化け猫の恋バナ。
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#2 []
わたしは

ただの野良猫でした。

あなたに

拾われるまでは─…

⏰:07/06/01 01:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#3 []
────…

気づけば草むらの

茂みの中にいた。

捨てられたんだ…

わたしは薄汚いから…

⏰:07/06/01 01:46 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#4 []
もう何日も何も食べてない…

わたしは草をかき分け、

よろよろと前へ進んだ。

草の向こうにいろんな光が見える。

向こうへ行けば
何か食べる物があるかも…!!

⏰:07/06/01 01:50 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#5 []
駆け出したわたしを、

車のライトが照らした。

「危ねっ…‥!」


誰かの声が聞こえた。

それと同時に
わたしの小さな体は
宙に浮いた。

⏰:07/06/01 01:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#6 []
「危なかったな‥」

わたしは一瞬
はねられたと思った‥
宙に浮いたのは

この人に助けられたからだったんだ‥

わたしはその人の腕の中で
にゃあ‥と鳴いた。

⏰:07/06/01 01:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#7 []
「捨てられたんだな。俺んとこに来るか?」

そう言ってあなたは
わたしに優しく笑いかけた。

あなたがいなければ
わたしは今頃死んでた‥
あなたはわたしの
命の恩人。
お礼がしたい‥

でもわたしは猫。
あなたの前では
にゃあと鳴くことしか
できない。

⏰:07/06/01 02:02 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#8 []
「おかえりなさいませ、直様─‥と、子猫?」

「あぁ、帰りに拾ってね」

大きな建物の門をくぐると
あなたに向かって
お辞儀をしてる人が
わたしを見て驚いてた。

いろんな人にお辞儀をされてる。
あなたはきっと
偉い人なんだ‥。

⏰:07/06/01 02:10 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#9 []
「さて、名前を何にしようか‥」

あなたはわたしを
見つめてつぶやく。

「お前、毛は黒いのに瞳は青いのな。」

こんな薄汚いわたしに
名前をつけてくれるの?

⏰:07/06/01 02:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#10 []
「青というより‥藍色‥
よし、今日からお前はアイだ。簡単すぎるが許せよ、アイ‥」

そう言ってわたしの頭を撫でた。

アイ…
わたしの‥名前‥。

⏰:07/06/01 02:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#11 []
「とりあえずミルクだな。ちょっと待ってろ」

わたしはあなたが持ってきたミルクを
お腹いっぱいになるまで
飲んだ。

「腹減ってたんだろ‥あとは風呂だな。」

⏰:07/06/01 02:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#12 []
わたしの体を洗う
あなたの細くて長い指は
なんだか心地よかった。

「やっぱ洗うと綺麗な毛並みだな‥」

あなたはわたしの体を
何度も撫でる。

⏰:07/06/01 02:39 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#13 []
ここまでよくしてもらって‥
本当はありがとうと
言いたいのだけれど‥


ニャア…


あぁ…人間に
なれたらいいのに…

⏰:07/06/01 02:41 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#14 []
それからしばらくして
だんだんあなたのことが
わかってきました。

池内 直(いけうち なお)
という名前だということ。
今22歳で大きな会社で働いてるということ。

家はお金持ちだということ。

⏰:07/06/01 02:47 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#15 []
ある日、あなたは
女の人をお家につれてきました。

「直〜早くぅ…」

「急かすな…」

ニャァ…

わたしがあなたの足元にすり寄ると、

「アイ…いい子だから、向こうへ行ってな‥」

⏰:07/06/01 02:56 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#16 []
わたしの
小さな頭でも
今から何か始まるんだと
わかった。

女の人は頬を赤らめ
体をすり寄せる。

あなたの細くて長い指は
わたしの体を洗った時のように
女の人に触れるのでしょうか‥…

⏰:07/06/01 03:00 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#17 []
しばらくすると

あなたはわたしに
手招きをした。

「おいで…アイ」

さっきの女の人の
香りが染み着いていて

わたしは猫のくせに
胸が苦しくなった、、

⏰:07/06/01 03:03 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#18 []
今夜もあなたの
腕の中で眠る

今のわたしに
これ以上の幸せはないのだけれど…

神様…
バカなことを言ってると

わかっています。

だけどわたしは…


人間になりたい。

⏰:07/06/01 03:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#19 []
今日も変わらない
朝がきた。

瞳をあけると
横にはあなたの寝顔が…

スッと筋の通った高い鼻

少し長い睫(マツゲ)…

わたしはそっと

手を伸ばし

あなたに触れた……

⏰:07/06/01 03:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#20 []
そう……

手を伸ばし……


手を…………


…………………



手………???

