俺とコウの物語
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#250 []
「…まさか…それでその火傷…」

俺は女の嫉妬がこれほどまでに醜いものなのか、と驚きを隠せなかった。

麻生は火傷を隠すように右頬を手で覆いながら頷いた。

「それで硫酸を…でも事前にわかってたなら防げたんちゃうんか?」

⏰:08/01/26 05:21 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#251 []
俺の問いに麻生は首を振った。

「いつ実行されるかなんてわからないもの。やられるって気付いた時にはもう…遅かった…」

麻生は顔を覆い俯いた。

「質問なのですが。」

黙っていたコウが口を開く。

⏰:08/01/26 05:23 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#252 []
「硫酸をかけられ火傷し、あなたは自殺をしたんですか?」

コウの問いに麻生は俯いたまま頷く。

「それでその千春さんはどうなったのですか?」

「…わからない。」

「と、言いますと?」

⏰:08/01/26 05:25 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#253 []
「千春がどうなったのかなんて知らない!」

コウの口の端が
またつりあがる。

「なぜわからないのですか?あなたは千春さんを一番に恨んでいるはずでしょう?」

「…恨んでるけど…」

⏰:08/01/26 05:27 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#254 []
「けど、なんですか?」

「…あたしが死んでから気付いた時にはもうここにいたんだよ!だから千春がどうなったのかなんて知らねーよ!」

ヒステリック気味に麻生がコウに怒鳴りつけた。

「おや?話し方が千春さんに戻ってますよ?」

⏰:08/01/26 05:35 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#255 []
 
…………え?

「今、なんて?」

「話し方が戻ってますよ。千春さん。」

…千春?

戻ってる?

「どーゆー意味…?」

話が全く理解できていない俺をコウはチラッと見、またもや意地悪く笑った。

「彼女は麻生さんではなく、千春さんです。」

⏰:08/01/26 05:38 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#256 [(゚゚)]
このハナシめっちゃ好きデスいつも笑っちゃいます主サンふぁーいと

⏰:08/01/27 23:48 📱:N903i 🆔:FiHyNABk


#257 []
>>256さん

ありがとうございます

⏰:08/01/28 03:43 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#258 []
>>255

「何言ってるの?あたしは麻生よ。」

「そうやで…だって女子トイレの噂の名前も麻生やん。火傷の跡もあるし…コウ、お前何ゆーてんねん。」

「ですから、彼女は千春さんです。千春さんが麻生さんの名を勝手に名乗っているだけですよ。」

⏰:08/01/28 03:46 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#259 []
「意味が…」

「わからないんでしょう?あなたはいつも一人、意味をわかってませんからね」

こいつ…。

「先ほどからの千春さんの話を聞いて志乃くん、あなたは何も疑問に思わなかったのですか?」

疑問…?

「いや、特には。」

⏰:08/01/28 03:49 📱:P904i 🆔:☆☆☆


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