化け猫の恋バナ。
最新 最初 🆕
#2 []
わたしは

ただの野良猫でした。

あなたに

拾われるまでは─…

⏰:07/06/01 01:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#3 []
────…

気づけば草むらの

茂みの中にいた。

捨てられたんだ…

わたしは薄汚いから…

⏰:07/06/01 01:46 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#4 []
もう何日も何も食べてない…

わたしは草をかき分け、

よろよろと前へ進んだ。

草の向こうにいろんな光が見える。

向こうへ行けば
何か食べる物があるかも…!!

⏰:07/06/01 01:50 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#5 []
駆け出したわたしを、

車のライトが照らした。

「危ねっ…‥!」


誰かの声が聞こえた。

それと同時に
わたしの小さな体は
宙に浮いた。

⏰:07/06/01 01:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#6 []
「危なかったな‥」

わたしは一瞬
はねられたと思った‥
宙に浮いたのは

この人に助けられたからだったんだ‥

わたしはその人の腕の中で
にゃあ‥と鳴いた。

⏰:07/06/01 01:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#7 []
「捨てられたんだな。俺んとこに来るか?」

そう言ってあなたは
わたしに優しく笑いかけた。

あなたがいなければ
わたしは今頃死んでた‥
あなたはわたしの
命の恩人。
お礼がしたい‥

でもわたしは猫。
あなたの前では
にゃあと鳴くことしか
できない。

⏰:07/06/01 02:02 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#8 []
「おかえりなさいませ、直様─‥と、子猫?」

「あぁ、帰りに拾ってね」

大きな建物の門をくぐると
あなたに向かって
お辞儀をしてる人が
わたしを見て驚いてた。

いろんな人にお辞儀をされてる。
あなたはきっと
偉い人なんだ‥。

⏰:07/06/01 02:10 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#9 []
「さて、名前を何にしようか‥」

あなたはわたしを
見つめてつぶやく。

「お前、毛は黒いのに瞳は青いのな。」

こんな薄汚いわたしに
名前をつけてくれるの?

⏰:07/06/01 02:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#10 []
「青というより‥藍色‥
よし、今日からお前はアイだ。簡単すぎるが許せよ、アイ‥」

そう言ってわたしの頭を撫でた。

アイ…
わたしの‥名前‥。

⏰:07/06/01 02:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#11 []
「とりあえずミルクだな。ちょっと待ってろ」

わたしはあなたが持ってきたミルクを
お腹いっぱいになるまで
飲んだ。

「腹減ってたんだろ‥あとは風呂だな。」

⏰:07/06/01 02:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#12 []
わたしの体を洗う
あなたの細くて長い指は
なんだか心地よかった。

「やっぱ洗うと綺麗な毛並みだな‥」

あなたはわたしの体を
何度も撫でる。

⏰:07/06/01 02:39 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#13 []
ここまでよくしてもらって‥
本当はありがとうと
言いたいのだけれど‥


ニャア…


あぁ…人間に
なれたらいいのに…

⏰:07/06/01 02:41 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#14 []
それからしばらくして
だんだんあなたのことが
わかってきました。

池内 直(いけうち なお)
という名前だということ。
今22歳で大きな会社で働いてるということ。

家はお金持ちだということ。

⏰:07/06/01 02:47 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#15 []
ある日、あなたは
女の人をお家につれてきました。

「直〜早くぅ…」

「急かすな…」

ニャァ…

わたしがあなたの足元にすり寄ると、

「アイ…いい子だから、向こうへ行ってな‥」

⏰:07/06/01 02:56 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#16 []
わたしの
小さな頭でも
今から何か始まるんだと
わかった。

女の人は頬を赤らめ
体をすり寄せる。

あなたの細くて長い指は
わたしの体を洗った時のように
女の人に触れるのでしょうか‥…

⏰:07/06/01 03:00 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#17 []
しばらくすると

あなたはわたしに
手招きをした。

「おいで…アイ」

さっきの女の人の
香りが染み着いていて

わたしは猫のくせに
胸が苦しくなった、、

⏰:07/06/01 03:03 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#18 []
今夜もあなたの
腕の中で眠る

今のわたしに
これ以上の幸せはないのだけれど…

神様…
バカなことを言ってると

わかっています。

だけどわたしは…


人間になりたい。

⏰:07/06/01 03:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#19 []
今日も変わらない
朝がきた。

瞳をあけると
横にはあなたの寝顔が…

スッと筋の通った高い鼻

少し長い睫(マツゲ)…

わたしはそっと

手を伸ばし

あなたに触れた……

⏰:07/06/01 03:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#20 []
そう……

手を伸ばし……


手を…………


…………………



手………???

⏰:07/06/01 03:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#21 []
わたしは自分の手を
まじまじと見つめた。


(これは…何?)


わたしは夢を見ているの??

肌色をしている。
指が五本ある。


……肉球がないっっっ…!!!

⏰:07/06/01 03:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#22 []
わたし…
もしかしてホントに
人間になっちゃったの!?

