俺とコウの物語
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#330 []
「そうですか…女性の頼みには僕も首を縦にふるしかないですね。いいでしょう、姫菜さんと僕が同室、ということで。」

不適な笑みをちらつかせながらコウが言った。

姫菜には悪い気もするが、勘弁してくれ。

これで俺はようやく幸子と…………ん?

⏰:08/02/08 03:51 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#331 []
俺の荷物と幸子の荷物が、コウの手により別々の部屋に移動されている。

「コウ?気のせいか俺の荷物と幸子の荷物が別の部屋に移動されてんねやけど」

「気のせいではありませんよ。別々の部屋です」

はい?

「僕と姫菜さんが同室になるからといって、あなた方を同室にするとは一言も言ってませんよ」

⏰:08/02/08 03:54 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#332 []
なんやとー!?

まぁ、夜中幸子の部屋に行けば問題ないか。

「おう、じゃあ俺と幸子は1人ずつってことで」

俺の言葉にコウは疑わしげな目で俺を見たが、気付かないふりをして俺は部屋に入った。

⏰:08/02/08 04:17 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#333 []
しばらく部屋に1人で寝転がっていると、コウがご飯できましたよ、とドア越しに言った。

リビングへ行くと
それはそれは豪勢な

「…ピザ?」

ピザが数枚届いていた。

「今日はピザで我慢して下さい。まぁ、せっかくですので飲みましょう」

⏰:08/02/08 04:20 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#334 []
こいつはほんまに酒大好きやな…。

コウの一言で、意外とお酒大好きな幸子がノリノリに乾杯をした。

かーわーいーいー!

コウと幸子に促され、俺は飲んで飲んで


飲みすぎた。

⏰:08/02/09 03:04 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#335 []
 
「きゃああああ!!」

時刻は夜中2時。

幸子の悲鳴で俺は目が覚めた。

「幸子!?」

起き抜けでこれほど身体が反応したことはない。

俺は幸子の部屋のドアを勢いよく開けた。

「幸子!!どしたん!?」

⏰:08/02/09 03:07 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#336 []
ドアを勢いよく開けた途端、目に入ったのはベッドの横でうずくまり両手で目をふさいでいる幸子だった。

「幸子!?どないしたん!?」

幸子の元に駆け寄り、
俺は幸子の肩を掴んだ。

⏰:08/02/09 03:08 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#337 []
「目…目が…」

肩を掴んだとき

幸子が震えているのがわかった。

両手で目をふさぎながら
幸子は肩を震わせている。

「目?目がどしたん!?」

⏰:08/02/09 04:37 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#338 []
幸子は何も言わずガタガタと震えているだけだった。

「騒がしいですね」

部屋のドアが開くと同時に上半身裸になったコウが部屋に入ってきた。

「お前…まさか…」

上半身裸でだるそうに頭をかきながらあくびをするコウを見て、俺は呆然とした。

⏰:08/02/09 04:41 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#339 []
「姫菜とヤッたんか…?」

俺の問いにコウは何も答えずに幸子に声をかけた。

「幸子さん、どうされました?」

幸子は変わらず両手で目をふさいでいる。

「幸子?何があってん?」

コウの事も気になるが
やはり今は幸子だ。

⏰:08/02/09 04:44 📱:P904i 🆔:☆☆☆


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