俺とコウの物語
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#314 [
]
やはりいつものようにコウに使われやすい俺は、真っ先に四人用の席を取った。
「志乃くんもやればできるじゃないですか」
棒読みでコウが言い、席に座る。
礼くらい言わんかい!
:08/02/04 03:20
:P904i
:☆☆☆
#315 [
]
伊豆までの電車内は
それはそれは地獄だった。コウの姫菜へのサービスはエンドレスで、見ている幸子はずっと苦笑い。
俺?俺はもちろんコウにやかましいオーラを出しまくった。まぁ完璧無視を決め込まれたけど。
ようやく地獄から伊豆へ到着した。
「やっと地獄から脱出!」
:08/02/04 03:24
:P904i
:☆☆☆
#316 [
]
電車から降りるなり、でかい声で叫んだ俺を、コウは怪訝な顔つきで見る。
「地獄とは?」
「あ〜別に気にすんな」
イヤミったらしく言うてやった。
「そうですか」
気にせえや!!
:08/02/04 03:26
:P904i
:☆☆☆
#317 [
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イライラしながら別荘までの道のりを歩いていると、前方から幼い少女が歩いてきた。
「おや、あの子は…」
コウが少女を見ながら呟いた。
「知り合いか?」
「いえ、彼女、幼いながらお美しいです」
お前はロリコンか!
:08/02/04 03:30
:P904i
:☆☆☆
#318 [
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コウを不審者に思いながらも、俺も少女が気になった。
見る感じ小学5〜6年といったところか。
サラサラの長い髪に白い肌。伏せている目は、長いまつげにおおわれている。
美少女、といったところか。
でも俺はその美少女にそぐわない、あるものが気になっていた。
そう、彼女の右目には
眼帯がつけられていた。
:08/02/04 03:35
:P904i
:☆☆☆
#319 [
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「眼帯…」
「怪我でもされているのでしょうか」
綺麗な瞳がもったいない、とコウは言いながらも気にする様子もなく少女とすれ違った。
すれ違いざま、チラリと少女を見ると、彼女は眼帯をしていない左目で俺達を見、足早に歩いていった。
:08/02/06 04:13
:P904i
:☆☆☆
#320 [
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「やっと着いた〜」
長い道のりの果てにようやく別荘にたどり着いた。
「久しぶりですね」
久々に来た別荘相手に(?)コウは懐かしむように話しかけた。
不気味すぎる。
「コウ、懐かしむとこ悪いが、部屋割りはどーすんねん?」
:08/02/06 04:17
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:☆☆☆
#321 [
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もちろん俺と幸子が一部屋。コウと姫菜が一緒だろうが別々だろうがどーでもいい。幸子と一緒の部屋にしてくれ。
「そうですね…志乃くんの考え通りにしましょう」
よし!コウ!お前の株が上がっ…
「僕と志乃くん、幸子さんと姫菜さんでいいでしょうか?」
「はあ!?」
:08/02/06 04:20
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:☆☆☆
#322 [
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「…なんですか志乃くん。文句でも?」
いやいや、文句あるに決まってるやろ。
「またお前と同じ部屋とか嫌や。」
「なぜ」
「毎日毎日一緒やねんで!毎日一緒の部屋におるんやで!?たまには別々の部屋でもえーんちゃうか!?」
:08/02/06 04:23
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:☆☆☆
#323 [
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「無理ですね」
即答!?
「なんで」
「あなたは幸子さんと同じ部屋になりたいだけでしょう?仮にあなたと幸子さんを同室にしたら姫菜さんはどうなるんですか?」
:08/02/06 04:24
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