俺がヲタクになる理由
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#1 [
]
:07/06/12 13:47
:SH901iS
:☆☆☆
#2 [
]
いけてるかなー
いけてるかなー
あっ見つけた!
あの子だ!
今回は星5ってとこかな
【俺がヲタクになる理由】
:07/06/12 13:48
:SH901iS
:☆☆☆
#3 [
]
「おーい!槙山〜!」
槙山とは、俺。
槙山国彦という。
おっと、昭和の名前とか言うなよ?結構気にしてんだから。
「槙山ー!マッキー!マッキーってば〜」
うざい。
「マッキーって呼ぶな」
:07/06/12 13:49
:SH901iS
:☆☆☆
#4 [
]
「聞こえてるじゃん。返事くらいしなっての、マッキ〜」
朝っぱらから俺のこめかみに青筋を立てさせるこの男は田村那智。
「マッキー言うな」
「俺とマッキーの仲じゃん?」
俺達は幼なじみだ。
:07/06/12 13:51
:SH901iS
:☆☆☆
#5 [
]
「お前と仲もった覚えないから」
「ひっでぇ!冷たいわマッキー…小さい頃はあんなに愛し合ったのに」
通学路でオカマ言葉を使い泣きまねをする那智。
「やめい!みんなが変な目で見てるじゃん」
「誰も見てねーよ」
こいつには人々の痛い視線が見えないのか。
:07/06/12 13:57
:SH901iS
:☆☆☆
#6 [
]
「それよりお前、昨日のコンパどーだったの?」
「あ〜だめだめ!女子共全員終わってるって」
「まじで〜?」
「マジよ。開始で10分、お疲れさま〜みたいな」
「さすがマッキー!よっ、この最低男!」
「……うるせ」
:07/06/15 11:05
:SH901iS
:☆☆☆
#7 [
]
まずは俺、槙山国彦という男の事を軽く紹介しよう
「え?聞きたくない?」
でも聞いてね。
「何が?マッキー独り言やめなよ。キモいよ」
「……………」
俺は生まれ持っての容姿端麗。スポーツ万能。頭脳明晰はあいにく備えられてはいなかったが。
:07/06/15 11:08
:SH901iS
:☆☆☆
#8 [
]
その容姿ゆえに
ガキの頃から女子共にキャーキャー言われ続け
言われ続け
言われ続け…
俺は無類の女好きと化してしまったのだ。
でもデブスは勘弁よ?
そんな俺が
ヲタクになったのは―‥
:07/06/15 11:12
:SH901iS
:☆☆☆
#9 [
]
【1★ヲタクは嫌い】
「マッキーってモテるよね〜」
教室に入り、席につくなり那智が頬杖をつきながら俺の顔をじいっと見つめて言った。
「なんだよ、急に」
そんなの前からの事じゃん
「なんでだろーね?」
まじまじと顔を見ながら
那智は不思議そうに言う。
:07/06/15 15:57
:SH901iS
:☆☆☆
#10 [
]
「顔がいーからとかじゃん?」
本音だが、冗談ぽく笑いながら言ってやった。
那智は笑いながら
「まさか〜」
と言った。
少なくともお前よりは断然かっこいいから。
「でもさ〜あいつ!ホラ、木下がさ、お前の事好きらしいぜ?」
:07/06/15 16:00
:SH901iS
:☆☆☆
#11 [
]
「木下…」
木下って……
「かわいそうなマッキー」
ゲラゲラ笑いながら那智は自分の席に戻って行った。
木下って確か…
俺は窓際の一番後の席から一番離れている、廊下側の最前列に目を向けた。
そこに座っているのが
木下ももか。
:07/06/15 16:03
:SH901iS
:☆☆☆
#12 [
]
廊下では女子の塊がキャーキャー騒いでいるのに
木下は机に向かって小さく丸まっている。
黒髪の長い髪は後ろでひとつに束ねられ、くろぶちのめがねをかけている。
鞄は学校指定のやつにアニメキャラのキーホルダーがじゃらじゃらついていて
靴下はくるぶしソックス
いわゆるヲタクだ。
:07/06/15 16:08
:SH901iS
:☆☆☆
#13 [
]
あいつが俺を
好きだって…?
無理無理!!マジで気持ちわりぃ…!
