黒蝶・蜜乙女
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#161 [向日葵]
今は夜中の2時。
明日は土曜日。
今から何しに行くって?
実は!今日3時に獅子座流星群が見れちゃうんです!!それを今日のお昼セツナに行ってみたら
セツナ[見に行くか?]
マジッスか!
……っと言う訳です。
今日は丘の方に行くとか言ってる。
しかし……何を着て行こう。とりあえずあったかい格好をして行こう。
ジーパンに長袖Tシャツを着てその上に上着を羽尾ってマフラーを巻き、毛糸の帽子を被った。
:07/07/12 17:13 :SO903i :nxiPv1n6
#162 [向日葵]
セツナ「ホラ、掴まれ。」
私はセツナに抱きついた。外はキンとした寒さだ。
ハァと息を吐けば白くなる。ってか……。
蜜「セツナ。それだけで寒くないんですか?」
セツナはジーパンに黒いタートルネック……のみ。
セツナ「あんまり。」
さすが人外。
綺麗な人はびっくりするぐらい黒が似合うから困る。
制服じゃないその姿はカッコ良さが増す。
:07/07/12 17:19 :SO903i :nxiPv1n6
#163 [向日葵]
セツナ「蜜?」
何も話さない私に異変を感じたのかセツナが私の名前を呼んできた。
蜜「なんです…?」
セツナ「珍しく大人しいな。」
蜜「失礼ですね。私は何時だって大人しいですよ。」
セツナは「それはすまなかった。」と言いながら笑う。
格好がどうであれ口の悪さは変わらないらしい。
・・・・・・・・・・・・・・・
夜明け前の街はシンとしている。灯りは街灯のみ。
それもなんだかいい感じだ。
:07/07/12 17:24 :SO903i :nxiPv1n6
#164 [向日葵]
蜜「こんな時間に起きて眠くならないんですかセツナ。」
セツナ「俺達の睡眠は短時間でいいんだよ。人間みたいにグースカ寝てられるか。」
ヒラヒラするセツナの漆黒の羽から風が来て思わず震えた。
セツナ「寒いのか?」
蜜「大丈夫ですよ。」
セツナは腰に回していた片方の手を肩に回して抱きしめる様にしてくれた。
『あったかい…。』
それだけでまだ起ききってない脳には充分で、私は睡魔に襲われた。
:07/07/12 17:34 :SO903i :nxiPv1n6
#165 [向日葵]
目をトロンとさせたのを発見したセツナはニヤッと笑った。
セツナ「寝たら襲うぞ。」
その瞬間目をパチッと開かせた。
セツナ「いいんだぞ?寝てても。」
蜜「いえバッチシ覚めましたんで。」
セツナ「ククッ。それは残念だ。」
まったく……。
セツナ「嘘だ。襲わないから寝てていいぞ。」
と言って頭を撫でてくれた。
:07/07/12 17:44 :SO903i :nxiPv1n6
#166 [向日葵]
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更新は明日の夕方します
:07/07/12 22:40 :SO903i :nxiPv1n6
#167 [ちあき]
あげ
:07/07/13 08:18 :P902iS :6jxmiI6k
#168 [向日葵]
ちあきさん
あげありがとうございます
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蜜「ホントに…何もしませんか?」
セツナ「期待してるんだったら期待に沿うけど?」
私は首をブンブン振る。
朝から心臓に悪い事は出来るならば止めて欲しい。
「じゃあ」とセツナがオデコにに頬をくっける。
セツナ「寝ていいから。」
今日は私が朝早くだから弱っているせいか、いつになく優しい。
その優しさが嬉しくて、微笑みながら私は目を閉じた。
:07/07/13 16:47 :SO903i :ceGDlScE
#169 [向日葵]
空を飛んでるって言うのにあり得ない安心感が私を包んで私は眠りに落ちた。
――――――……
セツナ「……つ。蜜。」
蜜「ん……。んー…セツナ……?」
セツナ「着いたぞ。起きろ。」
顔にかかった髪を優しく払いながらセツナが微笑む。眠たい目を擦りながら回りを見渡すと、山中にぽっかり穴が空いた様な草原にいた。
数千個の星が、まだ明けきらない空に瞬いている。
:07/07/13 16:53 :SO903i :ceGDlScE
#170 [向日葵]
携帯のサブディスプレイを光らせて時計を見ると、2時45分。
あれから結構飛んでいたんだ。
蜜「セツナ。疲れていませんか?」
セツナ「平気だ。その気になれば特急で日本一周は夢じゃない。」
そりゃまぁ凄いことで。
草原に腰を降ろして夜空を見上げていると、隣に座ったセツナが聞いてきた。
セツナ「そーいえば…。お前なんで敬語なんだ?」
別に深く考えた事はなかった。私は目をパチクリさせた。
:07/07/13 16:58 :SO903i :ceGDlScE
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