*Candy*
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#331 [三ッ葉
]
「お…おはよう。」
ぎこちない笑顔しか作れない挨拶しかできなかった。
「っ……穂乃香?」
後ろからする声に振り向くと、竜樹が驚いている表情を見せていた。
「たつ――っ…!!」
竜樹の後ろから見える人物に動揺を隠しきれず、後ずさってしまう。
「ほの…」
「いっ…いや!
私具合悪いから、保健室いく。」
:07/09/02 02:50
:F904i
:JVWLRUig
#332 [三ッ葉
]
私は、慌てて教室から走り去った。
一目見ただけなのに
溢れ出してしまった。
好きという感情と
怖いと思う感情……。
「……っ…。」
私の目の残像。
あれは紛れもなく恭也だった。
向き合う為に来たつもりだったのに
逃げてしまった。
:07/09/02 02:54
:F904i
:JVWLRUig
#333 [三ッ葉
]
…………………
「先生、具合悪いから寝かせて……」
「どうぞ。」
先生の返答を聞いて
部屋の一番奥のカーテンを開けてベッドに体を寝かせた。
まだ心臓が落ち着かない。
シャッ…
「!?」
カーテンの開く音が耳に響いた。
ガタンッ
後ろを向く暇もない瞬間に私の体の上に何かがのっかって、身動きをとれなくさせた。
:07/09/02 03:01
:F904i
:JVWLRUig
#334 [三ッ葉
]
「逃げんなよ…。」
その声と共に、私の全体にこびり付く姿と声。
「……恭也。
何なのよっ…離してよっ………嫌だ!
いやいやいやっ!!」
ガシャガシャと煩い物音がたつくらいに私は、拘束された体を懸命に動かした。
「俺の話聞けよっ…!!」
声を張り上げる恭也に耳を傾けずに私は暴れ続けた。
「いっ…いやっ!!
はなしてぇえっ……イヤァアアッ!!!」
:07/09/02 03:07
:F904i
:JVWLRUig
#335 [三ッ葉
]
「こらっ!
瀬戸君、なにしてるのっ……やめなさい!!」
騒ぎを悟った保険の先生は、暴れ続ける私の体から恭也の体を剥ぎ取って引き離した。
「………っ!?」
恭也は顔を歪ませながら、そのまま先生にどこかに引っ張られていった。
「ハァハァッ…」
私は、体を丸めて叫び傷ついた喉を両手で覆いながら震えていた。
やっぱり怖い。
:07/09/02 03:13
:F904i
:JVWLRUig
#336 [三ッ葉
]
………………………
教室に戻る事も嫌な私は、屋上に向かった。
ガチャッ
「すごい…青空……。」
ドアを開けて視界の上一面に広がる青色。
雲も少なく、日差しがキラキラと輝いていた。
今の私には、この光景が眩しすぎてすぐに下を向いて外へと足を踏み入れた。
:07/09/02 11:55
:F904i
:JVWLRUig
#337 [三ッ葉
]
歩いていると、誰かが横たわっているのが分かった。
日差しで少し茶色に見える黒い髪が、サラサラとなびいていた。
「………」
体がビクンッと反応した。
「……穂乃香?」
恭也は泣きそうな表情をちらつかせながら
こちらに気付いた。
そんな表情を一瞬見ただけで、愛しさが溢れ出して胸がキュッとしまった。
:07/09/02 12:02
:F904i
:JVWLRUig
#338 [三ッ葉
]
怖いのにひかれてしまうのは何故?
私の体は、引き付けられるように恭也の方へと向かっていた。
「もう…逃げないの?」
私は、恭也の問いに縦に小さく首をふり、
「……今…だけ。」
と、付け足した。
「……そ。
俺ね、椎名の事大好きなんだ。
小さい頃から結婚しようねって笑いあってた。
ずっと本気にしてて信じてた……。」
:07/09/02 12:17
:F904i
:JVWLRUig
#339 [三ッ葉
]
そこで一旦話を切り、
「話、長くなるよ?」
と、笑って言う。
「なのに、高校入って椎名には彼氏ができた。
本当にショックで、狂いそうになった。
だから、女の子と遊ぶようになったんだ。
そんな中、穂乃香が来て、言うことも雰囲気も椎名に似てた。
だから、手に入らない椎名の代わりにして俺の傍に置いておきたかった。」
「………。」
代わり……か。
今の恭也からでる言葉はすべて本当の気持ちなんだろう。
:07/09/02 12:43
:F904i
:JVWLRUig
#340 [チビ
]
:07/09/02 14:13
:SO903i
:rGXAnWV.
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