俺だってもっと綺麗な姉ちゃんからモテた……
「?」
ふと、木下が後ろに振り返り俺と目が合った。
瞬間木下はポッと顔を赤らめ机に顔を伏せた。
:07/06/15 16:14
:SH901iS
:☆☆☆
#14 [
]
「あ〜あ〜らら。あれは本格的に恋する乙女の表情ですね、渋谷さんどう思われますか?」
「ええ、そうですね。彼女は間違いなく恋しちゃってます。この槙山くんに」
那智と渋谷が
俺の後ろからレポーター口調で飛び出してきた。
「…やめてくれ……」
:07/06/15 16:17
:SH901iS
:☆☆☆
#15 [
]
「まぁまぁ。つーか、聞いたぜ?お前昨日コンパの前に横井さんの事フッたんだって?」
渋谷が俺に信じられない、といった顔で聞いてきた。
「ああ〜フッたよ」
横井とは大手企業の社長秘書をしている綺麗な女だ。よく学校に迎えにきたりしていて学校の連中はほぼ横井を知っていた。
:07/06/15 16:22
:SH901iS
:☆☆☆
#16 [
]
「なんでフッたんだよ?」
「飽きたし〜なんつーか、もっと刺激的な付き合いしたくなった」
「なんだよそれ!」
「俺も冒険したくなったんだよ」
「じゃあ木下と付き合えよ。冒険できるぜ?」
那智がニヤニヤしながら言ってきた。
「普通に無理でしょ」
:07/06/15 16:25
:SH901iS
:☆☆☆
#17 [
]
「普通じゃなきゃいーじゃん?」
「はあ?」
「だーかーらー、普通に無理なら普通じゃなきゃ無理じゃないっしょ?」
こいつは何を言ってるんだ
俺は那智の言葉が全く理解できなかった。
:07/06/17 04:15
:SH901iS
:☆☆☆
#18 [
]
「てか話変わるけどさ、今日お前んち行っていい?」
えらい変わったなオイ。
「別にい〜…あ!ダメダメ!今日はダメだわわりぃ」
「……なんで?」
俺は小指を立てて言った
「来るからダメ」
:07/06/17 04:17
:SH901iS
:☆☆☆
#19 [
]
「またかよ〜今日はどの女だよ」
那智が呆れた表情で言う
「今日は美咲」
俺の言葉に
那智と渋谷はポカーンと口を開けた。
「えっ!?あの美咲?」
「その美咲」
「ありえねっ!あの女落としたのかよ?」
美咲は学校一の優等生。
めちゃめちゃクールな女だ。でもそれは俺以外の前だけね。
:07/06/17 04:21
:SH901iS
:☆☆☆
#20 [
]
「すげぇ…お前そりゃすげぇよマジでマジで」
渋谷が俺を尊敬の眼差しで見つめている。
そうだろそうだろ。
俺を尊敬しやがれ。
「どっちから告った?」
「普通に美咲から」
「…すっげぇ………」
渋谷は目をキラキラさせ
那智は呆れたようにため息をついた。
:07/06/17 04:25
:SH901iS
:☆☆☆
#21 [
]
「おっ!噂をすれば…」
渋谷がニヤニヤしながら俺の脇腹をこづいてきた。
目線の先は
「美咲やっぱクールだわ」
那智が腕を組みながら
うんうんと頷いている。
「あのクールな女がお前の前ではどーなんのかねぇ」
:07/06/18 01:49
:SH901iS
:☆☆☆
#22 [
]
渋谷のニヤニヤ笑いは止まらない。
こいつはいわゆる変態。
人間みんなをキモいかキモくないかでわけたら
間違いなくキモい部類にぞくするような男である。
おっと、言い過ぎか?
「おい、覗かせてくれよ」
やっぱり渋谷イコールキモいの方程式は成立だ。
:07/06/18 01:52
:SH901iS
:☆☆☆
#23 [
]
「普通に無理」
「だから普通じゃなかったら無理じゃねーんだろ?」
「………那智…」
「なに?」
「お前しつこい」
「お前が普通に普通にって言うからじゃん!」
どうやら《普通に》は、俺の口癖らしい。
:07/06/18 02:35
:SH901iS
:☆☆☆
#24 [
]
「どーでもいーけど覗かせてくれよ」
「無理だし」
「なんでー?」
なんでって…
「やらしい事するから無理って言うんだろー」
「当たり前じゃん。やらしい事以外美咲と何するっつーんだよ」
「サイテー!!」
渋谷と那智が口を揃えて俺にブーイングした。
思春期の男なら普通じゃん
:07/06/18 02:38
:SH901iS
:☆☆☆
#25 [
]
「お前らも女見つけろよ」
「俺はお前みてーにチャラチャラしてねーの!」
那智は結構女に関しては真面目なほうだ。納得。
「俺は見つからねーの!」
「渋谷はモテねーからな」
おーっと!
思った事が口に出てしまった。
:07/06/18 02:41
:SH901iS
:☆☆☆
#26 [
]
「…ひでぇ……」
始まった……。
「ひでぇよ………」
「始まったな」
那智が呆れたように言う
「だね」
俺は机から離れた。
「ひでぇよ!!!」
ガターンというでかい音と共に渋谷が俺の机をちゃぶ台返しにした。
渋谷の影のあだ名はハート様。
本人には秘密にしてね?
