【CARTAIN CALL】美しい村の醜い男
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#162 [オッズ]
「自分は死ぬというのに幸せなんて馬鹿らしい!
私は、お前のそういうところが大嫌いだ!虫酸がはしる!」
キキは……僕らを裏切っていなかったのだ。
僕はミロの言ったことをまんまと信じてしまった。
キキはあんなに親切だったというのに……。
結局僕らはキキを助けることなどできないのだ。
それどころか、僕らのせいでキキは命を縮める。
僕は檻にしがみ付き、必死で揺らした。
:07/07/05 21:33
:N700i
:☆☆☆
#163 [オッズ]
キキ―――…!!!
僕は意味のわからぬことを口走り、絶叫した。
ジェラルドは僕の横にそっと立ち、震える声で“ありがとう”と呟いた。
そこから先はスローモーションのようだった。
忘れたくても忘れられない光景……。
ミロが巨大な包丁を振りかざし、キキの腕を切り落とす。
:07/07/05 21:37
:N700i
:☆☆☆
#164 [オッズ]
キキの顔は苦痛で歪んだが、唇を噛み締め、声をあげないようにしているのが見えた。
ミロは急所をはずしてキキを痛め付けていく。
僕の顔にまで血しぶきが飛んでくる。
ついにキキは耐えられなくなり、耳をつんざくような悲鳴をあげた。
それが永遠に続くように思われたが、悲鳴は段々と小さくなり、聞こえなくなった。
台の上には、肉の塊が横たわっている。
真っ赤な血のなかに見える青い髪がだけが、その肉がキキであると語っていた。
:07/07/05 21:45
:N700i
:☆☆☆
#165 [オッズ]
ミロはそれを見て、狂ったように笑いだした。
僕は憎悪で気がおかしくなりそうだった。
その時、ミロの笑い声が不意に止まった。
そして、僕の顔に何か飛んできた。
血だった―――…。
虹色の髪をした女の子が、もっていた槍でミロを突き刺していたのだ。
:07/07/05 21:51
:N700i
:☆☆☆
#166 [オッズ]
ダコタだ、と、思った。
キキが一度だけ口にした妹のこと。
僕は彼女のように、ダコタは美しいのだろうかと想像した。
実際に見るダコタは、可愛らしかった。
しかし、顔は憎しみで歪み、キキに感じたような美しさは感じられなかった。
それは他の町人も同じだった。
ダコタの行動を見た人たちは、次々と槍でミロを刺していく。
:07/07/05 21:57
:N700i
:☆☆☆
#167 [オッズ]
ミロはうめきもがいた。
槍はミロの体を貫通し、無数の穴をあけていく。
部屋は
血潮で真っ赤だった。
僕はキキの肉片たちを眺めた。
憎しみに突き動かされた町の人たちよりも、みんなの幸せを喜び、肉片になっていったキキの方がよほど美しいと思った。
:07/07/05 22:01
:N700i
:☆☆☆
#168 [オッズ]
――――――――――…
僕は気を失った。
次に目が覚めたとき、僕はジャクリーンの家の床に転がっていた。
隣には今起きた様子のジェラルドがいる。
ジェラルドの体には点々と血の染みがついていた。
ジャクリーンが僕らの前に立ち、疲れたような笑みを見せた。
:07/07/05 22:05
:N700i
:☆☆☆
#169 [オッズ]
「キキはあの町でとても重要な存在だった。
キキこそが優しさの源だったのさ。
憎しみなんてものはキキの前ではありえなかった。
だが、彼女が死んだ今、あの町の人間たちに憎しみがうまれた。
もう、やつらは私らと同じ普通の人間になっちまったのさ」
ジャクリーンはそれだけ言うと、ジェラルドに銃を渡した。
ジェラルドは銃を受け取り、無言のままそれを眺めていた。
ジェラルドの目には涙が光っていた―――…。
:07/07/05 22:12
:N700i
:☆☆☆
#170 [オッズ]
【CARTAIN CALL】美しい村の醜い男わ
これで終わりです
読んでくださっていた方、
感想くれた方、
本当にありがとお
ございました(o´ω`)
:07/07/05 22:14
:N700i
:☆☆☆
#171 [エ]
お疲れ様ですわっイイ
次もこのような非現実的なものを楽しみにしてますっエイイ
:07/07/06 01:35
:W44K
:zPpL.Ufc
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