俺とコウの物語
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#99 []
《ばちーーん!!》
物凄いでかい音と共に
コウが張り手をくらわされている光景が目にとびこんできた。
「最っ低!!」
女の子は大きな声で一言だけコウに言い放ち、人混みに消えてしまった。
:07/08/17 03:17 :SH901iS :☆☆☆
#100 []
「おいっ…」
慌ててコウに駆け寄る。
コウはびっくりしたのか
殴られた頬を押さえ放心しているようだ。
「おい!コウ大丈夫か」
俺の声にハッとしたのか
コウは俺の手にもたれた缶を見た。
「コウ?おーい」
「…………お茶」
:07/08/17 03:20 :SH901iS :☆☆☆
#101 []
「………………」
「おーいお茶…ですか」
「……………」
「僕ジュースを買ってきてと言いましたよね?なぜ緑茶なんですか?おしるこはどうしたんです?」
おしるこってジュースやっけ?
ってか、そんなことより
「今の女の子誰なん!?」
:07/08/17 03:23 :SH901iS :☆☆☆
#102 []
「知りませんよ」
「え?」
「全く知らない人です」
「でも今お前殴られとったやん!」
「…急に殴られました」
殴られた頬を押さえ、コウは不機嫌そうに顔をしかめた。
「彼女…なかなか強烈でした。激しい方です」
:07/08/21 02:17 :SH901iS :☆☆☆
#103 []
「お前……」
「大丈夫か、とは聞かないのですか」
「は?」
「殴られて大丈夫か、と聞かないのですかあなたは」
「さっき聞いたけど」
「聞こえませんでした。聞こえない心配などしてないに等しいです」
ムスッとしながらコウは言った。
どうやらこいつは俺が心配していないことにご立腹なようだ。
:07/08/21 19:01 :SH901iS :☆☆☆
#104 []
「…大丈夫か」
「大丈夫ですけどね」
ほなゆーな。
「まぁ、僕は誰かとは違って女性のパンチは何も感じないですから」
こいつ…
まだ俺が女に殴られて鼻血をだしたこと引きずってやがる。(きみを送る参照)
「でもお前なんで殴られたんやろな?」
:07/08/21 19:08 :SH901iS :☆☆☆
#105 []
「先日志乃くんが見た、僕似の方と間違えられたんじゃないですかね」
おーい、お茶の缶をプシュッと開け、不機嫌なままコウが言った。
「あ〜…それありえる」
「…あなたのせいです」
おーい、お茶を一口飲み、コウは俺を睨んだ。
:07/08/23 12:30 :SH901iS :☆☆☆
#106 []
「なんでやねんな!」
「あなたが僕似の方を探しに行こうと言わなければこんな目にあいませんでした。」
まぁ、確かにそーやけど
「謝ってください」
「は」
「謝ってください」
:07/08/23 12:31 :SH901iS :☆☆☆
#107 []
「なんでやねん!」
「ですからあなたのせいで殴られたんです。何回言えばわかるんですか」
「はいはいすんませんでしたね」
「なんですかそれ…あなたはだいたい………」
コウはそこまで言い、
俺の背後に目線を移し口を閉じた。
:07/08/30 02:04 :SH901iS :☆☆☆
#108 []
続いて俺もコウの視線の先に目を向ける。
「あっ!」
コウのそっくりさんや!
「…やはり………」
「…コウ…久しぶりやな」
コウが話し終わる前に
コウのダミー(と呼ばせてもらう)は微笑を浮かべて言った。
「何年ぶりや?」
:07/08/30 02:06 :SH901iS :☆☆☆
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