俺とコウの物語
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#79 []
コウに似たやつか…

「う〜ん………」

う〜ん……

う〜ん…

見てみたい!!

「今日ミナミ行こうや!」

コウの元へ駆け寄り
俺は満面の笑みで言った。

「…なぜ……と聞かなくてもわかりますが…」

「そーゆー事!後でな」

ルンルンな俺に対して
コウの表情が曇っていた事に俺は気付かなかった。

⏰:07/08/15 02:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#80 []
 
「こん中からコウ似の奴見つけるなんて無理くね?」

放課後俺達はコウ似を探すべくミナミに出た。

「無理でしょうね」

人込みをキョロキョロする俺に、半ばめんどくさそうに呆れた顔でコウが言った

「でも見てみたくね?」

⏰:07/08/15 03:16 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#81 []
「僕に似た方を見てどうするんですか」

「見たいだけ!興味あるやろ?お前似の奴もお前に似て不気味ちゃんなんかな〜」

「…なんですか不気味ちゃんて」

「お前のあだ名!」

「…………ほぅ」

⏰:07/08/15 03:18 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#82 []
「おらんな〜…あっ!」

「いましたか?」

「いや…あの子かわえ〜」

「……あなたは一体何を探しに来たんですか」

「わりーわりー」

デレデレする俺を見て
コウはため息をついた。

「無駄ですよ、こう人が多くては見つけるなんて至難の技です」

⏰:07/08/15 03:29 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#83 []
帰りましょう、と言い
コウはスタスタと歩き出した。

「おい待てや…コウ!」

俺の静止も聞かずにコウは早足で歩き続ける。

「コ〜ウ!!うわっ…と…すんません!」

コウだけを視界に入れていた俺は対向してきた人に気付かずぶつかってしまった

⏰:07/08/15 03:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#84 []
「すんません…」

ぶつかった人に謝り
前を見ると
俺の視界からコウが消えてしまった。

あれ〜
コウどこ行ったんや?
歩くん早過ぎやねんアイツ…。

イライラしながら
俺は帰ろうと歩きだした

その時だった。

⏰:07/08/15 03:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#85 []
「コウ!!」

前方に消えたはずのコウがまた現れた。

「コウ!お前歩くん早過ぎやねんて…おい!」

「……………」

「おいコウ!!」

なかなか振り返らないコウの肩を掴み、俺は自分の方へ引き寄せた。

「はぁ?なんやねん」

…………………え?

⏰:07/08/15 03:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#86 []
な ん や ね ん ?

コウの口から関西弁がでてきた…?

「…コウ……?」

「お前誰やねん離せや」

…意味がわからない。

俺が肩を掴んでいるのは
紛れも無くコウそのもの。

だが、俺に肩を掴まれている男は嫌悪感をモロに顔に出し、俺を睨みつけている

「離せて。お前日本語通じへんのか」

⏰:07/08/15 03:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#87 []
離せて。お前日本語通じへんのか

離せて。お前日本語通じへんのか…

離せて。お前日本語通じへんのか………

コウの言葉が俺の能内で繰り返される。

「おい!手ぇ離せて言うてるのが聞こえへんのか!」

怒鳴るようにコウ(?)が俺の手を払いのけた。

⏰:07/08/16 01:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#88 []
コウ(?)は、俺を睨みながらチッと舌打ちすると、無言で歩き出してしまった。

…………?

どうなってる?
もしかして今のがコウのそっくりさんか?
いやいや、似過ぎやろ!

その場にボー然と立ち尽くす俺に

「志乃くん何してるんですか」

と、聞き慣れた低い声が聞こえた。

⏰:07/08/16 01:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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