新☆きらきら
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#528 [向日葵]
そこで珊瑚は「もういいから帰れ」と言って暁達を帰した。

ピロリロ ピロリロ

店長「お話はすんだかな?」

店長はにっこり笑ってレジに立っていた。
意味有りげにかけていた眼鏡の奥の目がニッコリと微笑む。

珊瑚「すいません。やかましい奴らで。」

店長「いやいや。友達がいるんだから大切にしなくてはね。もちろん好きな人も。」

そこで珊瑚はギクッとする。

まさか……聞いていた?

⏰:07/06/15 13:45 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#529 [向日葵]
店長は「ん?」と首を傾けて珊瑚を見る。
珊瑚は「いえ。」と短く答えて、奥から箒を持ってくると丁寧に店内を掃除し始めた。

今の所客はいない。

そして時計を見ると10時だった。
一度パッと見てからまた掃除にかかる。

その時、少し。ほんの少しだけ口に笑みが浮かぶ。

今頃何をしてるんだろう……。

思い出した相手は言うまでもない。

⏰:07/06/15 13:51 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#530 [向日葵]
睡眠から覚めた自分の頭を、細い腕で抱き締めてくれた感触が今でもちゃんと残っている。


・・・・・・・・・・・・・・

珊瑚がバイトを終えたのは12時を遥かに過ぎていた。
街灯で少し見えずらい星を見上げながら珊瑚はそういえばと思い出す。

友姫と数学を勉強するんだった。友姫はまだ起きているだろうか?
友姫は我慢出来ても12時には自然と目が閉まるらしい。

それなのに……。
携帯のサブディスプレイからもう一度時刻を確認する。

⏰:07/06/15 13:56 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#531 [向日葵]
出来ることなら急いだ方が良いのかもしれない。

少し足早になる珊瑚は段々早さを増し、結局は駆け足で家まで向かっていった。
5分もしない内に家が見える。
走りながら鍵を探し、家のドアを開ける。

ガチャン!
バッ!!

勢いよく扉を開けると居間からの光が暗い玄関を差していた。

あがる息を抑えながらゆっくりと扉を閉める。
その音に居間から人影が顔を出す。

⏰:07/06/15 14:00 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#532 [向日葵]
友姫「おかえりなさい。珊瑚君。……どうしたの?息荒いけど……。」

出てきた友姫は玄関の明かりをパチンとつけ、珊瑚にしっかりと姿を見せた。

髪の毛は暑いのか2つ結びにしてTシャツと下は少しブカブカしているジャージ姿。これが友姫の寝間着だ。

珊瑚「はぁ……。いや…。ちょっと風呂に行く。」

まだ整えきれてないまま珊瑚は風呂場に直行した。
汗臭いまま勉強をやる気にはなれない。
ましてや友姫の隣で……。

⏰:07/06/15 14:05 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#533 [向日葵]
とりあえず汗を流した珊瑚はバスタオルを頭に被り、籠の中の洗濯してあった物の中からタンクトップとジャージに着替えた。

まだ頭が濡れているので拭きながら居間に向かう。

テーブルを見ると友姫が勉強の用意をしていた。

友姫「あ、おかえ…。」

2度目のおかえりを言おうとした友姫だが、何故か固まってしまった。

珊瑚「?友姫?」

少し近付くと見る見る顔が赤く染まっていく。

友姫「なっ、何でもない何でもない!!座ろう!!」

手をブンブン振りながら珊瑚から素早く目を離し、椅子に座った。

⏰:07/06/15 14:12 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#534 [向日葵]
珊瑚は訳がわからなかったが、自分の勉強道具が無いので一回自分の部屋に戻り、勉強を開始した。




コッチ コッチ コッチ

静かな部屋に時計の秒針の音が鳴り響く。

珊瑚にしたら数学はまぁまぁ得意なので小テスト範囲の復習はもうすぐ終わる。

しかし友姫は隣で小さく唸っていた。
わからないらしい。

珊瑚「どこが解らないんだ?」

友姫の方へ身を乗り出すと、再び友姫が真っ赤になった。

⏰:07/06/15 14:17 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#535 [向日葵]
友姫「だ、大丈夫!もうすぐ解けそうだからっ!!」

そう言って少し珊瑚から離れる。

何故そんな態度をとられるかわからない珊瑚は拗ねと怒りが入り混じった。

珊瑚「そうか。」

そっけない感じで友姫から離れると、友姫が悲しい目でこちらを見ているのが分かった。

だけど決して友姫の方は見ない。
しばらく珊瑚を見つめていた友姫は再びシャーペンをコツコツと鳴らし始めた。

⏰:07/06/15 14:21 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#536 [向日葵]
時刻が1時半になろうとしていた時、勉強が終わった。

友姫がフーッと静かに息を吐く音が聞こえる。

一方珊瑚はあんな態度をされたのと、自分が早く終わって退屈なのでソファーに軽く腰かけて目を瞑っていた。

すると椅子と床の擦れる音と友姫がこちらに向かい、そして隣に座った気配がした。

友姫「あの……珊瑚君……?」

おずおずと呼ばれて珊瑚はゆっくり目を開けると目だけを動かして友姫を見た。

⏰:07/06/15 14:26 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


#537 [向日葵]
ソファーの上で正座している友姫は恐々と珊瑚に問いかける。

友姫「怒ってる?」

珊瑚「別に。」

友姫「ご免なさい。」

珊瑚「何が?」

全て短く即答で答える珊瑚に友姫は両手を合わしてうつ向いてしまった。

先に降参したのは珊瑚だ。そんな悲しそうにされてしまったら仕方ない。

珊瑚「俺、なんか悪い事でもしたか?」

体を前に起こし、顔を友姫の方へ向けて聞く。

⏰:07/06/15 14:30 📱:SO903i 🆔:Beaiv85c


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