俺とコウの物語
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#360 []
「まぁ、僕の方は見られていても平気ですし、むしろ燃えますが。姫菜さんは嫌がるでしょうね」
こいつさっきイラついとったんはこーゆー事考えとったからか。
「どーでもいい。俺、幸子んとこ戻るわ。」
リビングを出る俺に、コウは背後から小さな声で言った。
「部屋を暗くすると現れますよ。」
:08/03/24 03:19 :P904i :☆☆☆
#361 []
【第八章 ギブス】
その日、俺は眠れなかった。コウの言う通り部屋の明かりを消さなかった。
「志乃…?」
幸子が目を覚ます。
付き合ってから初めて見る寝起きのマイハニー。
か わ い い 。
この一言に尽きる。
:08/03/25 05:58 :P904i :☆☆☆
#362 []
幸子は目をぎゅっと瞑りながら、「ん〜」と大きく伸びをした。
はっ!いかんいかん。
俺の息子さんが反応しちまう!
「志乃ぎゅーして?」
寝起きは甘えたさんなのか?寝ぼけたようなかわいらしい顔で幸子が言った。
限界。
俺は幸子を抱きしめた。
:08/03/25 10:45 :P904i :☆☆☆
#363 []
俺の息子が元気になったところで部屋のドアが開いた。
「…すみませんタイミング悪く…ご飯ですよ」
…ノックしろ。
「神谷くん、おはよ」
にっこりした幸子が言う。
「幸子さんおはようございます。志乃くんもおはようございます。志乃くんの息子さんもおはようございます。」
こいつ…!いらん事まで!
:08/03/25 11:04 :P904i :☆☆☆
#364 []
「息子…?」
きょとんとしながら幸子が俺の顔をのぞいた。
「いや、なんでもないなんでもない。飯食い行こ」
俺は前かがみになりながらドアのそばに行き、コウをぺちんと叩いた。
「いらん事言うなアホ」
「勃起しながら出来ず終いな方にアホとは言われたくありません。」
コウはわざと幸子に聞こえるようにでかい声で言った。
こいつマジしばくしばくしばく!!!
:08/03/25 11:08 :P904i :☆☆☆
#365 []
イライラしながらリビングへたどり着くと、
姫菜がキッチンのところにしゃがみ込んでいた。
「おい、どーした…」
「姫菜さん!どうされましたか!?」
俺の言葉を遮ってコウが姫菜に駆け寄った。
:08/03/25 23:31 :P904i :☆☆☆
#366 []
「姫菜さん!?」
姫菜は震えているみたいだった。
まるで昨日の幸子のように手で顔を覆いながら。
「…まさか眼球が…」
コウのそばに寄り、俺は小さく言った。
「いえ…まさかこれは…」
:08/03/26 04:40 :P904i :☆☆☆
#367 [主です]
震える姫菜の肩を抱きながらコウは親指の爪を噛む。
「…コウ?」
俺と幸子は全く状況が出来ず、ただ二人を見ていた。
しばらくの沈黙の中、
コウが立ち上がり口を開いた。
「ご飯にしましょう」
:08/03/28 04:42 :P904i :☆☆☆
#368 []
しまった!名前ミスった笑
:08/03/28 04:43 :P904i :☆☆☆
#369 []
何事もなかったかのようにパンやスクランブルエッグ、サラダなどをテーブルに運ぶ。
「コウ?なぁ状況…」
「何もありません。姫菜さんはお腹が痛いだけです。さぁ、食べましょう」
一式テーブルに運び終わったコウは椅子に座り俺たちにも座るよう促した。
:08/03/28 04:46 :P904i :☆☆☆
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