化け猫の恋バナ。
最新 最初 全 
#292 [
]
「男に足を開くしか能のないやつがここを出てどうやって生きていくんだ?」
「直………」
わたしのこと
そんな風に…
わたしの瞳から涙が溢れた。
:07/06/27 16:53
:F902i
:☆☆☆
#293 [
]
「人形は人形らしく足だけ開いてろ…。」
「……っ…」
わたしはソファに置いてあったクッションを直に投げつけた。
「直なんてっ……だいっきらい……!!」
わたしは勢いよくドアを開け外に飛び出した。
:07/06/27 17:00
:F902i
:☆☆☆
#294 [
]
止めどなく溢れる涙。
直がわたしのことを
あんな風に思っていたなんて………
玩具。
人形。
それがわたしの
存在価値。
悲しくて空(ムナ)しい…
直との別れ。
:07/06/27 17:03
:F902i
:☆☆☆
#295 [
]
どれくらい走っただろうか。
気がつくと市ヶ谷くんの住むマンションの前まで来ていた。
頼りたくないけど…
わたしの気持ちを一番に理解できるのは
彼なのかもしれない。
:07/06/27 17:04
:F902i
:☆☆☆
#296 [
]
インターホンをならす。
「はい─………って、お前か」
「………」
「…入れよ」
わたしが無言でうつむいていると
何かを察したのか
部屋に入るよう促(ウナガ)した。
「…どうせあの男と何かあったんだろ?」
:07/06/27 17:08
:F902i
:☆☆☆
#297 [
]
痛いところをつかれ、
わたしは小さくうなずいた。
「お前はどんな答えを出したの?」
「わたしは…猫に戻ることにしたの…
直のこと忘れたくないから……」
直と抱き合うことも
一つになることもできないけど
どうしても忘れたくない……
:07/06/27 17:11
:F902i
:☆☆☆
#298 [
]
「けど……」
けど直は……
わたしのこと……
言いかけて、また涙が出てきた。
「とりあえず今日は泊まってけよ。行くとこねぇんだろ」
市ヶ谷くんの言葉に
わたしは少し笑った。
「市ヶ谷くんて…優しいのかひどいのかわかんないね」
:07/06/27 17:14
:F902i
:☆☆☆
#299 [
]
「うるせー。…まぁ、気持ちはわからなくもないからな…」
一瞬、遠い目をした市ヶ谷くんを見て、
もしかして彼も
同じような思いをしたことがあるんじゃないか…
なんて思った。
:07/06/27 17:19
:F902i
:☆☆☆
#300 [
]
「市ヶ谷くん…起きてる?」
「…んー?」
わたしはベッドに
市ヶ谷くんはソファに横になった。
「わたし…思うの。憎しみはまた新たな憎しみを生んでしまうんだって。
妹さんは可哀想だと思う…でも、誰かが憎しみを抑えないと終わりはこない…」
:07/06/27 17:24
:F902i
:☆☆☆
#301 [
]
わたしは続けた。
「許すことは難しいかもしれない。でも妹さんはあなたの復讐を望んでないと思う…それに悪い人ばかりじゃない…から……」
そしてわたしはうとうとと眠ってしまった。
夢の中で市ヶ谷くんが
「ありがとな」
そう言ってる気がした。
:07/06/27 17:27
:F902i
:☆☆☆
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194