俺とコウの物語
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#156 []
「男子排泄室にもあなたと同類の方が?」
「………」
「答えなさい」
しつこいコウに嫌気がさしたのか麻生さんは、
とりあえずコウをチラリと見たあと鏡の前に立ち、何も言わずフッと消えてしまった。
:07/10/01 05:57 :SH901iS :☆☆☆
#157 []
「消えてしまいました」
残念そうなコウに対し、
香苗と恵真、美和子はボー然とその場に立ちつくしている。
「志乃くん、なかなか強敵ですよ彼女は」
強敵!?敵なんか!?
:07/10/01 05:59 :SH901iS :☆☆☆
#158 []
「まぁ、確かに今まで見たことないような霊やな」
俺はまだ足が奮えている。
「彼女、僕の問い掛けにはほとんど答えてくれませんでした。なかなか手強い方です」
そこかい!!
てか、それどーでもいいから。
:07/10/01 06:00 :SH901iS :☆☆☆
#159 []
「まぁしかし今回は…」
コウは眉間にしわをよせ、三番目の鏡を睨みつけた。
「本当に厄介です…」
コウは呟くように繰り返す。
「本当に…」
:07/10/05 02:45 :SH901iS :☆☆☆
#160 []
【第五章 必殺仕置人】
《いちかけ、にかけ、さんかけて…》
「………ん…?」
《仕掛けて、殺して、日が暮れて…》
「なんや!?」
「あぁ、志乃くんおはようございます。」
「…今の……」
また目覚まし音変えた…
「必殺仕事人です」
:07/10/05 02:48 :SH901iS :☆☆☆
#161 []
「…中村…」
「中村もんどさんです。まぁ、藤田まことさんですが、僕とても好感を持っています」
「…あ、そ」
だから何やねん
「中村さん役は、彼しか、彼以外は無理だと思ってます、僕は」
…あ、そ。
:07/10/05 02:51 :SH901iS :☆☆☆
#162 []
「てかさぁー!!」
いかん、いかん。
この辺で違う話題を出さねば延々と仕事人の話をされてしまう。
「…なんですか」
話を遮られたコウは不機嫌そうに俺を睨みつけた。
睨むな!!
:07/10/05 02:52 :SH901iS :☆☆☆
#163 []
「ほら、昨日の女子…」
「女子排泄室の事ですか」
「…はい、女子排泄室の。あいつ一体なんやねん」
コウは俺の問い掛けに答えず無言で窓を明け、たばこを一本取り出し火をつけた
:07/10/05 02:56 :SH901iS :☆☆☆
#164 []
煙をフーッとはき、
窓の外を眺めながら物思いにふける(ような表情)コウは、俺が女ならイチコロだろう、それはそれは綺麗な…
「志乃くんは朝っぱらから汚い話題を出しますね。まぁ排泄室の話題なので朝にはピッタリですけども」
…はい!?
:07/10/05 02:59 :SH901iS :☆☆☆
#165 []
「僕は朝っぱらから排泄室の話題などしたくないのですが」
今じゃなきゃいつすんねん!!てかだいたいさ〜
「お前が厄介なやつや言うたから早めに話し合わなアカンと思って気ーきかしたんやんけ!」
「余計なお世話です」
:07/10/05 03:01 :SH901iS :☆☆☆
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