黒蝶・蜜乙女
最新 最初 全 
#328 [向日葵]
ルキは教室を出てどこかへ走って行った。
とんでもない人がやって来たものだ……。
―――――……
お昼は1人だった。だってセツナは帰ってしまったんだもの。
いつも隣にいるハズの影が今日は無くて少し切なかった。
ルキ[好きじゃないんですよ!]
『そんな事ないのになぁ……。』
そうだったらこんなにドキドキもしないし、寂しくご飯を食べてる訳もない。
:07/07/17 17:43
:SO903i
:/DfXwmKc
#329 [向日葵]
どうも私はそーゆー感情を表に出すのが苦手だ。
言われ慣れてる訳でもないし、言い慣れてもない。
胸を張って恋人だと言える訳もない。
だって私はルキが言った通り冴えていない。平凡な人生を暮らしていたし、別に容姿のことだって気にはならない。
ここに来て、これだけ気にするとは……。
蜜「可愛かったり…綺麗だったら、胸張って…セツナの恋人って言えるかなぁ……。」
それでもセツナは、こんな私を可愛いと言ってくれた。
誰が何と言おうと、セツナが可愛いと思ってくれるなら……別にいいのかもしれない。
:07/07/17 17:49
:SO903i
:/DfXwmKc
#330 [向日葵]
蜜「お弁当…美味しくないよ…。セツナ……。」
まだ冷たい風が私の体を触れて行った。
――――
――――――……。
教室を出るとルキがでんっ!!といた。
蜜「な、なんでございましょうか……。」
ルキ「貴方のお家まで案内してもらおうと思いまして。」
蜜「……は?」
ルキ「貴方に私の気持ちが分かりますの?」
そこからルキは自分の世界へ入って行った。
:07/07/18 00:35
:SO903i
:.1ksn8JQ
#331 [向日葵]
セツナをお慕いして幾年……。
あの方の全てを知りつくして来た私こそがセツナにふさわしいと思っていました……。
――――なのに……
ルキ「最近口を開けば「蜜がどうした」「蜜があーした」蜜蜜蜜蜜蜜ばっかり!!!!なんで貴方なんかにぃっ……っていないじゃありませんかぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
私はルキが世界に入り込んでいる時に猛ダッシュでその場を去った。
蜜「ゼー……。ゼー……。ったく、何だっての……。」
:07/07/18 00:42
:SO903i
:.1ksn8JQ
#332 [向日葵]
靴箱に手をついて呼吸を整える。
小川「本山?」
蜜「あぁ小川君。」
小川「どうかした?」
蜜「ちょ、…ちょっとね……。あ、あの、今日はホントにありがとう。」
小川君はにっこり笑っていやいやと言った。
小川「なんか本山困ってたみたいだし。」
蜜「小川君…。やっぱり小川君はいい人ね!じゃあまた明日!!」
そして私は急いで帰宅した。
:07/07/18 00:46
:SO903i
:.1ksn8JQ
#333 [向日葵]
残された小川は蜜の走っていく姿をジッと見つめていた。
蜜[小川君はいい人ね!!]
満面の笑みで言われた……。その笑顔が、頭から離れない…。
清「恋だねぇ。」
後ろから清が小川に話かけた。
小川「うわっ!な、何!!」
清「ま、若者よ。頑張りなさい。」
小川「お、おう…。」
―――――――……。
カチャカチャ ガチャン
蜜「ただいまー…。」
:07/07/18 00:51
:SO903i
:.1ksn8JQ
#334 [向日葵]
セツナの姿がない。
リビングかな……。
リビングに行ってもやっぱりいない。すると少しだけ風を感じた。視線を庭側へ向けると
蜜「あ、風さん。」
1匹だけ風の妖精さんが私の顔近くにいた。
どうやらセツナの場所を教えてくれてるらしい。
手招きされるがままついて行く。
庭を出ると、セツナがいた。家を背もたれにして私が見えない位置で芝生の上に座っていた。
蜜「……た、ただ…いま…。」
:07/07/18 00:57
:SO903i
:.1ksn8JQ
#335 [向日葵]
セツナは目だけを動かして私を見ると、また目線を戻した。
あちゃー…。
一緒に帰らなかったのと、小川君が助けに入った事が気にいらないんだ。
バッチリご機嫌ななめ……。
蜜「セツナ。」
セツナは返事をしない。
私は深呼吸した。
蜜「もう…1人で先に帰らないで下さいね……。」
セツナ「何故?」
やっとここで反応した。
心の中でホッとしながら私は続ける。
:07/07/18 01:03
:SO903i
:.1ksn8JQ
#336 [向日葵]
蜜「セ…、セツナがいなかったら、お昼寂しいんですから…。」
セツナがこちらを向く。
まだ機嫌は完全には直ってないけど私の言葉に少し直ったらしい。
仕方ない……。極めつけは恥ずかしいけど言うしかない……。
言う前から顔が赤くなるのが分かる。
セツナのセーターをキュッと掴んで私はうつ向いた。
蜜「私がす、すすす好きな、のは……セツ…ナなんですから……。あまり小川君の事で、拗ねないで下さいね……。」
:07/07/18 01:08
:SO903i
:.1ksn8JQ
#337 [向日葵]
どわぁぁぁ!!言ってしまったぁぁあ!!
……。……。……?
セツナの反応が無い。
ソローッと顔を上げて見ると、セツナは目線をずらして口元を少し隠し、耳を軽く赤くして照れていた。
わ…わぁ―――っ!!!セツナが照れてる!!
セツナ「まったく…やっぱりお前には敵わん。」
セツナは私と視線を合わせると、まだ紅潮している私の頬に指先を触れた。
セツナ「可愛いのでは、お前の右に出る奴はいないな…。」
:07/07/18 01:14
:SO903i
:.1ksn8JQ
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194