【CARTAIN CALL】美しい村の醜い男
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#96 [オッズ]
僕は小さな家の中をキョロキョロと見回した。
ジェラルドは居そうにない。
家から出て、外を眺めてみたが静まり返っており、人の気配はない。
ジェラルドのやつ……。
僕は仕方なくキキを起こしに行った。
「キキ……」
キキは美しくベッドに横たわっていた。
僕が声をかけると、すぐにパチリと目を開けた。
:07/06/24 17:38
:N700i
:☆☆☆
#97 [オッズ]
「おはよう、ハンス」
キキは笑顔を見せた。
表情が明るい。
たぶん、何ができるかわからない子供ではあるが救世主がやってきたことで少し希望を持ったのだろう。
でもキキが期待してるのは僕じゃない。
ジェラルドだ。
口は悪いし、乱暴だけど、他の人が持ってないような何かを持っている。
僕と違って、ジェラルドは側に居てくれるだけで頼もしい。
そんなジェラルドがいなくなったなんて……。
:07/06/24 17:43
:N700i
:☆☆☆
#98 [オッズ]
「おはよう、キキ。
あのさ……」
キキは可愛らしい笑顔を保ちながら、ベッドから起き上がった。
「何?
あ、お腹すいてる?」
確かにすいてはいるんだけど……。
「違うんだ。
あの……居なくなっちゃったんだ」
キキは目を真ん丸くした。
「何が?」
:07/06/24 17:47
:N700i
:☆☆☆
#99 [オッズ]
「ジェラルド……」
そう言った途端、キキの笑顔は萎んでいった。
僕は腑甲斐ない自分を恨み、申し訳なく思った。
「そっか……。
きっとこの町から出てっちゃったのよ」
キキはふらふらとした足取りで部屋から出た。
僕はあわててキキの後をついていく。
ジェラルドがこの町を出ていった?
:07/06/24 17:51
:N700i
:☆☆☆
#100 [小説案内人]
:07/06/27 00:13
:N703iD
:☆☆☆
#101 [オッズ]
小説案内人さん
ありがとおございます

頑張ります
(u_u)
今
テスト期間中なんで
終わりしだい
更新します
すいません(;´・∧・`)
:07/06/28 21:29
:N700i
:☆☆☆
#102 [オッズ]
「それはないよ」
僕は力強く言った。
キキは立ち止まったが僕に背を向けたままだ。
「……なぜそう思うの?」
理由はいくつかある。
ここはジェラルドが知らない土地だ。
昨日、キキにここの地名を聞いてみたが、全く知らなかった。
僕らが住んでいた土地とは違う次元にあるか、すごく離れているかだ。
:07/06/29 12:42
:N700i
:☆☆☆
#103 [オッズ]
いくらジェラルドだって、そんな得体の知れない土地からいきなり消え去ったりはしないだろう。
それに、ジェラルドはこれから身に起こることを楽しみにしていた。
それを思えば、ジェラルドはこの町から逃げたのではない。
考えられるのは……。
「ジェラルドは逃げたんじゃなくて、その逆なんだ」
キキは振り向いた。
眉間にしわがはいり、口元を歪めている。
:07/06/29 12:47
:N700i
:☆☆☆
#104 [オッズ]
「まさか……」
キキの眉間にはより一層深いしわが刻まれた。
「ジェラルドはミロに会いに行ったんだ……。
それしか考えられない」
僕の声は擦れていた。
食べたものをすべて吐き出しそうになるくらい、気分が悪い。
あいつはミロに会いに行った……。
なんて命知らずなやつなんだろう。
:07/06/29 15:51
:N700i
:☆☆☆
#105 [オッズ]
――――――――――…
僕とキキは林の中を通る一本の道を歩いていた。
二人とも足取りが重い。
風が僕らが先に進むのを阻止するかのように、ねっとりと吹き付けてくる。
「……もうすぐよ」
キキは言った。
僕は恐怖と不安で声を出すことができそうになかったので、とりあえずうなずいておいた。
:07/06/29 22:22
:N700i
:☆☆☆
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