俺とコウの物語
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#376 []
ありがとうございます!
書きます
:08/04/21 03:36 :P904i :☆☆☆
#377 []
>>37330分ほど歩き回ったころ、ようやくコウが立ち止まった。
コウの前にはキレイな一軒家。
玄関先に立ち、コウはふぅっとため息をついた。
横顔しか見えないその表情は、心理は読み取れないが困惑に似た表情だった。
:08/04/21 03:48 :P904i :☆☆☆
#378 []
コウの指先がインターホンに近づいてゆく。
俺は木陰から息を飲みながら眺めていた。
なぜだ?
冷や汗が流れる。
【ピンポーン】
インターホンが鳴る。
:08/04/21 03:50 :P904i :☆☆☆
#379 []
一分たっても家の主はでてこない。
2、3度インターホンを鳴らす。
ようやく、玄関の扉が開いた。
コウの知り合い…?
一体どんな奴だ?
ゆっくりと主の顔が現れた。
:08/04/21 03:52 :P904i :☆☆☆
#380 []
「久しぶりですね」
玄関から顔を出した相手に作り笑いをしながらコウが言った。
いや、作り笑いというよりもバカにしたような、
見下しているように見えるが。
「…何の用?」
相手はボソッと答えた。
:08/04/21 04:29 :P904i :☆☆☆
#381 []
相手は同じ年くらいの男。身長はコウと同じくらい、あるいはコウより少し高めの今風のチャラっとした外見だ。
こんな奴がコウの知り合い?
俺は謎につつまれた。
「…何の用だよ?あ?用もねーのにくんなよ」
黙っているコウにしびれを切らしたのか、男はイライラした口調で言った。
:08/04/21 04:32 :P904i :☆☆☆
#382 []
「イライラしないで下さいよ。僕の方があなたよりイライラしてるんですから」
口角を釣り上げ、コウが言った。
「はぁ?久しぶりに来て、何なんだよお前は?」
相手も負けじと言い放つ。
コウはさらに口角を上げた。
「あなたの仕業だと、もうわかっていますよ」
男の右腕には
真っ白なギブスがついていた。
:08/04/21 04:36 :P904i :☆☆☆
#383 []
「はぁ?俺の仕業?何の話だよ?」
男はバカにしたように笑いながら言った。
「見えない腕は暗闇で活動する。見えないゆえ、それがあたかもあるように思える。目に見えるものだけが全てではない。」
棒読みでコウが言った。
表情はわからない。
:08/04/22 02:16 :P904i :☆☆☆
#384 []
「何言ってんだお前。きもちわりぃ」
男は物凄く嫌悪感をむき出しにした表情で言った。
コウ、悪いが俺もその発言きもち悪いと思ったぜ。
「では、ギブスを外して見せなさい。あなたの腕を。木陰は日差しに遮られ、あなたの思う暗闇になる。あなたの腕をさらけ出せば、彼の元から消えるでしょう」
:08/04/22 02:20 :P904i :☆☆☆
#385 []
あいつ何言ってんだ?
とうとう頭がおかしくなったか?
彼の元…?
…あぁ…それにしてもさっきからやけに寒気がする。
足元が冷えるな…
足元…足も………
「うわぁぁぁあ!!!」
:08/04/22 02:22 :P904i :☆☆☆
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