淫ら
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#401 [あゆみ]
「たくみが今傍にいてあげなくちゃいけないのは
あたしぢゃない!!
たくみはあたしを幸せになんてできないょ!」
「何言ってんだよ俺は―」
あたしはたくみの言葉を遮った
「たくみはなにもわかってない!!
あたしは今でもこうが―」
あたしはこうの名前を口にしてハッとした
:07/06/18 21:38 :SH902iS :☆☆☆
#402 [あゆみ]
だけど遅かった
あたしの言葉はたくみの耳にしっかりと入っていた
たくみのプライドが
あゆみを許すことが出来なかった
たくみはあゆみの頭を思いきり掴むと
寝室に連れていき押し倒した
:07/06/18 21:41 :SH902iS :☆☆☆
#403 [あゆみ]
たくみは素早くどこからかシルバーのケースをもってくると
白いボトルを注射針にさした
あたしはこの時はじめて
目の前にいるたくみが自分を見失ってることに気付いた
「たくみ‥‥やむて!!
怖い!!怖いよ!!」
あたしは必死にたくみの背中に抱き着いた
がたがた震える
これはあたし?
それともたくみ?
:07/06/18 21:44 :SH902iS :☆☆☆
#404 [あゆみ]
たくみは簡単にあたしを突き飛ばした
自分の腕に注射を注す‥
そして虚ろな目をすると
あたしに向かって歩きだした
あたしはかべにもたれ掛かりただ首をふった
「たくみ‥だめ!!」
:07/06/18 21:47 :SH902iS :☆☆☆
#405 [ヒナ]
今日始めから全部読みました!!
すっっごく楽しくてドキドキします(*´艸`)
頑張ってください♪
:07/06/18 21:47 :W44K :☆☆☆
#406 [あゆみ]
たくみはあたしの腕を押さえ注射針を注した
あたしは勇気をだしてたくみを突き飛ばす
たくみは力がでないらしくそのまま地面に転がった
だけどほんの少し遅かった
右ひじにはほんのり血がでて注射器の3分の1くらいの液体があたしの体内に入ってしまった
あたしは自分の肩を抱いてたくみの家を出た
:07/06/18 21:52 :SH902iS :☆☆☆
#407 [あゆみ]
ひなサン
ありがとね
あたしはただ歩き続けた
「ぅッ‥」
あたしは視界がぐるぐるして足がふらふらし始めた
「ハァハァ‥」
なぜか息が上がってくる
「こう‥
こう」
あたしはひたすらこうの名前を呼んだ
:07/06/18 21:56 :SH902iS :☆☆☆
#408 [あゆみ]
「‥よかった」
あたしは1つのドアの目のまえに倒れ込んだ
どこでもどあなんかなくていい
あたしが向かう幸せはこの扉の向こうにあるの
:07/06/18 21:58 :SH902iS :☆☆☆
#409 [あゆみ]
「‥‥あゆみッ
‥‥‥あゆみ!!」
誰かがあたしを呼んでいる
とても懐かしくて
愛しい声‥
あなたは誰ですか?
顔がはっきり見えない
ぼんやりうかぶその顔は
知らない人?
ううん
あたしは忘れてしまったんだね
:07/06/18 22:02 :SH902iS :☆☆☆
#410 [あみ]
:07/06/18 22:05 :SH700iS :☆☆☆
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