俺とコウの物語
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#410 []
「正志くんは僕らと同様、異体質の持ち主です」

「異体質って?」

そもそも異体質なんて単語あるのか?

「僕たちは霊が見えるという異体質の持ち主。ですが…彼は少し違います」

「…違うって?」

「彼は…」

コウは眉間にしわを寄せた。

「彼は生きている人間を操れます」

⏰:08/04/26 03:26 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#411 []
生きている人間を操れる?

どういう意味だ?

「…彼は生きている人間の…いえ、生きているけれど機能していない人間の部分に入りこむことができる。昨夜、志乃くんも見たでしょう?眼球が動いていたのを」

眼球…

「あ、あぁ…あれが…」

「ええ、あれが正志くんの分野です」

⏰:08/04/26 03:30 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#412 []
正志の分野…

「彼は、そういった行為が好みな方ですから」

コウは微笑みながら言った。

優しい、

優しい表情で。

⏰:08/05/08 04:34 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#413 [なぁ]
激しくあげ

⏰:08/08/08 02:22 📱:N906imyu 🆔:v/YqL18U


#414 []
なぁちゃん
たまたま違う小説を昨日から復活させてて、今あげ発見してめっちゃ嬉しかった内容少し浮かんだからまたあとで更新します。
どっちの小説もかなり時間あいてすみません

⏰:08/08/08 02:34 📱:P904i 🆔:P1FMs5VE


#415 []
>>412

コウの微笑みは、優しく、だけどどこか悲しげで…

この表情の意味を

俺は間違ってとらえてしまった。

それは俺とコウとの関係を

崩してしまうほどに

 

⏰:08/08/08 03:03 📱:P904i 🆔:P1FMs5VE


#416 []
「志乃くん、彼は」

「いや、やっぱいいわ。俺なんか身体だるいわ…」

コウの言葉を遮り、
俺はコウを避けるように別荘へと進んだ。

あんな表情で他の友達の事を話すコウは見たくない。

⏰:08/08/08 03:13 📱:P904i 🆔:P1FMs5VE


#417 []
コウがこの時
悲しい表情をした事に

俺は気がつかなかった。



「志乃!大丈夫!?」

別荘へ戻ると心配そうな表情の幸子がかけよってきた。

「ん、ヘーキ」

⏰:08/08/08 03:15 📱:P904i 🆔:P1FMs5VE


#418 []
「神谷くんは?一緒じゃないん?」

「………いや、はぐれたから」

俺の心理を読みとったのか、幸子は
「そっか」
と言い、それ以上何も聞かなかった。

「あれから何か起こったか?」

俺の問いに、幸子はにっこり微笑み首を横に振った。

⏰:08/08/08 03:17 📱:P904i 🆔:P1FMs5VE


#419 []
姫菜の部屋を覗きに行くとすっかり落ち着いたのかスヤスヤと眠っていた。

俺は静かにドアを閉め、コウと同室の部屋へ戻った。

1人シンと静まりかえる部屋をぐるっと見渡し、なんだか寂しくなってきた。

俺は荷物をバッグにつめた。

⏰:08/08/08 03:27 📱:P904i 🆔:P1FMs5VE


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