俺とコウの物語
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#261 []
「…え?」
そういえば…
「最初に男子学生に頼んだ話は実行されなかった。当然その内容は麻生さんは知る術はない。知っているのは頼まれた男子学生と頼んだ人物。千春さん、あなたしかいないんですよ。」
自信たっぷりのコウは
千春に意地悪く笑いながら近寄る。
:08/01/28 03:54 :P904i :☆☆☆
#262 []
「…それは…あたしもたまたま聞いてたのよ。千春が男子に話すところを…」
麻生?千春?
どっちかわからないが麻生千春(わからんから勝手に呼ぶ)はしどろもどろに言った。
「ではなぜ、千春さんが一真さんに言われた別れの台詞もあなたが知っているんですか?それも聞いていた、と?」
コウが麻生千春を壁に追いやり、麻生千春の顔の横に手をついた。
「言い逃れられるなら、どうぞ言い訳をしてみて下さい。」
:08/01/29 00:45 :P904i :☆☆☆
#263 [蓮]
このぉ話
ホント-に
大好きです
主サン頑張ってくださぃ
:08/01/29 01:08 :P904i :5mTxlVNg
#264 []
蓮さん
ありがとうございます
コメントが励みになります
頑張ろうと思うのもコメントくれる皆のおかげです
もう少し後から更新します
:08/01/29 01:47 :P904i :☆☆☆
#265 []
>>262さすがに、麻生千春ももうだめなのか。
俯きながら気まずそうにしている。
「さぁ、僕を納得させる言い訳があるならば、言ってみてください」
気まずそうな麻生千春と俺をよそに、ただ一人、コウだけが満悦の笑みを浮かべている。
:08/01/29 04:36 :P904i :☆☆☆
#266 []
「…ハッ……」
俯き口を閉ざしていた麻生千春が、ふい声をあげた。
ゆっくりと自分を抑制しているコウに目を向ける。
「あんたの言う通り。あたしは千春。麻生に殺された千春よ。」
殺…された?
「殺された…?麻生に?」
やはり現状を理解できない俺は、ただただ呆然としている。
「よく言えました。」
満足気なコウがニッコリ笑いながら言った。
:08/01/29 04:41 :P904i :☆☆☆
#267 []
「では千春さん、あなたの口から説明していただきましょうか。」
コウの言葉に、千春は怪しく笑いながらも話し出した。
屋上で硫酸の計画をしているのを麻生に聞かれていたのは本当だったみたいだ。
:08/01/29 04:43 :P904i :☆☆☆
#268 []
「あたしは麻生があの計画を盗み聞きしてたなんて知らなかった。だから計画通り実行したのよ!それで…」
千春は顔を歪ませた。
「あいつ…とっさにあたしに向かってビンを投げ返したの。そのときに負ったのよ、この火傷。」
千春は髪をかきあげ、俺たちに火傷を見せつけた。
:08/01/29 04:46 :P904i :☆☆☆
#269 []
コウは千春の顔を見つめながら微動だにしない。
いや、コウの表情はさっきとうってかわって何やら苛ついているように眉間にしわができている。
「あの女…わざとやったのよ。あたしに仕返しするために。硫酸のビンを、わざとあたしに投げ返したのよ。」
:08/01/29 04:49 :P904i :☆☆☆
#270 []
「それで…お前は火傷を苦に自殺を…?」
女は醜い。
俺はこの後の話で、女がいかに恐ろしい生き物か思い知った。
「あたしは…硫酸をかけられて気付いたの。あたしが麻生にした事がどれだけ最低な事だったのかを…だけど…」
:08/01/29 04:54 :P904i :☆☆☆
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