⏰:07/06/01 03:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#21 []
わたしは自分の手を
まじまじと見つめた。


(これは…何?)


わたしは夢を見ているの??

肌色をしている。
指が五本ある。


……肉球がないっっっ…!!!

⏰:07/06/01 03:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#22 []
わたし…
もしかしてホントに
人間になっちゃったの!?

「なっ…なっ……」

わたしが口をパクパクさせていると、

横に寝ていたあなたが
起きた。

⏰:07/06/01 03:18 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#23 []
「…昨日は誰も泊めてないはずだが…」

「あ‥あの‥わたし」


「この漆黒の髪…藍色の瞳……お前…アイ…か?」

あなたの指がわたしの髪に絡む。

「………はい…」

わたしはコクンと頷いた。

⏰:07/06/01 03:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#24 [ふぅ]
頑張って☆

⏰:07/06/01 08:34 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#25 []
ふぅさん
ありがとう

⏰:07/06/02 01:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#26 []
「夢じゃねぇ…よな」

あなたの大きな手が
わたしの頬を包む。

「あっ‥あの、助けてくれてありがとうございますっ」

わたしはあの時の
お礼を言った。

やっと言えた‥。

⏰:07/06/02 01:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#27 []
あなたはフッと笑う。

「この状況をもっと驚けよなー…
まあ、いいか…これからよろしくな。アイ。」

「は……はいっ…!」

うれしい。
あなたとこんな風に
話せるなんて。

⏰:07/06/02 01:18 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#28 []
あなたはわたしの
飼い主。

わたしはあなたのペット。


あなたはわたしの…
唯一の
ご主人様───…‥

⏰:07/06/02 01:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#29 []
「とりあえず何か服を着ろ‥」


「えっ?あ、このままじゃダメなんですね‥」


次元が違うから
服なんて着たこともなく、、
生まれたままの姿が
恥ずかしいと思わなかった。

⏰:07/06/02 01:23 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#30 []
「アイ‥俺の名前はわかるか?」

「えぇと‥…直‥?」

「そうだ。これからは直と呼べ」

「はい‥‥…直…」

そしてぶかぶかのシャツを
直に着せてもらった。

⏰:07/06/02 01:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#31 []
「俺は仕事にいくから、大人しく待ってろよ」

「はいっ!いってらっしゃい」

直が部屋から出ると
わたしはベッドに寝ころんだ。

なんだかまだ夢を
見ているようで…。

⏰:07/06/02 17:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#32 []
「これが人間の体かぁ…」

わたしは自分の手や
足をじっと見つめた。

……

それにしてもこの
胸のふくらみは何?

わたしは自分の胸に
手を当てる。

人間は皆こうなの?

直も同じなのかな…?

⏰:07/06/02 17:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#33 []
猫の時とは
全然違うなぁ‥

あんなに高かった天井も
なんだか低く感じちゃう。

わたしは寝ころんだまま
天井に手をかざす。

わからないことだらけ─…

⏰:07/06/02 17:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#34 []
「─イ……アイ…」

直の声が聞こえる。

「──…ん…」

わたしいつの間にか
眠ってたんだ。

「おかえりなさい─‥」

「適当に服買ってきたぞ。」

⏰:07/06/02 17:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#35 []
「えっ‥わたしに?」

「あぁ。サイズは保証しないが‥。」

わたしのために─…

「あっそうだ!」

わたしは直のそばに駆け寄った。

⏰:07/06/02 17:24 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#36 []
「アイ?」

そっと直の胸に手を当てる。

「…あれっ??」

わたしは頭にハテナを浮かべた。

「アイ?どうした…?」

「うーん…直は胸がふくらんでないのね…どうして?わたしの体が変なの…?」

⏰:07/06/02 17:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#37 []
直は笑うと、
そっとわたしの手を取り引き寄せた。

「…俺とお前は造りが違うんだよ」

「造り?」

耳元で聞こえる直の声が
なんだかくすぐったい‥

⏰:07/06/02 17:42 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#38 [香]
頑張って下さい!!
応援しとる♪

⏰:07/06/02 19:11 📱:V803T 🆔:☆☆☆


#39 []
香さん
ありがとう

⏰:07/06/02 20:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#40 []
「アイは女で俺は男だから…
俺にないものをアイは持ってるし、
アイにないものを、
俺はもってるんだよ」


「じゃあ‥わたしになくて直にあるものってなぁに??」

「それを教えるには
まだ早いな…」

直は笑ってそう言った。

⏰:07/06/02 20:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#41 []
「えー?いつになったら
教えてくれる??」


