黒蝶・蜜乙女
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#365 [向日葵]
ズルッ! ビタン!!

あまりの事に滑って手をついてしまった。
分かってる。2人が気付いた事くらい。

ルキ「まぁ!盗み聞きしてたんですの?!なんてはしたない!!」

最後を聞き終えるかいないかで私はその場から逃げた。

ルキ「お話すら最後までキャッ……!!」

セツナはルキを押し退けて蜜を追う。

セツナ「蜜!待てっ!!」


―――――そうだったんだ…。なぁんだ。そっかぁ。

⏰:07/07/20 01:52 📱:SO903i 🆔:grPh0Y26


#366 [向日葵]
セツナ「蜜!」

追いついたセツナは私を引き止める。

蜜「……。何か?」

自分でも分かる。酷く冷たく無関心な目でセツナを見てる。

セツナ「さっきのは違う!まだ続きが」

パシッ

私はセツナの手を払い退けた。

あー…。笑える。

蜜「フ…フフフフ。私の“蜜”は最高だって?もう病み付きで私からは離れることすら出来ないって?」

⏰:07/07/20 01:56 📱:SO903i 🆔:grPh0Y26


#367 [向日葵]
なんで信じてたんだろ。
好きって言われ慣れてないから有頂天になってたのかな?

そうだよね。この人達の「好き」の前に括弧付けで“蜜”が。が着くんだね。

蜜「そんな感想は一族に帰ってからしなさいよ!!セツナなんか大っ嫌い!!」

封印の言葉を解き放つ。
もう知らない。お別れだ。
私はセツナの顔を見ずにそこから離れる。

・・・・・・・・・・・・

清「蜜!お待たせぇっ!!」
蜜「ううん。大丈夫。早く戻ろう!!」

⏰:07/07/20 02:01 📱:SO903i 🆔:grPh0Y26


#368 [向日葵]
平凡が……戻ってきた。

待ち望んだ愛しい日々。
やっぱり私はこうでなきゃ。

だから言ったでしょ?面倒に巻き込まれるのは嫌だって。……だって…

清「――そしたらぁ!その猫が蛇に…っ。……蜜?!」

気付かない内に、いくつもの水雫が私の頬を滑り落ちていた。

……だって、平凡から一旦抜けてしまったら前まで当たり前にあった特別が無くて寂しくなってしまう。

ねぇセツナ…。どうして私は“蜜乙女”として、貴方に出会ってしまったんでしょうね……。

⏰:07/07/20 02:05 📱:SO903i 🆔:grPh0Y26


#369 [向日葵]
――――――――

今日はこれで終ります

⏰:07/07/20 02:06 📱:SO903i 🆔:grPh0Y26


#370 [向日葵]
チャプター8:誤りと解する





カチャ…… パタン……。

蜜「ただーいまー…。」

1人言。家にはまだおばあちゃん達は帰って来てないみたい。

『目、痛い……。』

清が心配するから涙を拭いても拭いても後から出てきて厄介だった。

フワー……ン

蜜「……。あ、風さん。」

⏰:07/07/20 16:59 📱:SO903i 🆔:grPh0Y26


#371 [向日葵]
風さんはニコニコ笑って私の周りをフワフワ飛ぶ。

蜜「風さん…。セツナの元に帰った方がいいですよ。」

風さんは小さな目をクリクリさせて私を見る。

蜜「もう……ここにはこないから……。」

ホントにあの言葉が違うなら、今頃撤回しに来るハズなのに……。それすら来ないなんて……。

私はフローリングに座りこんだ。

日が暮れていく。
あの山で見た夕日は綺麗だったのに…今じゃこんなに寂しいものになってしまった……。

⏰:07/07/20 17:09 📱:SO903i 🆔:grPh0Y26


#372 [向日葵]
慣れなきゃ。ううん忘れなきゃ。

私は平凡平和な女子高生。彼氏なんか1度も出来た事は無い。

セツナなんて人だって知らない。一切、知らない……。

ポタタタタ

フローリングに小さな水溜まりが出来る。

蜜「せっかく抑えたのに……。」

涙が収まることなく次々と流れていく。

[馬鹿。]

どこかで忘れたい声が気がした……。

⏰:07/07/20 17:13 📱:SO903i 🆔:grPh0Y26


#373 [向日葵]
―――――……

おばあちゃん達は無事に帰って来た。
お土産を一杯買って来てくれてとても嬉しかった。
疲れたのか今日はもう寝ると言って8時に床についてしまった。

私はその後夕飯の片づけとか、お風呂入ったりとか何気なく過ごしていた。

蜜「そろそろ私も寝よう……。」

明日って体育あったよね。用意して…宿題……あ、プリント。

時計を見るといつの間にかあれから2時間半が過ぎていた。

⏰:07/07/20 17:17 📱:SO903i 🆔:grPh0Y26


#374 [向日葵]
もう…、明日しよう。
早く起きて、学校へ行こう。今日はくたびれた。

よろよろとベッドに歩いていく。
今日は満天の星が綺麗だ。

電気を消して、ベッドに入り、星を見ながら寝る事にしよう。

蜜「今は…カシオペアが見えるのかなぁ…。あ、カーテン半分だけ閉めておこう。」

その時だった。

ザァッ!

目の前を、黒い大きな影が横切った。

⏰:07/07/20 17:23 📱:SO903i 🆔:grPh0Y26


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