新☆きらきら
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#675 [向日葵]
意地悪を言う珊瑚君を軽く叩きながら広場にあるベンチに腰をかける。
友姫「なつかしいな。公園とか。小さい頃に地球儀回しすぎで気分悪くなっちゃったけど。」
珊瑚「フッ。友姫らしいな。」
青空に少しだけある雲を見つめる。
友姫「お弁当でも持ってきたら良かったかもねー。バドミントンとかも。」
珊瑚「友姫の脳内は平和だな。子供っぽいって言うか。」
友姫「やっぱり大人の女性が!!!!」
珊瑚「何言ってんだ?」
:07/06/24 01:15
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#676 [向日葵]
確かに私の脳内は子供っぽいのかもしれない。
悲しい事にそれはもはやこの歳になって覆すことは出来なくなってしまった。
…………とほほ。
ならば大人の色気で頑張ってみるのはいかがだろう!
あ……。それ以前に私そんな色気持ってないや……。
そんな事を考えていると、コツンと軽く頭を叩かれた。
珊瑚「何考えてるか予想つくけど、多分今考えてる事は全部無駄だぞ。」
:07/06/24 01:20
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#677 [向日葵]
『久々エスパ―――!!!!!』
友姫「今日の晩御飯考えてただけだもん!!あ、ブランコ空いてる!!珊瑚君、乗りに行こう!!」
無理矢理珊瑚君の手を引っ張ってブランコまで行く。
久々ブランコ。
小学生から少しは成長したのでなんだか小さく感じる。
漕ぎ始めると風が爽やかに髪を撫でる。
段々楽しくなってきて漕いで漕いで漕ぎまくる。
するとなんだかジェットコースターみたいな感覚に襲われる。
あのフワッとした感じ。
:07/06/24 01:24
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#678 [向日葵]
『ちょっと恐いかも。』
停めようとする前に珊瑚君がブランコごと私の体を停めた。
珊瑚「お前その内飛ばされるぞ。」
友姫「そこまで不注意じゃないもん!」
私そこまで子供っぽいかなぁ……。
段々惨めになってきた。
無言でブランコから立ち上がり、スタスタと広場を通り過ぎる。
珊瑚「おい友姫!」
せっかくの珊瑚君の誕生日なのに……。
嫌な思いさせたくないのに……。
:07/06/24 01:29
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#679 [向日葵]
でも足が止まらない。
どんどん広場を歩いて、日陰まで来る。
そこで珊瑚君に腕を掴まれた。
珊瑚「どうしたんだ。俺なんかしたか?馬鹿にしたことなら謝る。」
友姫「自分に嫌気がさしただけ!気にしないで。ちょっと気持ち落ち着かすから。」
日陰にある休憩所みたいな所で私は止まってイスに座った。
珊瑚君は隣で立っている。
友姫「子供っぽい自分が嫌。ただそれだけだよ。」
なんかヤダ。
これじゃなんかだだっこみたい。
スネてるだけだよ。
:07/06/24 01:35
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#680 [向日葵]
ハァァ……
珊瑚君のため息を吐く音が聞こえた。
やっぱり珊瑚君も子供っぽいって思ってたんだ。
珊瑚君は私の前まで来て、しゃがみ、目線を合わせた。
珊瑚「アホ。」
パチン
おでこにデコピンされた。
珊瑚「俺は子供っぽいから嫌だなんて一言も言ってないぞ。」
私はおでこに手をやりながら珊瑚君を見る。
友姫「だってさっき……っ!」
:07/06/24 01:39
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#681 [向日葵]
珊瑚「あれは、友姫が無邪気で純粋って意味だ。子供っぽいなんて思ってない。大体。ブランコから飛んでケガなんてしたら。……まさか前に言ったこと忘れた訳じゃないだろうな。」
前……それは……
珊瑚[まっさらなままで……。]
珊瑚「俺は大人っぽさなんて求めてない。むしろ今のままの友姫でいろ。わかったか。」
おでこをコツンと合わせて再確認。
友姫「ウン……わかりました。」
:07/06/24 01:45
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#682 [向日葵]
珊瑚「大体。」
と言ってニヤリと笑う珊瑚君。
そんな表情にさえドキッとさせられる。
珊瑚「子供っぽいやつを襲うわけないだろ。」
それはこの前の勉強の時の出来事だ。
瞬間、顔が暑くなる。
ニヤリと意地悪そうな顔が、一気にとろけそうな優しい笑顔に変わった。
そして右手で私の頬に触れる。
その体温が、私の熱に変える。
珊瑚君の唇がやさしく瞼に触れた。
珊瑚「さて……。なんか食べてから帰るか。」
:07/06/24 01:53
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#683 [向日葵]
友姫「うん……。」
まだ少し夢見心地で珊瑚君に手を引っ張られ歩き出す。
瞼に、まだ唇の感触を残したまま……。
―――――……
帰ってからは盛大に珊瑚君の誕生日会が開かれた。
お母さんは仕事を早めに切り上げて、手料理をふんだんに振る舞い、ホールケーキをドンッと置いた。
結女「珊瑚さん。ささやかですけどどうぞ!」
結女がくれたのは、小さな香水瓶。
:07/06/24 01:57
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#684 [向日葵]
結女「珊瑚さんに似合うと思って。気に入らなかったらゴメンナサイ。」
珊瑚君はシュッと手首に香水をかける。
なんだかマリンなんとかとか言う名前が似合いそうな甘い匂いだった。
珊瑚「ありがとう。」
珊瑚君は微笑むと、結女の頭をクシャッと撫でた。
結女は嬉しそうに笑う。結女にとっては珊瑚君はもう兄の様な存在なのかもしれない。
真貴「珊瑚。ホラ。」
:07/06/24 02:01
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