新☆きらきら
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#512 [向日葵]
珊瑚[我慢なんてしてない。]
あの時言った事はもちろん嘘ではない。
友姫が笑って安心して自分の側にいてくれるならそれでいい。
だけどこの頃そうもいかなくなってきた。
それはあの友姫のあの言葉を聞いてからだ。
:07/06/11 00:56
:SO903i
:nPWigD5k
#513 [向日葵]
友姫[珊瑚君が閉じ込めてくれればいいのに。]
その時から、俺の理性と言う錠前が外れ始めた。
完璧にではない。
少しずつ……じわじわとだ。
友姫「あの……珊瑚君?」
ぼーっとどこだか分からないトコを見つめていた珊瑚に、友姫はどうかしたかと水でいっぱいになったボゥルを持って顔を覗き込む。
珊瑚「あぁ……ゴメン。ありがとう。」
鍋の3分の1くらい水が入る。
:07/06/11 01:04
:SO903i
:nPWigD5k
#514 [向日葵]
水を1、2回足してから鍋に蓋をした。
友姫「じゃぁ灰汁取りは私がやるから、珊瑚君座ってていいよ〜。」
珊瑚「じゃあテレビでも見ておく。」
ピッ
テレビをつけた後、テレビ前のソファに座る。
フワフワしたソファの柔らかさにいつの間にか珊瑚は眠りに落ちていた。
―――……
:07/06/11 01:09
:SO903i
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#515 [向日葵]
:07/06/11 01:10
:SO903i
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#516 [向日葵]
真っ暗闇の中、珊瑚は目を覚ました。
パッと自分の体を見ると
珊瑚「小さい……。」
そして自分の声の高さに驚き、喉に手を当てた。
『……なんか、変な話久しぶりだな。ここ。』
自分は前にここへ来たことがある。
そぅ…。死にかけた時だ。
するとぼぅっと自分の目の前に灯りがともる。
その中に映るのは……
珊瑚「父さん……。」
:07/06/12 10:07
:SO903i
:ZOcFIIxs
#517 [向日葵]
父「珊瑚……元気でな。」
これは……っ!
コイツが出ていく時の……っ!!
頭を撫でようと伸ばしてきた父の手を、幼くなってしまった珊瑚の手が振り払った。
珊瑚「やめろよっ!お前なんか…俺達を捨てたお前なんか大っっ嫌いだ!!!」
高い声に迫力が無いのは分かってる。
でも……俺はお前なんか……。
ふと顔を上げると、父が悲しそうな顔をして笑っていた。
:07/06/12 10:12
:SO903i
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#518 [向日葵]
なんだよ…っ
なんでお前がそんな顔をするんだよ……っ
悲しいのは俺達なんだぞ?!母さんもなんか言えよ!
珊瑚は母の方を見るが、母は居間のテーブルに座ってコチラには来ようとしない。
ガチャ
家のドアが開く。
父が出ていくのだ。
珊瑚「母さん!母さん!!」
いくら呼んでも動こうとしない母。
そうしてる間にもドアが閉じていく。
:07/06/12 10:15
:SO903i
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#519 [向日葵]
そしてついに……
パ…タン……
家にドアが閉まる音が響いた。
驚くほどの静寂が珊瑚を包む。
そして今気づく。
自分が涙を流していたことを……。
友姫[寂しくなかった?]
前に友姫に聞かれた事がある。自分は「さぁな。」と答えた。
そして今、床に落ちる自分な涙を見つめながら思う。
珊瑚「寂しかったのかもしれない……。」
:07/06/12 10:19
:SO903i
:ZOcFIIxs
#520 [向日葵]
涙が止まる気配は無い。
むしろこのまま大声で泣いてしまいそうだ。
「…………ん。」
誰が……呼んでる……?
――――……
友姫「珊瑚君。珊瑚君。」
目を覚ますとそこは元の現実の世界だった。
良い匂いが鼻をくすぐる。
珊瑚「……ゴメン。寝てた。……カレー出来…。?友姫?」
友姫が何故か心配そうにこちらを見ている。
:07/06/12 10:23
:SO903i
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#521 [向日葵]
そして珊瑚の頭を包みこんだ。
珊瑚「……友…姫…?」
友姫「怖い夢……見たの?」
珊瑚「……いや…。別に……。」
あんなに鮮明な夢が、今では朧気だ。
しかし、何故友姫は自分を抱きしめる?
その答えは次でわかった。
友姫「じゃあ何で…泣いてるの?」
泣いてる?
そういえば目が水気を帯てパシャパシャするような気がする。
:07/06/12 10:27
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