俺とコウの物語
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#404 []
「…ちょっ…何ですか。僕、男性に抱きつかれる趣味はありませんが。」

コウは俺から離れようとしたが、

俺はなぜだろう。
涙が出ていた。

それに気付いたのかコウは俺の肩をポンポンと叩き、しばらくの間何も言わなかった。

⏰:08/04/25 04:10 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#405 []
何分ほどたったのだろう。

ようやく泣き止んだ俺はコウから離れ、遠慮がちにコウを見上げた。

まるで彼氏と彼女みたいな雰囲気だ。

きもっっっ。

「落ち着きましたか?」

見上げたコウは、心配そうな表情で俺を見ていた。

⏰:08/04/25 04:12 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#406 []
「…悪い………。」

コウから離れ、近くにあったベンチに腰をおろした。

コウも黙ってベンチに座り、たばこに火をつけた。

「…僕は……」

俺の言わんことを悟ったかのようにコウが言った。

「心配しなくとも僕の親友は志乃くんだけですよ。」

⏰:08/04/25 04:15 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#407 []
「…なっ…なんやねんな急に!」

焦る俺を横目に
コウはたばこを吸い言った

「いえ、志乃くんが正志くんにやきもちをやいているように見えたので」

ばれとる!!!

「そんなわけないやん!」

⏰:08/04/26 03:15 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#408 []
「そうですか、それならいいですけど」

意地悪気に笑いながらコウが続ける。

「で、志乃くん説明いりますか?」

「…はい」

「おや?先程はいらないと言っていたんじゃないですか?」

「説明しろ!」

コウはクスクスと笑い、

「いいでしょう」

と続けた。

⏰:08/04/26 03:20 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#409 []
「正志くんと僕は幼なじみです。と言っても、僕たちは小学生までの付き合いでしたが。僕と正志くんは、いわば今の僕と志乃くんのような関係でした。親友でした。」

「……親友…」

はっきりと言われると
やっぱりいい気がしない。

俺は心が狭いのか?

⏰:08/04/26 03:22 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#410 []
「正志くんは僕らと同様、異体質の持ち主です」

「異体質って?」

そもそも異体質なんて単語あるのか?

「僕たちは霊が見えるという異体質の持ち主。ですが…彼は少し違います」

「…違うって?」

「彼は…」

コウは眉間にしわを寄せた。

「彼は生きている人間を操れます」

⏰:08/04/26 03:26 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#411 []
生きている人間を操れる?

どういう意味だ?

「…彼は生きている人間の…いえ、生きているけれど機能していない人間の部分に入りこむことができる。昨夜、志乃くんも見たでしょう?眼球が動いていたのを」

眼球…

「あ、あぁ…あれが…」

「ええ、あれが正志くんの分野です」

⏰:08/04/26 03:30 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#412 []
正志の分野…

「彼は、そういった行為が好みな方ですから」

コウは微笑みながら言った。

優しい、

優しい表情で。

⏰:08/05/08 04:34 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#413 [なぁ]
激しくあげ

⏰:08/08/08 02:22 📱:N906imyu 🆔:v/YqL18U


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