わたしが答えを急かすと、

「もう少し…実が熟したら。」

そう言って耳たぶを甘噛みした。

⏰:07/06/02 20:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#42 [るい]
すごい楽しい
続き楽しみにしてます頑張って

⏰:07/06/02 21:35 📱:D903i 🆔:☆☆☆


#43 []
るいさん
ありがとう

⏰:07/06/02 22:18 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#44 []
「熟…?どういうこと?」

「さっ!風呂入るか。」


「直〜っ…」

わたしは直に手を引かれ
お風呂場に向かった。

⏰:07/06/02 22:27 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#45 []
「うわぁ!泡もこもこ〜!」

「アイ、髪洗うから座れ」

「直は?入らないの?」

「今日はお前を綺麗にすんの。」

直はズボンの裾をまくると
わたしの後ろに回った。

⏰:07/06/02 22:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#46 []
「綺麗な髪だな…勝手に切ったり染めたりすんなよ。」

「…うんっ。」

直に綺麗だと
言ってもらえると
嬉しい。

わたしからしてみれば
直の方がよっぽど
綺麗なのだけれど…。

⏰:07/06/02 22:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#47 []
サラサラの茶色い髪。
切れ長の瞳に
筋の通った高い鼻、
薄い唇─…‥。


「何だ?」

「ううんっ‥何でもないっ」

つい見とれてしまった‥

⏰:07/06/02 23:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#48 []
直がわたしの体を
綺麗に洗ってくれる。

頭からつま先まで‥

「直‥服濡れるよ?」

「どうせ洗うから構わん」

直の手が胸のふくらみに触れる。

⏰:07/06/03 01:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#49 []
「…‥─っ‥」

一瞬体が反応した。

猫の時は直の手がすごく
心地よかったはずなのに‥

「直‥くすぐったい…」


何か…変な感じ…

⏰:07/06/03 01:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#50 [のん]
あげます♪
メチャクチャ面白くて大好きな小説なので、頑張ってください!!

⏰:07/06/03 06:19 📱:N901iC 🆔:☆☆☆


#51 [妃芽]
まじこのお話にハマりましたぁ★〃

猫の時の切ない気持ちがちゃんと伝わってきましたよ(;_;)

これからも頑張ってください!応援してます(^3^)ノ

⏰:07/06/03 09:01 📱:W43T 🆔:☆☆☆


#52 []
のんさん妃芽さん
ありがとう

⏰:07/06/03 13:48 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#53 []
直は何も言わず
わたしの体を洗う。

首筋…肩…腰……‥

直の手がいろんなところに触れる。


「─あっ…」

直の指が
胸にある小さな粒に触れた時、
わたしは声を上げてしまった。

⏰:07/06/03 13:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#54 []
「何だ…?ニャアって鳴くのかと思った」

直が意地悪く笑う。

「直…‥わたし‥」

自分でも驚いた。
触れられた瞬間、
電気が走ったように
痺れて…‥‥

「そんな不安がるな‥何も変なことはない。」

⏰:07/06/03 14:08 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#55 []
体が熱を帯びるのは

湯気のせい?

それとも直が触れるから──…??

「流すぞ」

「あ‥はい…。」

シャワーをかけると
泡が体をつたい
流れてゆく。

⏰:07/06/03 23:05 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#56 []
びっくりした‥。
もっと触るのかと
思った……。


「体を拭いて服を着なさい。」

「えーっ。また服着るの?寝るだけなのに?」

服は何かまとわりつく感じがして嫌…。

⏰:07/06/03 23:08 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#57 []
「服に慣れとかないと
これから生活していけないぞ」

「…はぁーい」

わたしは渋々頷いた。

「つうか服を着てもらわないとこっちは生き地獄なんだよ…」

「イキジゴク???」

「……。何もない。早く着ろ」

直はそう言うと部屋に戻った。

⏰:07/06/03 23:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#58 []
「アイ…お前は俺が助けた。名前も決めた。
そうだ‥誕生日も決めてやろう‥
お前の未来は俺の物だ。」

直はベッドでわたしの髪を撫でながら言った。

「はい…。」

わたしには直しかいないもの。

⏰:07/06/04 04:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#59 []
わたしは人間になっても

直のペットだから。

姿形が変わっても
ペット≠ノ
変わりはない。

それでいいの…

それが幸せなの…

⏰:07/06/04 04:23 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#60 []
───……‥‥


「アイ。学校へ行け。」

「‥‥?」

直の突然の言葉に
わたしはキョトン.と
首を傾げた。

「もう学校の方には話をしておいたから。」

⏰:07/06/04 04:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#61 []
「学校って何するところ?」

「いろんなことが学べるから、楽しいぞ。」

「ほんとーっ?じゃあ、女になくて男にあるものもわかる!?」

わたしは表情を輝かせ直に聞いた。

「お前それ学校で聞くなよ?!」

苦笑いの直…。

⏰:07/06/04 04:31 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#62 []
「だってー直が教えてくれないから」

わたしは呟きながら
頬を膨らませた。

学校かぁ………。
人間のこと
いろいろわかるかな??
胸がワクワクする!!

