感じに珊瑚は襲われた。

一旦口を離して2人は見つめあった。

友姫は相変わらず顔を赤くして、少し長いキスのせいで目がホワーンとしていた。

友姫「……そ、そろそろ寝よっ……。!」

トスッ

珊瑚は友姫をソファーに押し倒した。

⏰:07/06/15 17:31 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#543 [向日葵]
急なことで今の行動がスローモーションの様に感じた。

戸惑ってる友姫を見て、珊瑚はギュッと抱き締める。

珊瑚「……友姫…。ちょっとゴメン……。」

するとまた珊瑚は友姫にキスをする。
友姫はされるがままになっていたが、次の瞬間体を震わせた。

珊瑚の手が首筋に降りる。

友姫は上手く息ができないのか呼吸が不規則になってしまったので、珊瑚は友姫の唇から離れた。

⏰:07/06/15 17:35 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#544 [向日葵]
そして首にキスを落とす。

友姫「ひっ……!さ、珊瑚君……っ?」

友姫の訴えが聞こえて、友姫の目を見つめる。

完全に脅えてるのは一目瞭然だ。
それでも珊瑚の体の中に熱い何かが暴れ回っている。
―――――だが……。

珊瑚「はぁぁ……」

珊瑚は深々とため息をつくと友姫に覆い被さった。

友姫は何がなんだかわからなくて自分の上に乗っている珊瑚に話しかける。

友姫「ど、どう…したの?」

⏰:07/06/15 17:40 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#545 [向日葵]
珊瑚はしばらく何も答えなかった。

また時計の音が流れていく。

そして何分か経った時、珊瑚が友姫の耳元で息を吸った。

珊瑚「やっぱり出来ない……。」

友姫「へ……?」

自分の中に本能が宿ったのは確かだ。
……でも、その本能が引いて行くのが分かった。

珊瑚「ゴメン……。約束破った……。」

前に言った。「友姫に合わせる」と。
なのに……自分は本能の声に耳を傾けてしまった……。

⏰:07/06/15 17:44 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#546 [向日葵]
その本能は抑えたのではなく、自ら引いて行ったのだ。

いやそれが理性と言うのかもしれない。

珊瑚「怖がらせた……。」

そんな友姫を見た瞬間、自分が怖くなった。
自分は容易く友姫壊せるんじゃないかと……。

⏰:07/06/15 18:01 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#547 [向日葵]
当然友姫に今珊瑚が思ってることなんて通じる訳がなく、「怖がらせた」の後黙ってる珊瑚が気になった。

友姫「珊瑚君。私なら大丈夫だよ……?」

それでも珊瑚は口を開かなければ友姫から離れようともしなかった。

特に重くはない。
珊瑚が体重を支えているのだろう。

ボディソープかシャンプーの香りや耳元で聞こえる珊瑚の呼吸。
むき出しになった肌。
友姫は全てにドキドキしていた。

⏰:07/06/15 18:49 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#548 [向日葵]
半乾きの珊瑚の髪の毛が顔に少しかかってこそばい。
なんとか腕を出してそれをどけると、友姫は珊瑚の頭を撫でた。

友姫「大丈夫だよ……。」

また繰り返し言い聞かす様にして友姫は呟いた。

珊瑚は目を瞑り撫でられる心地よさに身を寄せた。
そして友姫の体温をいっぺんに感じてからそこで初めて友姫から数センチ離れた。

友姫の顔の隣に肘を付いて見つめる。

友姫は照れながら微笑む。
友姫「大丈夫。準備は出来てなかったけど……珊瑚君だから……。」

⏰:07/06/15 18:55 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#549 [向日葵]
珊瑚は少し困った様に微笑む。
そして友姫を起こしてもう一度抱きしめる。

まるでガラス細工を扱うみたいに。
友姫も珊瑚の腕に身を任せる。

友姫「珊瑚君……。」

珊瑚「ん……?」

友姫「眠い……。」

珊瑚「じゃあ今日ここで寝るか?」

友姫「……ウン。」

⏰:07/06/15 18:59 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#550 [向日葵]
珊瑚は友姫に何か被る物を持ってこようとソファーを立つと後ろに引っ張られた。

友姫が服の裾を掴んでコチラを向いている。

友姫「行かないで。ここにいて?」

悲しそうに珊瑚を見つめる友姫に珊瑚は目を少し見開いて驚いた。

友姫は自分が言った台詞に今頃になって恥ずかしくなったのか、徐々に顔が熱っていく。

珊瑚は身を屈めて友姫のおでこに優しくキスをした。

珊瑚「すぐ戻ってくる。」

⏰:07/06/17 10:13 📱:SO903i 🆔:nQR9TtQs


#551 [向日葵]
そして穏やかに微笑み、自室からタオルケットを持って来た。

一旦ソファーの背もたれにそれを置くと座っている友姫をお姫様だっこした。

友姫「ぅえぇっ!珊瑚君?!」

友姫のうろたえを無視してゆっくり座り、友姫を自分の足の間に座らす。

そして置いていたタオルケットを取って2人一緒に巻き付ける。
タオルケットの中では珊瑚が友姫を抱きしている。

友姫も落ち着いたのか珊瑚の胸に頭をもたげる。

⏰:07/06/17 10:19 📱:SO903i 🆔:nQR9TtQs


#552 [向日葵]
友姫「心臓の音……聞こえる……。」

やすらかな声を出して急に友姫は目をトロンとさせる。
どうやら限界らしい。

珊瑚「おやすみ。」

そう言って友姫の頭にキスをする。
すると友姫は甘えるように体をすりつけ珊瑚に寄り添った。

友姫「おやすみ……。」

⏰:07/06/17 10:23 📱:SO903i 🆔:nQR9TtQs


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