黒蝶・蜜乙女
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#5 [向日葵]
私は普通の日常を送る。

変化があることは大方避けたい。
面倒事に巻き込まれることはとりあえず御免したい。

それなのに奴は……。

清「ねぇアンタセツナ先輩と中いいよねぇ。」

蜜「馬鹿言わないで!!なんであんな……っ!」


そうセツナ…。奴こそ私から日常を奪い、非日常をプレゼントしてくれた奴だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

事を返せば2週間前。

⏰:07/07/08 02:08 📱:SO903i 🆔:yldj4ZAU


#6 [向日葵]
蜜「ったく……なんで屋上まで…。」

同じ班の人が掃除中ふざけていたせいで早朝朝掃除。しかも私は一番上である屋上を1人で掃除しなければいけなかった。

蜜「先生も先生だ。罰ならふざけてた人達だけにやらせなさいよ。」

階段を上がりながらブツクサ呟いた。

そして空気抜けの為、入っては行けない屋上の戸を開けた。

―――ここからが悪夢の始まりなのだ。

涼しい風……なぁんて思ってる間はなかった。

⏰:07/07/08 02:12 📱:SO903i 🆔:yldj4ZAU


#7 [向日葵]
だって目の前には、大きな黒い羽を広げた男の人が……。

それは綺麗な顔をしていて、羽と同じくらい黒い髪は風にふわりとなびいていた。

しかし、目が合った私は脳裏に走る予感に目を向けた。

―関わったら厄介だ―

蜜「しっつれーしましたぁー。」

戸を閉める瞬間。

ガッ!!

蜜「!!」

⏰:07/07/08 02:15 📱:SO903i 🆔:yldj4ZAU


#8 [向日葵]
「俺のこの姿を見て失礼しましたですまないんだよお嬢さん……。」

その魅惑の声が私の体を絡めとる。

蜜「な、ななななんの事でございましょうか!」

厄介事は嫌だ厄介事は嫌だ厄介事は嫌だ厄介事は嫌だ!!!!

だってあり得ない!!
夢?!そんなファンタジーな事あっていいの?!だって羽だよ羽!!!!

ガチャン!

ついに男の人は戸を完全に開けて此方に来た。
羽はもうない。
よく見ればうちな制服を来ている。

⏰:07/07/08 02:19 📱:SO903i 🆔:yldj4ZAU


#9 [向日葵]
バタ……ン

戸が音を立てて閉まった。

まるでそれは、私の行く道を阻むかの様に……。






チャプター1:黒羽の君

⏰:07/07/08 02:47 📱:SO903i 🆔:yldj4ZAU


#10 [向日葵]
整った顔をしているその男の人はにじりにじり私に寄ってきて私を観察するかの様にジロジロ見た。

蜜「あ……んのぉ……。」

「へぇ……。」

男の人は顎に手を当てて面白そうに笑うと私の手を掴んだ。

蜜「な、何何何っ!!」

暴力反対!!私は平和を愛します!!

しかし予想とは違って、男の人は私の手首からまるで私の香りを吸い込む様に息を吸った。

⏰:07/07/08 02:51 📱:SO903i 🆔:yldj4ZAU


#11 [向日葵]
蜜「え?!何?!え?!」

色々頭がパニックだ。

羽が生えた男の人見つけるわ
なんか知らないけど追い詰められるわ

しばらく息を吸い込んだ男の人は私をまたジッと見つめた。

『まぁなんとも整った顔でありますこと……。』

睫毛は長いし、髪はサラサラだし、鼻筋は通ってるし……。
しかもボタンが開いてるから首筋と鎖骨がチラリ。

はっは〜ん。なるほど。
色気作戦でさっきのこと忘れさせ様って?

⏰:07/07/08 02:56 📱:SO903i 🆔:yldj4ZAU


#12 [向日葵]
そんなの羽が生えてたなんて言っても誰も信じないし、言わないから私を平凡人生の道へ戻してくださぁぁぁぁい!!!!

しかし願い叶わず、男の人が発したのはまた訳が分からない言葉だった。

「アンタ……“蜜乙女”か……。」

はい?

蜜「確かに私の名は蜜ですけど……。」

「プッ!“蜜乙女”で蜜のは皮肉なもんだなぁっ!!」

なんか笑い出したよオイ。

⏰:07/07/08 03:00 📱:SO903i 🆔:yldj4ZAU


#13 [向日葵]
蜜「アハハハ。帰ってもいいですか。」

「自己紹介がなくて失礼。俺はセツナだ。」

古めかしいお辞儀をするとまた私に迫ってきた。

蜜「だ、だからなんなんですかぁっ!!」

トン

ついに背後は壁。

綺麗な人に変人多しと言うが……。
この人は変だ!!!!

セツナ「“蜜乙女”。いや蜜。」

蜜「ひゃっ、ひゃい。」

⏰:07/07/08 03:09 📱:SO903i 🆔:yldj4ZAU


#14 [向日葵]
すると、セツナとか言う人は右手を壁に、左手を私の短い髪に触れ一束持つと、自分の口へと運んだ。

セツナ「よろしく。





花嫁殿。」

・・・・間・・・

蜜「……えーと、頭大丈夫ですか?」

セツナはフッと笑って私の手を取った。

セツナ「どうやら俺の“蜜乙女”は頭が弱いらしいなぁ。」

⏰:07/07/08 03:14 📱:SO903i 🆔:yldj4ZAU


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