黒蝶・蜜乙女
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#101 [向日葵]
―――――……

蜜「っっくしゅん!!」

その後、ずぶ濡れになった私は派手に風邪をひいた。

セツナ「これだから人間って言うのは体が弱いんだよ。」

蜜「なんで貴方はそんなに平気なんですか……っ。」

只今内緒でセツナが私の部屋にいる。
おばあちゃんとおじいちゃんは仲良く買い物に出かけてしまった。

セツナ「体なんてすぐ乾かせばいいだけだ。じゃなきゃ風呂に入れんだろう。困るのは羽が濡れて飛べなくなる心配だけだ。」

⏰:07/07/09 19:47 📱:SO903i 🆔:F5kPhI5A


#102 [向日葵]
『シ・オ・イさんめ〜……!あんなこと言っておいて結局被害者は私だけ?!』

セツナ「さてと……。と言う訳で。晴れて俺達は夫婦となった訳だ。」

鼻をかむのを辞めて私は「え?!」と叫んだ。

蜜「いつそんな事になったんですか!」

セツナ「俺はお前が好き。お前も俺が好き。ならそうなるだろう。」

それは意味を履き違えているような気がするんだが……。

セツナ「これでお前を独り占めしても怒られないって訳だ。」

⏰:07/07/09 19:54 📱:SO903i 🆔:F5kPhI5A


#103 [向日葵]
蜜「場所を選んでくれるなら我慢してあげますけど。」

セツナ「馬鹿言うな。そんなの俺の勝手だろう。」

イライライライラ……

蜜「貴方と言う人はホンット変わりませんねぇっ!」

セツナ「嫌ならお前が変われ。亭主関白という奴だ。」

イライライライライライライライラ……

蜜「だから貴方って大……っ!」

ベッドに倒れたと思ったら私の口をセツナの口で塞がれた。

⏰:07/07/09 20:11 📱:SO903i 🆔:F5kPhI5A


#104 [向日葵]
セツナ「それは言わないんだろ?」

セツナはニヤッと笑う。
私は熱が更に上がる。

するとおでこにセツナの唇が触れて来た。

セツナ「ホラ。早く休め。側にいてやるから。ってか熱の時は“蜜”の匂いがすごい……。」

蜜「お願いですから寝ている時に変な事しないでくださいね。」

セツナはクスクス笑う。

セツナ「そんなの俺の勝手だ。」

⏰:07/07/09 20:18 📱:SO903i 🆔:F5kPhI5A


#105 [向日葵]
チャプター:3 必要?




2月はまだ寒い。
なので風邪の治りが非常に悪かった。

ピピッ ピピッ

電子音が聞こえた。
私はそれを見る。

蜜「37度……8。」

先日の風邪を長引かせて早2日。
私結構免疫力なかったんだ。

蜜「えくちゅっ!!」

くしゃみが止まない……。

⏰:07/07/09 20:23 📱:SO903i 🆔:F5kPhI5A


#106 [向日葵]
セツナ「今日も来てないと思ったらやっぱり休んでいたか。」

蜜「セツナ!」

窓からセツナ登場。

蜜「靴!セツナ靴!!」

セツナ「いいじゃないか。面倒臭い。」

蜜「部屋が汚れちゃうじゃないですか!!」

渋々セツナは窓のヘリに座って靴を脱いだ。脱いだ靴は窓のすぐ下にある屋根に置いておく。

蜜「ってか授業出なくていいんですか?」

セツナ「そんなこと心配するようなもんじゃない。」

⏰:07/07/09 20:32 📱:SO903i 🆔:F5kPhI5A


#107 [向日葵]
セツナは私が寝ているベッドに腰かける。

セツナ「体調はどうなんだ?」

蜜「ダルイ。」

セツナはククッと笑う。
笑い事じゃない。ダルイはダルイ。
ってかこれは……

蜜「セツナのせいじゃないですか…。」

セツナは更に笑う。
するとどこからともなく金色の玉を出した。

セツナ「梅の花の蜜を固めたものだ。俺達の世界じゃこれが薬なんだ。」

⏰:07/07/09 20:47 📱:SO903i 🆔:F5kPhI5A


#108 [向日葵]
へえー……。
それはまた凄い。

セツナ「口開けろ。」

私は素直に口を開ける。
……が。

パクッ

…………はい?

それはセツナが食べてしまった。

蜜「く、くれるんじゃないんですか?!」

セツナ「ん?欲しい?」

……。

蜜「やっぱいいです。」

⏰:07/07/09 20:50 📱:SO903i 🆔:F5kPhI5A


#109 [向日葵]
予想は当たる。

絶対に口移しする気だ。

変態!この人はSで変態!!

セツナ「遠慮するなよ。」

セツナは片手で私の顔を掴む。

蜜「してませんし!」

そんな言葉を無視してセツナの顔はどんどん近づいてくる。

待って!!ここ数日本気でキスする回数が多い!!控えなきゃ読者の皆さんがワンパターンって飽きちゃうって!!(余計なお世話です。)

⏰:07/07/09 20:54 📱:SO903i 🆔:F5kPhI5A


#110 [向日葵]
セツナの唇が優しく触れる。そしてやがて激しさを増していく。

頭の芯がくらくらする。
無理矢理口を開かれて、甘い固まりが口に落ちる。

セツナ「これで大丈夫だな。」

蜜「ふ、普通に…食べさせてくれたらいいじゃないですか……。」

セツナはおかしそうに笑いながら私の横に一緒になって寝た。

おばあちゃんが私の安静を願って部屋に来ないからいいものの……。
今来てしまったらひっくり返っちゃうかもしれない。

⏰:07/07/09 20:59 📱:SO903i 🆔:F5kPhI5A


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