⏰:07/06/04 04:34 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#63 []
直の話によると、

わたしの名前は池内アイ。

誕生日は…
確かわたしが
人間になった日。

猫の時から考えて、
年齢は16歳!

自分のことだから
覚えとけって言われた。

⏰:07/06/04 04:39 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#64 [ぱなっぷュ]
お話もおもしろい~し文も読みやすいxエさん頑張って下さい

⏰:07/06/04 07:45 📱:W51P 🆔:☆☆☆


#65 [ぱなっぷュ]
気になるxxx 下がっているからあげ

⏰:07/06/05 21:32 📱:W51P 🆔:☆☆☆


#66 [我輩は匿名である]
おもしろい

⏰:07/06/05 22:58 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#67 []
ぱなっぷさん
匿名さん
ありがとう

⏰:07/06/06 03:48 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#68 []
────…‥‥

今日は初めて学校へ行く。

「帰り迎えにいくからな。」

直の言葉にわたしは頷いた。

学校までの道も
覚えなきゃ。

⏰:07/06/06 03:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#69 []
教室にはいると、
少しざわついた。

わたしは直に言われた通りに
自己紹介をした。

間違ってもわたしは猫ですなんて言えない。

⏰:07/06/06 03:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#70 []
席に着き、辺りを見渡す。
みんなの視線を感じ、
わたしはうつむき机を見つめた。

こんな状況にほんとに
慣れるのかなぁ‥‥‥。
もう帰りたくなってきた‥。

⏰:07/06/06 22:51 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#71 []
休み時間、わたしはトイレに行こうと席を立った。

トイレに行き、
ふと目をやると鏡に映ったわたしの顔があった。

「……っ─…」

わたしは初めてみる自分の顔に驚いた。

⏰:07/06/06 22:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#72 []
黒よりも黒い…
まさに漆黒の長い髪。

藍色の瞳。

わたしの瞳…
こんな色なの…!?

みんな黒い瞳なのに…
直だって、
黒く綺麗な瞳をしていた。

⏰:07/06/06 23:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#73 []
なのにわたしは…

こんな…こんな色…

わたしは見てられなくなり、
トイレを出た。

その後ずっと机にうつ伏せになり
授業なんか聞く気になれなかった。

⏰:07/06/06 23:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#74 []
──…

「アイ。乗りなさい」

放課後
わたしは迎えに来てくれた直の車に乗った。

家に帰るとわたしは制服のままベッドに倒れ込んだ。

⏰:07/06/06 23:08 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#75 []
「アイ、学校はどうだ?」

「…………」

部屋に入ってきた直の問いかけに、
わたしは答えなかった。

「アイ?」

頬に触れようとする直の手を
わたしは振り払った。

⏰:07/06/06 23:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#76 []
「うそつき!綺麗って言ったじゃない……」

「アイ…?どうした…」

直は状況を把握できずにいた。

「髪も瞳も…綺麗って…でもこんな色っ……」

「あぁ…鏡を見たんだな。」

⏰:07/06/06 23:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#77 []
話を理解した直はわたしをその広い胸に引き寄せ髪を撫でた。

「全然綺麗じゃない……こんな色…キモチワルイ……」

わたしは直の服をつかみ、
胸に顔をうずめた。

「アイ…こっち向け…」

直は諭(サト)すように言った。

⏰:07/06/06 23:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#78 []
わたしはゆっくりと顔を上げる。

至近距離で直と目が合った。

「心配するな。アイは綺麗だ…俺が保証してやる…」

「直………ほんと…?」

「あぁ…」

「嬉しい……すごく嬉しー…。」

⏰:07/06/06 23:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#79 []
直と同じ髪の色に、同じ瞳の色になりたいと思った。

でも、直の一言で
わたしはわたしでいいんだと
言ってもらえた気がして

嬉しかった─…‥。

⏰:07/06/06 23:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#80 []
「本当に綺麗で美しくて…壊したくなる─…。」

「な……──っ…」

直の名前を呼ぶ前に、
わたしの唇に直の唇が重なった。


一体何が起こっているの?

