淫ら
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#261 [あゆみ]
「‥‥いくらとんの?」

さちは金額を聞いた

「15」

たくみの返事にため息をつく

「わかった」

さちは電話を切り外を眺めた

⏰:07/06/17 17:53 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#262 [あゆみ]
―――――――――

「たくみサン‥」

「なんだよ」

女に手を握られてるたくみの前に龍が立つ

「帰り、話しませんか?」
真剣な顔でたくみに尋ねた
「わかった」

たくみは一瞬だけ龍をチラリと見ると女の顔に視線を戻した

⏰:07/06/17 17:57 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#263 [あゆみ]
「たくみサンッ!!」

たくみが控室でたばこを吸っていると龍がやってきた

「なーにまだいたの?」

たくみがだるそうに答える

「さちのこと、黙ってて貰えませんか?」

たくみはふーっと煙りをはいた

「おまえそんなにクビにされたいの?」

「‥‥‥」

龍はうつむいた

⏰:07/06/17 18:02 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#264 [あゆみ]
たくみの勤めるホストクラブは
客とプライベートで関係を持ったのがばれるとクビになる
だけど1ヶ月前さちが龍を尋ねてここにきたとき
龍がさちに連絡先を教えていたのを
たくみは見逃さなかった

そう、龍もさちが好きだった
けれどクビにされるわけにはいかなくて、さちに気持ちを伝えられずにいた

⏰:07/06/17 18:06 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#265 [あゆみ]
「たくみサンさえ黙っててくれたら―」

たくみの怒鳴り声が部屋に響く

「ふざけんな
俺がおまえにそこまでする義理はない」

龍はあることを思い付いた

「たくみサンはあゆみサンがほしいんですよね?」

たくみの動きが止まった

⏰:07/06/17 18:10 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#266 [あゆみ]
「僕がたくみサンとあゆみサンが上手くいくようにして見せます
それなら僕たちに対して目を伏せていてくれますね?」

たくみは考えていた
「できるならやってみせろよ」

龍はニコッと笑うと

「やってみせます」
と一言言って出ていった

⏰:07/06/17 18:13 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#267 [あゆみ]
―――――

バタン

扉の開く音がした
「こうお帰り〜」

あたしは仕事から帰って来たこうに思いきり抱き着いた

「あゆみッ♪
どうしたの?
なんかいいことあった?」
こうがあたしの頭を撫でた

今日は何だか気分がよかった
昨日元気そうなたくみ先輩をみたからかな

あゆみはこうに甘えた

⏰:07/06/17 18:18 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#268 [あゆみ]
ご飯を食べてから
一緒にお風呂に入った

「あゆみはガキみてえだな〜」

こうがあゆみの腰くらいまである長い髪を丁寧に束ねてゴムをした

「こうはお母さんみたいだよねッ♪」

振り返りこうに話し掛ける

「せめてお父さんと言えッ」

こうがあたしのほっぺたを両手で挟む

⏰:07/06/17 18:23 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#269 [あゆみ]
笑い声がお風呂に響く

お風呂からあがり
2人で乾杯をした

「お疲れ様〜♪」

「あゆみもなッ」

チューハイをゴクゴクのみ気持ちよくなってきたところで
あたしはベット転がった

「あ〜
あゆみだけずりぃ〜」
こうも隣に転がった

笑って横を見ると
こうと目が合った

⏰:07/06/17 18:27 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#270 [あゆみ]
あたしはゆっくり目を閉じた

あれ?

こうは目を閉じていた

「ちょっと〜
寝ないで〜ッ」

あたしはこうの手を握った

「あッごめん
なんかここんとこ疲れてるみたい」

こうが目を擦る

⏰:07/06/17 18:30 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


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