黒蝶・蜜乙女
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#115 [向日葵]
――――――――

今日はここで終ります

⏰:07/07/09 21:27 📱:SO903i 🆔:F5kPhI5A


#116 [向日葵]
清には前の捜索事件を話していない。
風邪はただ単にひいたものだと言っている。

だから前みたいなご機嫌斜めになると頗るよろしくない。

清「贈り物をして機嫌をそこねるなんて。変わった人ねセツナ先輩。」

だって人間じゃないもん。バレンタインデーをことごとく馬鹿にしてたし……。

清「まぁ、あと2日あるんだし。じっくり考えてみたら?」

蜜「そーするよ。」

⏰:07/07/10 09:49 📱:SO903i 🆔:DzF3iqGQ


#117 [向日葵]
こんな事を毎年この時期になると考えなきゃいけないなんて……恋する女の子達は大変だったのね。

小川「本山……。」

蜜「はい?」

小川「ちょっといい?」

手招きされたので私は戸付近まで歩いて行った。

小川「今日また放課後アンケート結果まとめなきゃいけないんだけど平気?」

蜜「大丈夫だよ。」

なんか小川君ぎこちないなぁ……。
…………あぁ。原因は私か…。

⏰:07/07/10 09:55 📱:SO903i 🆔:DzF3iqGQ


#118 [向日葵]
蜜「……色々と気になさるな若者よ。」

そこで小川君はやっと緊張が溶けたのか笑った。

小川「ハハハ!何それ!じゃあよろしくね。」

蜜「はいはい。」

小川君はホントにいい青年だな。仕事熱心だし……。どっかの邪悪な誰かとは大違いだわ。

……その誰かさんを好きになったのは私だけどね…。
しかも人外。

――――――……

セツナ「またアイツと一緒に残るのか。」

⏰:07/07/10 10:00 📱:SO903i 🆔:DzF3iqGQ


#119 [向日葵]
あぁ…。もはやご機嫌斜め。

只今お食事中……の前に事を説明。

蜜「仕方ないでしょう。私も委員会の1人なんですから。」

セツナ「……。お前は気づいてないのか?」

蜜「はい?何をです?」

するとセツナは満足そうに笑って手を伸ばすと私を抱き寄せた。

セツナ「ならいい。」

『珍しい…。“食べる”前に甘えてきた。』

⏰:07/07/10 10:04 📱:SO903i 🆔:DzF3iqGQ


#120 [向日葵]
セツナ「じゃあ沢山“蜜”をくれたら許す!」

結局それですか。

蜜「素朴な質問なんですが、私が現れる前は食事どうしてたんですか?」

近づいてきた顔を一旦止めてから聞いてみた。

セツナ「春夏秋は花の蜜。冬は蜂蜜を食べてた。」

蜜「どこぞのキャラクターですか貴方は。」

黄色い熊を思い浮かべた。セツナはそれを知らないので顔をしかめてから目を真剣にする。

セツナ「もういいか?」

蜜「駄目と言ってもどうせ「俺の勝手」とか言って無理矢理食べるんでしょう?」

⏰:07/07/10 10:09 📱:SO903i 🆔:DzF3iqGQ


#121 [向日葵]
セツナはクスクス笑って顔を近付けてきた。

やっぱりいくら食事とは言え、この瞬間には慣れない。端正な顔が間近にあると思うと胸の高鳴りは抑えられないし、第一どのタイミングで目を瞑ればいいかも分からない。

私はもうすぐ唇が触れるくらいの時に目を瞑る。
その間は逃れられないセツナの瞳をジッと見つめる。
セツナ「何を考えてるんだ?」

甘く低い声が脳に響き渡る。吐息が顔にかかる。

蜜「乙女の事情をあれこれと……。」

⏰:07/07/10 10:14 📱:SO903i 🆔:DzF3iqGQ


#122 [向日葵]
セツナはフッと笑うと顔を少し傾けて唇を押し付けてくる。

その時点で私はくらくらしてしまう。

最近思う。
“愛のくちづけ”を口実に“食事”してたと前は思ってたけど、この頃はそれが逆なのではないかと。

セツナ……それは只の欲求不満だよ!!

そんな事を思いながらなんとなくまだ唇を塞がれたまま目を開けてみた。

蜜「――!ちょっと!!なんで目を開けてるんですか!!」

セツナを引き剥がして顔が赤くなるのを自覚しながら怒る。

⏰:07/07/10 10:20 📱:SO903i 🆔:DzF3iqGQ


#123 [向日葵]
セツナは口許を隠してクククク笑っている。

セツナ「いや、お前のカワイイ姿を見ておこうと思ってな。」

蜜「――っ!!いい加減にして下さい!!もぅ…教室に戻ります!」

立ち上がろうとしたら腕を引かれた。

セツナ「誰が帰っていいと言った?まだ充分な“蜜”はもらってないぞ。」

蜜「私のかっわいー顔が見れたから充分じゃないんですか?!」

皮肉たっぷりに言ってもセツナには聞かない。
するとセツナはゆっくり瞼を閉じた。

⏰:07/07/11 16:49 📱:SO903i 🆔:cziG/xIA


#124 [向日葵]
セツナ「今度は瞑るから。」

……。
え?!つまり私からしろって言うんですか貴方!!

蜜「もーいいじゃないですか!!」

セツナ「蜜。」

はっきり名前を呼ばれて身震いした。
逃げたくても私の考えていることを分かってるように腕を力強く掴んでいる。

蜜「セツナ…っっ!」

セツナ「早くしないと昼休み終るよ?」

蜜「……っ!!」

⏰:07/07/11 16:58 📱:SO903i 🆔:cziG/xIA


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