⏰:07/06/06 23:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#81 []
「…んっ……ぅ」

直の唇からも
体温が伝わる。

暖かくて気持ちいい‥

でもなんだか‥

「な…ぉ‥ッ苦し‥」

わたしの言葉に直は唇を離した。

⏰:07/06/07 04:47 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#82 []
「息がうまくできないんだな」

「はァ…ッ……ごめ…なさ…ぃ」

わたしは息を整える。

「それでいい…俺がちゃんと躾(シツケ)てやる─…」

「直…今の‥なぁに??」

⏰:07/06/07 04:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#83 []
「んー?キスだよ。」

「じゃあ‥キスもういっかい‥シて?」

「お前な─……」

「だって暖かくて気持ちいいんだもんっ」

「どうせすぐ苦しくなんだろ」

⏰:07/06/07 05:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#84 []
「がんばるからっ」

「…ったく、男の事情を知らないと困ったもんだ……」

直は息をついた。

「…?直〜??」

「アイ‥息止めすぎて死ぬなよ?」

⏰:07/06/07 05:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#85 []
直はそう言うと唇を重ねてきた。

あ‥またこの感じ。
あったかくて
ふわふわして
すごく安心する。

「さっきみたいに優しくはないぞ‥」

直は意地悪く笑うと、
さっきとは全然違う
深いキスをしてきた。

⏰:07/06/07 05:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#86 []
「ふっ‥?!ぁ、待っ─……」

わたしは直の体を引き離そうとしたが、
そんな抵抗も虚しく
さらにきつく抱きしめられた。

「んっ…ん───…‥」

直の舌が入ってくる‥。

⏰:07/06/07 14:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#87 [きのこ]
あげます

⏰:07/06/07 18:33 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#88 []
きのこさん
ありがとう

⏰:07/06/07 20:18 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#89 []
直の舌が歯列をなぞり
わたしの舌と絡む。

「ふ‥ぁ…‥」

「アイ‥舌出して」

「んんっ…ゃ、できな…ッ」

もう息をするのもいっぱいで……

⏰:07/06/07 20:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#90 []
「やめてほしい?」

少し離れた唇で直は
意地悪く問う。

息もろくにできなくて
苦しい……
苦しいはずなのに…

「やめ……な‥いで‥ッ」

しびれるような気持ちよさが
勝ってしまう‥‥

⏰:07/06/07 20:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#91 []
直は…
気持ちいいのかな‥?

わたしと同じ気持ちで
いてくれてる??

『止めたくない』って
思ってくれてる??

人間になっても
心までは見えないんだね──…

⏰:07/06/07 20:31 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#92 [とう]
面白いです(´ω`*))
あげ!

⏰:07/06/08 21:46 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#93 []
とうさん
ありがとう

⏰:07/06/08 23:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#94 []
「よくできました」

ちゅ..と音を立て
名残惜しそうに唇を離すと
直はわたしの瞼にキスをして言った。

わたしがキスに応えると
直は喜んでくれる。
褒めてくれる─…。

⏰:07/06/08 23:25 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#95 []
────………

「池内さん、教科書見せて?」

次の日学校に行き
授業を受けていると、
隣の席の人が話しかけてきた。

「あ、うんいいよ…」

「まじ?サンキュ!」

⏰:07/06/08 23:31 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#96 []
ガタガタと机を動かし
わたしの机に合わす。

「えと…沢木…くん」

「そう!沢木拓哉。よろしくな」

やんちゃそうな沢木くん。
笑った時の八重歯がよく似合う。

⏰:07/06/08 23:41 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#97 []
授業中だから小声で話す。

「なぁ、アイって呼んでいい?」

「うん、いいよ」

直にもアイって呼ばれてるし…
それが普通なんだよね?

⏰:07/06/08 23:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#98 []
「アイはカラコンしてんの??」

沢木くんがわたしの顔をのぞき込みながら言った。

「からこん??」

「うん。瞳が青っぽいから」

⏰:07/06/08 23:48 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#99 []
ドクン‥

「あ‥これは……」

わたしの瞳…
キモチワルイって
言われるのかな…

わたしは沢木くんから目をそらした。

「あ‥ハーフとか?わりぃ、立ち入ったこと聞いて‥でもすげー綺麗!」

⏰:07/06/08 23:51 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#100 []
「えっ‥?」
わたしは耳を疑った。

「俺もそんな色がいいな」

絶対キモチワルイって
言われると思ってた…

「あ…ありがとう…」

直と一緒のこと…
綺麗って言ってくれた─‥。

⏰:07/06/09 00:02 📱:F902i 🆔:☆☆☆


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