俺とコウの物語
最新 最初 全
#389 []
爪を噛むのだろう。
コウはイラついた時は爪を噛む。
コウが口を開けたその瞬間、
俺の足元から腕が消えた。
「…ふん……神谷、お前相変わらずだな。」
正志が口角を上げて言った。
:08/04/22 03:25 :P904i :☆☆☆
#390 []
「それはお互いさまですよ。」
俺の足元を確認した後、コウも口角を釣り上げた。
「わりぃな。ささやかな歓迎だ。」
正志はギブスをしていない方の腕をあげる。
「歓迎にしては度がすぎています。」
正志の腕をガシッと掴みながらコウが言った。
二人はお互いニッコリと笑い、まるで俺の存在を
忘れているかのように。
:08/04/22 03:29 :P904i :☆☆☆
#391 []
【第九章 親友】
俺は
コウは俺だけしか
友達がいないと思っていた
だから俺がいないと
俺が一緒にいてやらないとって
でも
本当は俺の方が
コウを必要としていた―
:08/04/22 03:32 :P904i :☆☆☆
#392 []
俺は、ただ二人の再会を眺めているだけだった。
コウと正志は久しぶりの再会を、とてもとても嬉しそうに笑いあっていた。
以前、コウが俺に言ったセリフ。
【僕は友達と呼べる方はいませんでしたから】
あれは
嘘だったのか―?
:08/04/22 03:35 :P904i :☆☆☆
#393 []
「…―乃くん?…志乃くん!」
コウに肩を掴まれハッとする。
「何ぼけーっとしてるんですか」
笑いながらコウが言った。
俺が見たことのないような無邪気で優しい笑みをして。
「…や、何でもない」
なぜだか俺は
すごく悲しくなった。
:08/04/22 03:37 :P904i :☆☆☆
#394 []
寝ます。
今まで放置気味でごめんなさい
見てくれてる方いますか?
よかったらコメント下さい
:08/04/22 03:38 :P904i :☆☆☆
#395 [我輩は匿名である]
>>394コメ求めるなら『感想板に』とか書けよ
ただでさえ『あげ』とか有りすぎて読みにくいのに
自分勝手な主だな
:08/04/22 06:33 :SH905i :☆☆☆
#396 []
:08/04/22 07:20 :P904i :☆☆☆
#397 []
>>393こんなにも感情を表したコウを、俺は今まで見たことがあっただろうか。
コウは俺の目の前でニッコリと笑っているが
俺はなぜだかコウが
すごく遠い存在に思えた。
:08/04/23 02:27 :P904i :☆☆☆
#398 []
「志乃くん、顔色悪いですが大丈夫ですか?」
コウが俺を覗きこむ。
「大丈夫やって!俺、別荘戻るわ!」
コウに作り笑いをし、その場から離れようとした。
が、
:08/04/23 03:14 :P904i :☆☆☆
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194