:07/06/18 02:44
:SH901iS
:☆☆☆
#27 [
]
「渋谷くん、落ち着きたまえ。君が取り乱してどうするね?」
《ひでぇよ!》と叫びながら暴れまわる渋谷を
那智がなだめるように言った。
「だって…だってマッキーが…」
「マッキーて呼ぶな」
「ひでぇよ!!!」
もう教室はめちゃくちゃだ
:07/06/18 02:47
:SH901iS
:☆☆☆
#28 [
]
「いい加減にしてよ!!」
急に怒鳴り声が響き、渋谷はびっくりしたのかピタッと動きを止めた。
「もう…やめてよ!」
怒鳴ったのは
………?
「那智、こいつ名前なんだっけ?」
小声で那智に問いかける
「…さぁ?こいつうちのクラスじゃねーだろ」
:07/06/18 02:51
:SH901iS
:☆☆☆
#29 [
]
確かに。
見た事ない顔だ。
「誰だお前」
那智が冷静に言う。
「わたしは隣のクラスの安藤!いい加減にしなよ!せっかくももかとアニメの話で盛り上がってたのに!」
…………アニメ?
ももか……?
安藤と名乗る女の隣には
赤くなって俯く木下の姿。
:07/06/18 02:55
:SH901iS
:☆☆☆
#30 [
]
「昨日見逃したアニメの内容ももかに聞いてたのに、あんた達がうるさくて聞こえなかったじゃん!」
…もしかして…
もしかしなくとも…
「…ヲタク?」
「そうだよ!悪い?」
ヲタクだーー!!!
:07/06/18 02:57
:SH901iS
:☆☆☆
#31 [
]
うわ
うわっ
ヲタクだ。
ヲタクと会話したことねーけど
やっぱ本当にアニメの話とかするんだな。
うわーキツー…
「何見てんの!?謝ってよ!!」
「はあ?」
ヲタクの分際でこの俺に謝れだあ?ふざけんな
と思ったが、先にキレたのは那智だった。
:07/06/19 06:47
:SH901iS
:☆☆☆
#32 [
]
「謝れって、何に対してだよ?」
那智は冷静だがドスのきいた声でヲタク女、確か安藤っていったっけ?
そいつに言った。
「会話の邪魔したからじゃん!」
「しらねーよ。だいたいそんな場所で話すほうがわりーだろ」
いやいや…暴れた渋谷が悪いと思いますけどね
「そーだろ?マッキー」
「DA・YO・NE〜」
:07/06/19 07:02
:SH901iS
:☆☆☆
#33 [
]
「マッキー…?マッキーって…あなたが槙山くん?」
ヲタク女、安藤が俺の顔を覗きこみ、目をキラキラさせた。
うえー。
化粧や手入れもしたことありませんってな…眉毛もボーボーだし。
顔を近付けんな。
「……だったら何?」
「やっぱり…人気なだけあってカッコイイ…」
:07/06/20 02:53
:SH901iS
:☆☆☆
#34 [
]
安藤は俺と間近で目が合うとポッと顔を赤らめた。
ううっ…キモい…
「ちょっとあんた!」
俺が安藤の眉毛に吐き気を感じていると
廊下で騒いでいた女子グループの中の一人が
ヒステリックな声で叫んだ
「槙山くんはユリのなんだから気安く近付かないで!」
:07/06/20 02:58
:SH901iS
:☆☆☆
#35 [
]
大声を出し、クラス中の視線を集めることに成功したこの女の名前はユリ。
言っておくけど俺は誰のものでもないからね?
ユリとは身体の相性がよく俺はユリを
《セフレ上級者》グループに登録している。
「ちょっと待ってよ!ユリ!?馬鹿じゃん?槙山くんはあたしと付き合ってんだよ!!」
:07/06/20 03:03
:SH901iS
:☆☆☆
#36 [
]
「何言ってんの?国ちゃんはあたしと…」
「はあ!?あたしとだよ」
ユリの一言でいっせいに女子共がギャーギャー騒ぎ出した。
…なんつーか…やばい?
俺はクラス中のほとんどの女に手を出していた。
誰にも言うなと口止めまでして……
「槙山くん!どーゆー事!?」
:07/06/20 03:06
:SH901iS
:☆☆☆
#37 [
]
「え〜…っと……」
クラス中の視線が俺に注がれる。
別に注目されるのは嫌いじゃねーけど今回は
とてつもなく冷ややかな…
「槙山くんってサイテーだね」
おっしゃる通りです…。
でも……
「何言ってんだよお前ら」
:07/06/20 09:04
:SH901iS
:☆☆☆
#38 [
]
冷ややかな視線から救ってくれたのは
那智だった。
さすが我が友よ!
