黒蝶・蜜乙女
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#151 [向日葵]
:07/07/11 22:52 :SO903i :cziG/xIA
#152 [向日葵]
蜜「い、息…出来な……っ。」
セツナ「当たり前だろ。そーゆーもんなんだから。」
若干半泣きになってしまう。まだ近くにあるセツナの顔から距離を置こうと思っても腰にある手が離してくれない。
蜜「ちょっとは距離を下さいよー…っ!」
セツナ「お前は少し慣れる必要があるだろ。じゃなきゃいつまで経っても俺は我慢しなきゃならん。」
いや我慢してないじゃん。
:07/07/12 09:55 :SO903i :nxiPv1n6
#153 [向日葵]
仕方ないのでせめてセツナから顔を背ける。
左に視線をやると灯台がチカチカしていた。
蜜「あ!今何時だ!」
制服のポケットから携帯を探す。
しかしセツナがその手を止める。
セツナ「もう帰るとか言わないよな?」
蜜「言いますよ。何言ってんですか。」
セツナ「もう少しいいだろ。」
と言って私を抱き寄せる。
:07/07/12 10:00 :SO903i :nxiPv1n6
#154 [向日葵]
なんなのこの人は……。
自分勝手だと思ったら甘えてきたり、かと思えば襲ってきたり。
私はそんなに順応性ないんだから!!もうちょっと考えてよ!!
……わかりましたよ。私が引けばいいんでしょ?
蜜「もう少し一緒にいたいならば連絡ぐらいさせて下さい。じゃないとおばあちゃんが心配しちゃいますから。」
セツナが素直に離してくれたおかげで私は携帯を取り出しておばあちゃんに連絡することが出来た。
:07/07/12 10:08 :SO903i :nxiPv1n6
#155 [向日葵]
おばあちゃんには委員会の仕事で遅くなると言った。「それなら気を付けてね」とあまり追及されなかったからホッとした。
ピッ
蜜「これでいいですけど?」
セツナ「あぁ。なら、おいで蜜。」
セツナが手をひろげる。
イヤ逆でしょう。貴方がもう少しと言ったから私は連絡したのに“おいで”とな!
蜜「私が希望した訳じゃありませんけど?」
セツナ「おいおい蜜。お前いい加減気付かないか?」
:07/07/12 10:13 :SO903i :nxiPv1n6
#156 [向日葵]
蜜「気づく?」
セツナはニヤリと笑うと私の手を取って手の甲に唇を押し付けた。
セツナ「お前はもう俺を求めてるんだよ。」
カアァァァァァ!
赤くなりすぎて逆に冷や汗をかいてしまう。
蜜「なんっ、な、何を!」
キスされた方の手を引っ張ってセツナの顔がまた近くに来る。
セツナ「なんだ。屋上まで息を切らして来たんだろ?」
:07/07/12 10:16 :SO903i :nxiPv1n6
#157 [向日葵]
……。
!! ま、まさか……。
蜜「タヌキ寝入りしてたんですねっ!!」
セツナが声をあげて笑う。
恥ずかしい!ワクワクしながらセツナを探してた自分を今でも思い出せる。
セツナ「で、違うのか……?」
蜜「―――っ。ち…。違いません……。」
セツナの目が、意地悪な雰囲気から優しい雰囲気に変わる。
いつもこんな目をしてたら私だってもっと素直なのに……。
:07/07/12 10:20 :SO903i :nxiPv1n6
#158 [向日葵]
セツナ「なら…。」
セツナがオデコに唇を触れる。
セツナ「いいだろ?おいで。」
私は少しまだ抵抗したかったけど、その温かさかに冷たくなった体を埋めたくて、セツナの胸に飛び込んだ。
予想よりは冷たかったけど、2人で温め合えばさほど問題なんかなかった。
こうして私の初めてのバレンタインデーは、当日前に終ったのだった。
:07/07/12 10:24 :SO903i :nxiPv1n6
#159 [向日葵]
チャプター3:矢先
蜜「服…。何着て行こう。」
こんばんわ。
私は本山蜜。極々普通の女子高生ですが…私の恋人は、誰にも言えない秘密があります。
ガチャ
セツナ「オイ蜜。まだか。」
蜜「セツナ、シーッ!」
窓から登場したのが言ってた恋人、セツナです。
:07/07/12 10:28 :SO903i :nxiPv1n6
#160 [向日葵]
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キリますね
:07/07/12 10:28 :SO903i :nxiPv1n6
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