「なっ…なっ……」

わたしが口をパクパクさせていると、

横に寝ていたあなたが
起きた。

⏰:07/06/01 03:18 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#23 []
「…昨日は誰も泊めてないはずだが…」

「あ‥あの‥わたし」


「この漆黒の髪…藍色の瞳……お前…アイ…か?」

あなたの指がわたしの髪に絡む。

「………はい…」

わたしはコクンと頷いた。

⏰:07/06/01 03:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#24 [ふぅ]
頑張って☆

⏰:07/06/01 08:34 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#25 []
ふぅさん
ありがとう

⏰:07/06/02 01:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#26 []
「夢じゃねぇ…よな」

あなたの大きな手が
わたしの頬を包む。

「あっ‥あの、助けてくれてありがとうございますっ」

わたしはあの時の
お礼を言った。

やっと言えた‥。

⏰:07/06/02 01:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#27 []
あなたはフッと笑う。

「この状況をもっと驚けよなー…
まあ、いいか…これからよろしくな。アイ。」

「は……はいっ…!」

うれしい。
あなたとこんな風に
話せるなんて。

⏰:07/06/02 01:18 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#28 []
あなたはわたしの
飼い主。

わたしはあなたのペット。


あなたはわたしの…
唯一の
ご主人様───…‥

⏰:07/06/02 01:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#29 []
「とりあえず何か服を着ろ‥」


「えっ?あ、このままじゃダメなんですね‥」


次元が違うから
服なんて着たこともなく、、
生まれたままの姿が
恥ずかしいと思わなかった。

⏰:07/06/02 01:23 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#30 []
「アイ‥俺の名前はわかるか?」

「えぇと‥…直‥?」

「そうだ。これからは直と呼べ」

「はい‥‥…直…」

そしてぶかぶかのシャツを
直に着せてもらった。

⏰:07/06/02 01:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#31 []
「俺は仕事にいくから、大人しく待ってろよ」

「はいっ!いってらっしゃい」

直が部屋から出ると
わたしはベッドに寝ころんだ。

なんだかまだ夢を
見ているようで…。

⏰:07/06/02 17:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#32 []
「これが人間の体かぁ…」

わたしは自分の手や
足をじっと見つめた。

……

それにしてもこの
胸のふくらみは何?

わたしは自分の胸に
手を当てる。

人間は皆こうなの?

直も同じなのかな…?

⏰:07/06/02 17:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#33 []
猫の時とは
全然違うなぁ‥

あんなに高かった天井も
なんだか低く感じちゃう。

わたしは寝ころんだまま
天井に手をかざす。

わからないことだらけ─…

⏰:07/06/02 17:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#34 []
「─イ……アイ…」

直の声が聞こえる。

「──…ん…」

わたしいつの間にか
眠ってたんだ。

「おかえりなさい─‥」

「適当に服買ってきたぞ。」

⏰:07/06/02 17:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#35 []
「えっ‥わたしに?」

「あぁ。サイズは保証しないが‥。」

わたしのために─…

「あっそうだ!」

わたしは直のそばに駆け寄った。

⏰:07/06/02 17:24 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#36 []
「アイ?」

そっと直の胸に手を当てる。

「…あれっ??」

わたしは頭にハテナを浮かべた。

「アイ?どうした…?」

「うーん…直は胸がふくらんでないのね…どうして?わたしの体が変なの…?」

⏰:07/06/02 17:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#37 []
直は笑うと、
そっとわたしの手を取り引き寄せた。

「…俺とお前は造りが違うんだよ」

「造り?」

耳元で聞こえる直の声が
なんだかくすぐったい‥

⏰:07/06/02 17:42 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#38 [香]
頑張って下さい!!
応援しとる♪

⏰:07/06/02 19:11 📱:V803T 🆔:☆☆☆


#39 []
香さん
ありがとう

⏰:07/06/02 20:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#40 []
「アイは女で俺は男だから…
俺にないものをアイは持ってるし、
アイにないものを、
俺はもってるんだよ」


「じゃあ‥わたしになくて直にあるものってなぁに??」

「それを教えるには
まだ早いな…」

直は笑ってそう言った。

⏰:07/06/02 20:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#41 []
「えー?いつになったら
教えてくれる??」


わたしが答えを急かすと、

「もう少し…実が熟したら。」

そう言って耳たぶを甘噛みした。

⏰:07/06/02 20:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#42 [るい]
すごい楽しい
続き楽しみにしてます頑張って

⏰:07/06/02 21:35 📱:D903i 🆔:☆☆☆


#43 []
るいさん
ありがとう

⏰:07/06/02 22:18 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#44 []
「熟…?どういうこと?」

「さっ!風呂入るか。」


「直〜っ…」

わたしは直に手を引かれ
お風呂場に向かった。

⏰:07/06/02 22:27 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#45 []
「うわぁ!泡もこもこ〜!」

「アイ、髪洗うから座れ」

「直は?入らないの?」

「今日はお前を綺麗にすんの。」

直はズボンの裾をまくると
わたしの後ろに回った。

⏰:07/06/02 22:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#46 []
「綺麗な髪だな…勝手に切ったり染めたりすんなよ。」

「…うんっ。」

直に綺麗だと
言ってもらえると
嬉しい。

わたしからしてみれば
直の方がよっぽど
綺麗なのだけれど…。

⏰:07/06/02 22:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#47 []
サラサラの茶色い髪。
切れ長の瞳に
筋の通った高い鼻、
薄い唇─…‥。


「何だ?」

「ううんっ‥何でもないっ」

つい見とれてしまった‥

⏰:07/06/02 23:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#48 []
直がわたしの体を
綺麗に洗ってくれる。

頭からつま先まで‥

「直‥服濡れるよ?」

「どうせ洗うから構わん」

直の手が胸のふくらみに触れる。

⏰:07/06/03 01:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#49 []
「…‥─っ‥」

一瞬体が反応した。

猫の時は直の手がすごく
心地よかったはずなのに‥

「直‥くすぐったい…」


何か…変な感じ…

⏰:07/06/03 01:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#50 [のん]
あげます♪
メチャクチャ面白くて大好きな小説なので、頑張ってください!!

⏰:07/06/03 06:19 📱:N901iC 🆔:☆☆☆


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194