お前は本当にいいやつ…
「マッキーがサイテーなのは元々じゃん!」
……………
那智、お前は本当に嫌なやつだ。
:07/06/20 09:06
:SH901iS
:☆☆☆
#39 [
]
那智の一言で
女子共は呆れたのかため息をつき各自席についた。
あ〜あ…
確実にこのクラスの女子からは嫌われたな…
「槙山くん…」
「ん?」
顔をあげるとそこには
ヲタク女が立っていた。
「槙山くんって最低ね」
:07/06/21 08:35
:SH901iS
:☆☆☆
#40 [
]
「…………は?」
ちょっと待て待て待て。
確かに俺は最低だし
クラスの女に最低って言われても当然よ?
でもなんで
手を出してないお前にまで言われなきゃならない?
ちょー意味わかんねーんだけど!!
「ももか、槙山くんは最低だからやめときなよ?」
:07/06/21 08:42
:SH901iS
:☆☆☆
#41 [
]
ヲタク女は木下に向かいそれだけ言うと
颯爽とクラスをでていった
「……………」
放心状態の俺を
クラス中の奴が嫌悪の顔で見ている。
俺はこの日を忘れないだろう。
「…打倒ヲタク……」
ボソッと呟き
俺は席についた。
:07/06/22 06:24
:SH901iS
:☆☆☆
#42 [
]
【3☆おうちDEデート】
放課後になり
険悪なままの教室から逃げるようにげたばこへ向かった。
「散々だったねマッキー」
渋谷が下駄箱からくびれたスニーカーを取り出し言った。
心なしか嬉しそうに見えるのはなぜだ?
「…誰のせいだよ」
:07/08/15 03:54
:SH901iS
:☆☆☆
#43 [
]
間違えた…
3ではなく2でした

気にしないで下さい

:07/08/15 03:56
:SH901iS
:☆☆☆
#44 [
]
「俺のせいだって言いてーのか!?」
あたりめーだろ
「あたりめーだろ」
「なんで!!」
「お前が暴れなかったら、バレずにすんだのに」
「バレるバレないの問題じゃねーだろ!?」
バレるバレないの問題です
:07/08/15 03:58
:SH901iS
:☆☆☆
#45 [
]
「まぁまぁ、落ち着きたまえ槙山くん」
那智が新品のローファーを下駄箱から取り出しながら渋い声で言った。
「落ち着いてるっちゅーの」
「マッキーは最低だけど俺はお前の親友だ。ひとつだけお前にとっていいこと教えてやるよ」
:07/08/15 04:00
:SH901iS
:☆☆☆
#46 [
]
「なんだよ」
履き潰したスニーカーを取り出し俺はだるそうに那智に問いた。
「まだうちのクラスにしか浸透してないぜ?」
「……なにが」
「お前が最低だって事」
そんな事知ってるし!
てか、なんでそんな得意げに言うの?
:07/08/15 04:03
:SH901iS
:☆☆☆
#47 [
]
「そりゃー良かった」
「だから大丈夫だぞ!」
「………なにが」
「美咲じゃん!今日お前んち来るんだろ?」
「あー…ね。」
「なんだよそのけだるそうな返しは」
けだるいだろ。
俺は今日一日で何人のセフレを失ったことか。
:07/08/15 04:05
:SH901iS
:☆☆☆
#48 [
]
「はぁ…」
ため息をつきながら
那智、渋谷と共に外へ出た瞬間、俺の携帯が鳴った。
《掴もうぜ♪ドラゴンボール♪…》
「あ、わり!電話だわ」
「?」
あれ?鳴ってるの俺の携帯じゃねーの?
渋谷が慌ててポケットから携帯を取り出した。
:07/08/16 06:13
:SH901iS
:☆☆☆
#49 [
]
「っだよ!俺の携帯じゃねーじゃん!」
画面を見て渋谷がうなだれる。
「俺の携帯だよ」
ポケットから携帯を取り出し、画面を見るとメールが届いていた。
「なになに?マッキーと渋谷、同じ着信音なの?」
那智がコーラを一口飲み、言った。
:07/08/16 06:16
:SH901iS
:☆☆☆
#50 [
]
「そーみてぇ〜やだやだ」
渋谷が大袈裟に嫌がった。
俺の台詞だし!
「マッキーは電話音か?メール音かよ?」
「メール」
「勝った!俺電話音っ♪」
「…………」
何を基準の勝ち負けだ?
俺は着信音を変えよう、と思った。
:07/08/16 06:19
:SH901iS
:☆☆☆
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