俺とコウの物語
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#189 []
コウもハッとし、俺に合わせてとぼけてみせた。

「すみません昨日読んだ小説を思い出してしまい独り言を言ってしまいました」

苦しすぎ!!

こいつはもっとうまいこととぼけられんのか。

⏰:07/10/08 00:40 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#190 []
「小説…そーなんやぁ…なんの小説読んでたん?」

幸子がアホでよかった!

「タイトルは忘れました。タイトル未定です(の別の小説ですちゃっかりアピール)」

また苦しい!
コウくん苦しい!

⏰:07/10/08 02:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#191 []
「幸子さん、電話は確かに気味が悪いですがただのイタズラです、あまり気にしない方がいいと思いますよ」

煙草を地面に押しつけ、コウが言った。

「そうそう!気にすんなって!何かあったら俺が幸子を守るし!」

⏰:07/10/11 03:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#192 []
「…志乃…ほんまに?」

「当たり前やん!幸子を守るのが俺の役目やし!」

彼氏ならトーゼン!

俺の言葉に、幸子は嬉しそうに顔を赤らめたが、コウは
「志乃くん台詞がクサイです」
などとブツブツ言っていた。

「やかましい」

⏰:07/10/11 03:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#193 []
学校へ向かう幸子を見送り、俺とコウはブランコに乗りながら思考を練った。

「…で、どうする?」

「どうしましょうか」

「…幸子のイタ電は」

「腹痛にしましょう」

…腹痛?

「なにが」

「遅刻の言い訳ですよ」

幸子の事考えとったんちゃうんかい!!

⏰:07/10/12 02:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#194 []
「遅刻の言い訳なんて寝坊でいいやん!」

「寝坊は僕の人権に反します」

人権てなんやねん!!

「てか遅刻の理由なんてどーでもいいやん!これからどーすんねんて!」

「なにが」

「麻生の事やろ!」

こいつは何を考えとんじゃ

⏰:07/10/12 02:47 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#195 []
「ああ…」

コウは片足で地面を蹴るとゆっくりブランコを揺らした。

「俺の予想では…幸子の電話は麻生が絡んでると…」

「はい。それは僕も確信しています。麻生さんが絡んでる、間違いありません」

⏰:07/10/12 03:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#196 []
やっぱりそうか。

しかし霊相手じゃどうしていいのか…。

「コウ…どーする?」

「…そうですね…」

コウはしばらく俯き、親指をガリッと噛んだ。

「何か怨念があるのかもしれません」

「…誰が」

「麻生さんが、ですよ」

⏰:07/10/12 03:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#197 []
まぁ、確かに怨念があるから霊になってさ迷ってるんやろな。

「怨みを晴らしてあげましょうか」

「は」

「僕たちが晴らせぬ怨み、晴らしてさしあげましょう」

「…………」

この台詞…いかにも

「必殺仕置人です」

何それ!一体何の仕置きするの?

⏰:07/10/13 03:13 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#198 []
コウの謎の言葉と共に、
俺はコウに手を引かれ(?)学校へと向かった。

学校についたはいいが…

「あのさ〜」

「なんですか」

「普通にこれは変態じゃないですか?」

そう、いかにも。
俺とコウは三階の女子トイレ、もとい女子排泄室の前にいる。

本日は普通〜に学校。もちろんみんな登校している。

⏰:07/10/16 03:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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