黒蝶・蜜乙女
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#182 [向日葵]
しばらくすると玄関の戸が閉まる音がした。

それに耳をすませながら、ベッドでしばらくじっとしておく。

『セツナ…帰ったかな。』

カーテンをシャッと開けても何時もの街並みが広がっているだけ。

ホッとして窓を開けた。
その瞬間気付いたら天井だった。
そして目の前には

蜜「セ、セツナ!びびびびっくりするじゃないですか!!」

セツナ「お前……よくもこの俺を邪魔扱いしたな……。」

⏰:07/07/13 17:51 📱:SO903i 🆔:ceGDlScE


#183 [向日葵]
蜜「仕方ないでしょ!おばあちゃんが来るって言うのにフワフワ浮いてる貴方がいたら、おばあちゃん今頃病院ですよ!」

セツナ「邪魔扱い+シラを通そうとした罰を与えなければなぁ……?」

ば、罰……っ?!

セツナの目がキラリと光った。

セツナ「老人がいないのは如何程だ。」

老人って……間違ってはいないけど。

蜜「4日くらい、ですけど……。」

⏰:07/07/13 18:09 📱:SO903i 🆔:ceGDlScE


#184 [向日葵]
――――――――

ちょっとストップしますね

⏰:07/07/13 18:10 📱:SO903i 🆔:ceGDlScE


#185 [向日葵]
セツナ「ならその4日間、俺はここに住む。」

蜜「はいぃぃ?!貴方何を口走ってるんですか!」

セツナ「罰だと言っただろう。」

いや罰は罰でもタチが悪いって。

セツナ「お前に拒否権はない。当然だよな?」

横暴――――!!!!!
Sエロ蝶々――――!!!

なぁんて……口が避けても言えないけどね。

蜜「わっかりました!ご勝手に!とりあえず退いて下さい。」

セツナ「蜜。今何時か知ってるか?」

⏰:07/07/13 19:00 📱:SO903i 🆔:ceGDlScE


#186 [向日葵]
押し倒されたまま部屋の時計を見る。

5時過ぎくらいだ。

蜜「……それが…、何か?」

セツナ「俺達の朝って言うの早くてなぁ。」

ようするに何が言いたいんだろうか……。

セツナは上唇をペロッと一舐めした。
その行動で分かった。

セツナ「朝飯の時間だ。」

近づいてくり顔をガードして私は言った。

蜜「私がいない時みたいに花か蜂蜜を食べてくださいよ!蜂蜜なら家にありますし!!」

⏰:07/07/13 19:06 📱:SO903i 🆔:ceGDlScE


#187 [向日葵]
セツナはガードしてる私の手を掴んでじんわり力を入れていくと私の顔の隣へどかした。

もう抵抗できない。そう悟った。

セツナ「極上の蜜乙女が目の前にいるのにあんなチンケな物食せるか。」

そう言うと唇を押し付ける。これも罰だと私はその時思った。

蜜「……っ。…っ!!」

私はびっくりして身を硬くした。
何かが……口の中で……動いてる……っ!

それは紛れもなく、セツナの舌だ。

⏰:07/07/13 19:13 📱:SO903i 🆔:ceGDlScE


#188 [向日葵]
口内を容赦なく荒らす。

蜜「ぅぅ……っ!ハァ!」

やっと唇を離した。
息苦しくて涙目になる。

蜜「な、……んて…こと……!」

セツナ「朝は血糖値を上げなきゃいけないんだぞ?なら沢山蜜を貰う他ないだろう。」

なんでこの人息上がらないんだ…っ!
ってかディープ初めてだったのに!!

なんだか知らないけど涙がボロボロ出てきた。

セツナ「み、蜜っ?!」

セツナは私の泣き顔に虚を突かれた。

⏰:07/07/13 19:24 📱:SO903i 🆔:ceGDlScE


#189 [向日葵]
ショックだったのかもしれない。
初めてのキスもディープも、全て食事の為に済まされたから。

蜜「こーゆーのは嫌いなんだって言ったじゃないですかっ……。」

荒く声を出すものの、しゃがれた声になってしまう。

セツナ「す……すまん。」

ゴシゴシ涙を拭いて勢いよく立つ。

蜜「着替えます。部屋から退場して下さい!」

この時ばかりはセツナは戸を開けて出て行った。

⏰:07/07/13 19:30 📱:SO903i 🆔:ceGDlScE


#190 [向日葵]
パタンと戸を閉めてから私はクローゼットをあさった。

ダメだ。
セツナが来てからというもの、セツナに翻弄されっぱなしだ!

こんなの私じゃない!!
こんなラブラブ甘々ムードおかしい!!
もっとしゃんとしなきゃ!

そう思いながら外に着た服よりもっとラフな格好になった。

バタン!

ドアを開けるとすぐそこにセツナがいた。

セツナ「蜜。」

苦渋に満ちた端正な顔と魅惑の声に、さっきの決意がグラッて揺れる。

⏰:07/07/13 20:01 📱:SO903i 🆔:ceGDlScE


#191 [向日葵]
私は背筋を伸ばしてセツナを見る。

蜜「今からわ・た・しの朝食を作るので、退いてください。」

セツナは道を開けると階段を降りる私の後を付いてくる。

嫌味も込めてホットケーキを焼いてやる事にした。
蜂蜜をこれでもかってくらい大きな音を立てて置く。

セツナ「蜜。悪かったって。」

私の機嫌が直らなくて少々困っているらしい。
でも困ればいい。私はいつもセツナに困らされてばっかりなのだから。

⏰:07/07/13 20:14 📱:SO903i 🆔:ceGDlScE


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