新☆きらきら
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#850 [向日葵]
すると珊瑚君が手を伸ばして私の頬に触れた。
でもまた躊躇っていて、手を下げようとしたけどその上から私が手を置いて離れないようにした。
温かい……。
胸に安堵感が広がっていく。
―――トクン……
『トクン?』
聞き慣れない音が聞こえた。
珊瑚「友姫……。」
安らかな気持ちに包まれて瞑っていた目を開けた。
:07/07/03 10:12
:SO903i
:Sr47UkcI
#851 [向日葵]
珊瑚君が見つめている。
その瞬間、私は息が止まりそうになった。
『何……コレ……。』
――トクン―トクン―
またあの音が聞こえてきた。それも速さを増して。
珊瑚君は躊躇いがちに顔を近付けてきて、ゆっくり顔を傾けると唇を優しく私の唇に押し付けてきた。
初めての体験に、私は目を開けたままだった。
好きじゃない人にキスされているのに、何故か嫌ではなかった。
そしてゆっくり目を瞑る。
:07/07/03 10:17
:SO903i
:Sr47UkcI
#852 [向日葵]
―――違うでしょ。
え……
目を瞑ってその声を聞く。
―――好きじゃない訳ないじゃない……。
誰?
―――私は……珊瑚君が好きなのよ!!!!!
私っ?!
――ドクン!!
私は目をまた見開いた。
目の奥でいくつもの光景が流れていく。
:07/07/03 10:21
:SO903i
:Sr47UkcI
#853 [向日葵]
[寛和珊瑚だ。]
[私は……珊瑚君が好きみたい……。]
[トンボ玉って言うの。珊瑚君は青ね!]
[ゴメン俺、独占欲強いから……]
[ホントに…珊瑚君が閉じ込めてくれればいいのに……]
[俺は友姫の傍にいるから……。]
[友姫!!]
走馬灯の中で名前を呼ばれた。
その時だった。
:07/07/03 10:26
:SO903i
:Sr47UkcI
#854 [向日葵]
キィィィィィ……ン
私は珊瑚君から離れて頭を抱えた。
友姫「あぁっ!あぁぁぁぁぁっ!!いっ……たい……っ!!」
珊瑚「友姫?!」
――大丈夫…。次に目が覚めたら……。
キィィィィィィィィィン
友姫「あぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
音が一層増して脳を直撃する。
そしてプツッと聞こえたかと思うと、私は暗闇に襲われて倒れてしまった。
:07/07/03 10:30
:SO903i
:Sr47UkcI
#855 [向日葵]
珊瑚「友姫?オイ!友姫!!」
珊瑚君の必死に呼ぶ声が段々小さくなっていく。
頭で、私の声を最後に、私は事切れてしまった。
――大丈夫。次に目が覚めたら……。
きっと思い出すから……。
:07/07/03 10:33
:SO903i
:Sr47UkcI
#856 [向日葵]
:07/07/03 10:35
:SO903i
:Sr47UkcI
#857 [向日葵]
幸せが溢れた。
こんな気持ちをくれたのはたった1人だけ。
忘れても尚、気持ちが片隅に残っていたの。
だからもう一度、この手を掴んでください……。
新☆きらきら
**Last ずっと…**
:07/07/04 16:44
:SO903i
:J0JbWaF.
#858 [向日葵]
眩しい……。
自分が光に包まれているのが分かる。
温かくて心地いい。
これは……似ている。
なんだっけ……。
あ…分かった。
珊瑚君の腕の中。
早くあの穏やかな目がみたい。その奥に隠されている優しさを覗きたい。
大好きなあの笑顔を見たい。硬い胸に飛込みたい……。
―――
―――――……
:07/07/04 16:48
:SO903i
:J0JbWaF.
#859 [向日葵]
ゆっくり目を開ける。
最初は焦点が合わなかった。その内段々視界が明瞭になってきてわかりだした。
『……天井…?』
見慣れない天井が見えた。
そうだ私……確かデパートで珊瑚君を助ける為に落ちて……。
あれからどれくらい眠ったんだろう。
体の節々が鈍ってるせいか痛い。
『時計…。』
時計を探すのに首だけを動かした。
と、そこには壁にもたれて、まるで銅像のように椅子に座って寝ている珊瑚君がいた。
:07/07/04 17:00
:SO903i
:J0JbWaF.
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